キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

人妻警告の書を読む

2007年10月05日 | Weblog
いやあピメカヴァへの長い旅にお付き合いいただいたかた、本当にご苦労様でした。私も本当に疲れました。今朝は早くから起きて書斎で調べ物をしておりますが、お天気は生憎の雨、夜が明けると名古屋へ出かけなければいけないのでそれまでに止んでくれるとありがたいのですがね。さて今日からは、相も変らぬ与太話にお付き合いいただくことになります。ここのところワインの話が続きましたので、少し気分を変えて現在熱中している書籍についてお話いたしましょうか、え、またかって。いや、そう言われましても何分にも無趣味でとりえの無い中年オヤジ、そうそう皆さんにお話できるような艶っぽい事も起こらず、宝くじが当って大金ザクザクウハウハというような痛快事も起きません。

嵐山光三郎さんが新しい本をお出しになり、その名も「人妻魂」明治以降の様々な人妻が登場いたします。男と女、様々な事が起こり、人妻にとってタブーなんてものは明治の時代から日本には無く、やりたい放題の放埓な人妻が大活躍いたしております。この中で嵐山さんも指摘しておられますが、賞味期間の長い人妻の条件は知的であること。若いうちはその美貌でもてはやされても、三十路を過ぎたらさようならと言うような人妻のことはこの書には書かれておりません。登場する人妻は四十五十の坂を上り詰めた後でも、尚しつこく渦中の人であり続けております。いやはやそのすさまじさ、齢を重ねて淡白な身体になった私なんぞ近寄るだけで一撃を受け、再起不能になる事間違いございません。

古来より一盗ニ卑と言われ人妻の魅力は大いに喧伝されておりますし、事実そのイメージに惑わされる事しばしば。しかし、若妻のころはともかく、元来が知的でその上年季の入った人妻には、どんなにその魅力に惑わされる事があっても、せめて遠くで眺めている内が花で、仇やおろそかに近づいてはならぬという恐るべき警告の書でありました。

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