キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

スミヤキの煮つけ

2021年09月16日 | Weblog
昨夜は9時に寝て零時過ぎに目が覚め、2時間ほど音楽を聴いて、再び寝て目が覚めたのが6時過ぎだった。
暑くも寒くもないいい気候だが、空は曇っている。
シメジと舞茸と茗荷の赤だし、鰯の丸干し、甘唐辛子とピーマンの卵炒め、胡瓜と茗荷の糠漬けで朝飯。

何時もより遅かったので朝の連続テレビドラマを観た。
主演の女の子は「透明なゆりかご」の主演の子で、あまり好みじゃない、TV局の相方のアナウンサー役の目の大きい子も好みじゃなく、気仙沼にいる妹役の子が好みだ。
いつまでも名前を憶えないのも面倒なので調べてみたら、夫々、清原果耶、今田美桜(ミオ)、蒔田彩珠(サイジュ)だった。
何時からかははっきりしないが、読めない名前が多くなってきたけど不便だよね。
要は身近な人にしか分からないようにしていて、広く知られないようにしているのかなあ。
まあそれはともかく、人の好みってまちまちで面白い。
それを利用して商売にしているのがAKB48で、その亜流がどんどん出てきて飽きさせない戦略は大したもんだが、そろそろ飽きられてきたのかなあ、それともグループも卒業で新陳代謝をしているように、ファンんもどんどん入れ替わるからこのマンネリのパターンもエンドレスで行けるのかな。
秋元康がプロヂュースしてるけど、この人1980年代にはすでに世に出てきていて、物凄く長く活躍しているのは、この戦略を熟知しているからなんだろう。
筒美京平も長く活躍したが、彼のやり方は常に最先端の音楽を意識して、若い人の才能を受け入れ、時代から取り残されない戦略だったけど、今流行っている音楽を換骨奪胎して日本人の好みに合わせる技術を磨いたことも重要だった。
作った楽曲の評価を自己満足に終わらせず、ヒットしたかどうかに拠ったところも凄いね。

JA湘南へ自転車で行き、無花果、胡瓜、落花生を買った。

午前中は、「銀座の女」1955年 日活 吉村公三郎監督を観た。
轟由起子がやっている芸者の置屋に、藤間紫、音羽信子、南寿美子の3人がいて、見習いで島田文子がやって来る。
この家に居た芸者日高澄子が独立してバーをやっていて、そこに文学好きのホステス北原三枝が働いている。
轟は大学生の資金援助をして母親代わりのようなことをしていたが、その学生と日高が出来てしまい、学生は文学賞を取った副賞の賞金で、援助されたカネと日高から借りたカネを返しにやって来るが、ある意味カネで身を縛られた芸者が、カネに仕返しをしようとしたら反逆にあっってしまう。
ともあれ、ここの女たちは気がいい子ばかりで、この時代日本人はこんなに上等な人ばかりだったとすれば、日本は随分駄目になったのだなと思う。
吉村公三郎の名前は映画監督としてではなく、どこかで観たことがあると思ったら同時代ライブラリーで「鰺の歳時記」を書いていて、本棚を捜したらあった。
俳句が散りばめられていて、ワープロ印刷の「足なえて 大根重し 魚籃坂」という栞が入っていて、本人が作って知人に配った本に入れたのだろう。
1995年の本で、古本で買ったと思われるが、やけに綺麗だ。

昼は妻がやる気がなく、息子夫婦を真鶴のほうへ行って何か食べるように云って追い出し、昨日の残りの稲荷寿司、茄子の甘辛煮、グラタンで簡単に済ませると盛だったらしいが、素麺を喰いたかったので頼んで作ってもらった。
薬味の大葉、生姜、茗荷がふんだんにあり、行く夏を惜しんだ。

食後は、「江戸一寸の虫」1955年 日活 滝沢英輔監督を観た。
若い頃の新珠美千代が観たくてね、旗本の三国連太郎に惚れてる吉原上りの日陰の女を演じたが、綺麗だったね。
三国は新珠をぞんざいに扱って、よその女嵯峨三智子に惚れるが、それでも最後まで尽くすんだね。
どう見ても新珠のほうが綺麗でいい女なんだけど、男ってのはバカだから、あんまり惚れられるとオレのもんだと思って、安心してときめきを感じないもんだから荒く扱っちゃうんだよね。

4時過ぎに長男夫婦と次男と大磯方面言散歩に出かけた。
葛川沿いを小魚や彼岸花を観ながら歩いたが、新宿橋で上流へ飛翔した翡翠を観られたので良かった。
大磯落語茶屋へチョット寄って、六所神社へお参りをして帰って来た。

嫁が8時過ぎに帰るので、妻がちらし寿司を作っていた。
娘夫婦もやって来てビール、嫁の土産の檸檬ワイン、小田原さんのワインをマンズワイン甲州工場で製造したもので、柑橘系のワインは難しいけどやっぱり凄い味だった。
氷を入れてソーダで割るといいかもね。
友人が作っているローヌのヴィオニエの樽熟成のワインは、4年経っているので芳香が無くなって、熟成して味わいに深みが出て美味かった。
ディエゴのカバは相変わらず美味かったな、特に製造から時間が経っているのでクリーミーな感じが増したように思う。
スミヤキ煮付けを出してきたが、この魚嫁には初めてで美味いと言って食べていたなあ。
皮の下に骨があるので酷く喰いにくい魚だが、深海魚なので煮魚にすると味は抜群良く、苦労して骨を取り除いて食べるだけの価値はある。
他に、茹で落花生、チーズ、カンパーニュのチーズトーストなどを食べた。
最後は「夜明け前」ティーチャーズなどを飲んで長男と釣りの話しをし、10時過ぎに2階へ引き上げた。

我がイナリヤト食文研のワインとビールはこちらからご覧になれます










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