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「左遷でうつ病」労災認定 1人窓際、給料11万減

2006年09月01日 | Weblog
8月30日の朝日新聞によると
 『化粧品製造会社「コスメイトリックスラボラトリーズ」(東京)の元社員の男性(38)が「左遷人事が理由でうつ病になった」とした労災申請について、太田労働基準監督署(群馬県)が労災認定していたことが30日分かった。
申請を支援した神原元弁護士は「精神疾患の労災認定は過労が原因であることがほとんど。こうしたケースでの認定は非常に珍しく画期的だ」としている。
神原弁護士によると、男性は1996年に同社に入社し本社経理部で係長を務めていたが、2004年7月に突然、群馬工場(同県邑楽町)の総務部に転勤になった。男性側は「同僚だった社長の息子に嫌われたことによる左遷人事だろう」としている。
職場ではほかの社員の机とは離れた場所で、窓に向かった席に着かされた。給料も月約11万円減った。男性は転勤の2カ月後にうつ病になり、3週間入院。退院後の同年10月に本社に出向くと、解雇を告げられたという。』
 通常、労災が認められるのは、著しい長時間労働がある場合です。それ以外は定量化(客観的でない)できないため現実的に認定が難しいようです。従業員の席を移動し冷遇したうえ、給与を11万も下げたのは、露骨ないじめです。さらに休職もさせずにいきなり解雇とは、会社もあまりにも性急というか、配慮がなさすぎです。経営者失格!