オリンピックを観ながら深酒しているから、すっかり読書に遠ざかっている。
先日、図書館で新井紀子「AI vs. 教科書が読めない子供達」を借りてきて読んでるのだがまだ40ページをうろうろしている。
何で急にこんなの読んでいるのかと云えば、毎日ブログの既読記事をチェックしていて、時々読んでみるのだが、15年前のもあれば最近のもあり、すっかり書いた内容を忘れているものも多く面白いのだ。
数年前のブログに、この新井紀子の名前が出ており、全く記憶が無いので調べてみたら数学者で、この本で日本エッセイストクラブ賞を受賞している。
この賞を取っている本は面白いのが多いので、借りて読んでみることにしたのだ。
シンギュギャリティが近時かやって来るぞ、大変なことになるぞと大騒ぎになっているけど、そんな日はやってこないと書かれていて、嘘情報に惑わされるなと警告している。
基本的にAIが得意なのは四則演算だから、世の中の減少を全てこれで置き換えるのには無理がある。
その代わりデータの保管だろか演算をやらせたらこれはもう人の及ぶところではない。
まあ、機械が人間の能力を越えているのはいっぱいあり、力ではブルドーザーに及ばないし、いくら速く走ってもバイクにゃ負ける。
既にその中で生きてきているわけだ。
例えば、計算機とそろばんで15桁の加減算をやった場合、一般的には計算機が勝つことが多いが、数字の間にゼロがたくさん入る数字の加減算では明らかにそろばんが有利だ。
きっと見当違いな推測をしていると思うが、きちんと読み進めていくうちに何が書いてあるのか分かるだろう。
ちなみにこの本は2018年に出ていて、多くの方が読まれたのだろう、小口が手垢で黒々としていた。
ということは新井紀子さんの考え方を理解している人が、既に可成り居るということだ。