キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

選り取り見取りの女を味わう

2021年12月17日 | Weblog
9時半に自転車でJA湘南へ行き、スティックブロッコリー、ほうれん草、春菊を買った。
帰りに二宮図書館でCDを借りた。
K25 小泉今日子 All Time Best、1982年デヴューの、この子はチビで好みじゃ無かったので当時はほとんど観なかったので、楽曲を余り知らないと思っていたが、聴いてみると、少なくとも3曲は口ずさめることが分かった。
結局、筒美京平が作った歌が耳に残っているんだけど、馬飼野康二や高見沢俊彦など多彩な人が作曲していて、詩も本人を含め多彩な人が書いている。

太田裕美 Singles 1972~1978、1975年の「木綿のハンカチーフ」が何と言っても印象深いが、松本隆・筒美京平のコンビで長く楽曲提供をした。
妻の先輩にあたるが、折角ピアノをやったんならこのくらいヒット曲を持っていれば、今頃生活が楽だったのにねええ。

中山美穂 Collection1~4、全部で40曲が収められている。1985年デヴューの、この子は美人の誉れ高いようだが、どうも正面から見ると鼻の穴が見えるのが気になってね、それで全然知らなかったが、Zardを聴くようになって、織田哲郎が作曲した「世界中の誰よりきっと」をYouTubeで視聴して姿も曲も好きになっり、世間に遅れること30年でファンになった。
実は2018年のNHKのドラマで「細雪」の長女役を観て、48歳で和服姿の大人の女を演じ、綺麗だなあとは思ってはいたんだけど、同じ頃、1991年の映画「波の数だけ抱きしめて」を観て、顔を黒く塗って湘南ガールを演じた21歳の姿にも惹かれた。
途中竹内まりや、財津和夫、小室哲哉が入るけど、デヴューから9曲目までは松本隆・筒美京平のコンビが楽曲提供をしているので、80年代は筒美京平の全盛期だったことが分かるねえ。

昼は妻が色々なものを提案してきたが、結局僕がサンマー麺のようなものを作ることになり、豚肉と小松菜とモヤシを炒めて餡にしたのを麺の上に載せて食べた。
食後にアーモンドスライスが載っているブラックチョコレートを食べた。
娘のところで売っているやつだが、バカみたいに高い、美味いけどね。

プレシネは「黄昏」原題「Carrie」1951年アメリカを観た。
この頃はハリウッドもいい映画を作っていたんだなあ、実に良かった。
田舎からシカゴに出て来た娘ジェニファ―・ジョーンズが、電車で知り合ったセールスマンと同棲するが、食事に行った高級レストランの支配人ローレンス・オリビエに見初められて、ニューヨークへ駆け落ちする。
諸事情により喰い詰めて離れることになり、ローレンスは落ちぶれて行く、一方のジェニファーは舞台女優として成功する。
ラストはその日の食い物にも困ったローレンスが、ジェニファーの出待ちをして物乞いをする。
落ちぶれても、女に食わしてもらうなんて冗談じゃないって男がいるんだよ。

大磯図書館国府分館まで散歩をしながらCDを借りに行った。
aiko「夢の中真っすぐな道」2005、この子は後藤さんのジャズシンガーのお勧めに載っていた歌手で、とにかく言われるままに聴いてみようと思っていたので知り得たが、まだ良く分からない。

上原ひろみ「another mind」2003、Hiromi「Spectrum」2019、何ていうのかなあ、レッド・ガーラントのような、時代を感じるのんびりしたピアノじゃなく、緊張感があっていいんだが、心して聴くので疲れる。

江利チエミ「チエミ ラテンを歌う」2010、1960年の録音で演奏は見砂直照と東京キューバンボーイズ、どうも父がこの人を贔屓にしていてたものだから、見かけると聴いてみたくなる。
ひどく明るい人で、庶民的だったので損してるんじゃないか、もっとお高く留まってジャズやラテンを歌っていたら、高根の花への憧れがプラスしたような気がする。

松任谷由実「sweet,bitter Sweet」2001、2枚組のバラードアルバムだが、2枚目の曲はほとんど知らない。
初期の松任谷由実は良かったが、途中から面白く無くなって聴かなくなった。
それでも友人が「日本の恋と、ユーミンと」をくれたので、多少は聴いたのだが、バラードってヒットしにくいから、選曲されたものを知らないんだろうね。年を取ると耳慣れた郷が良く、初めて聴く経でいいと思うのはよっぽどいい曲なんだと思う。

風呂に入って晩飯を食べる。
鰯煮、鰆の西京漬け、ポテトと葱とアンチョビのグラタン、きりたんぽ、スティックブロッコリーといった統一に掛ける料理だったが、カタロニアの白を2種、カタロニアの赤、シャトースオウを飲んだのですっかり酔っぱらってしまった。
2階に上がり自作の好みの曲をかけ、9時に眠り12時に起きた時にはまだ半分で、そこからさらに5時まで聴いていたので、ほぼ聴いたわけだ。
思えばこの選曲も統一性に欠けるもので、坂本冬美、テレサテン、渚ゆう子、日野美歌、山口百恵、麻丘めぐみ、桜田淳子、小泉今日子、中山美穂、小川知子、いしだあゆみ、黛ジュン、伊東ゆかり、西田佐知子、竹内まりや、福島邦子、大橋純子、青江三奈などなどで構成されているが、一つだけ共通性があるとすれば皆さん女性歌手という点だ。
要は現実には実現しない、選り取り見取りの女を味わうといった、男の願望を代用しているんじゃないのかなあ。

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コメント
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