キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

週末の効用

2009年04月13日 | Weblog
一昨日は散策の果て平塚にたどり着き、駅ビルのさくら書店で、ちくま文庫「人との世界」開高健、文春文庫「旅する巨人―宮本常一と渋沢敬三」佐野真一を買い求め、いつものようにざっと眺めておりましたら、「人とこの世界」の解説を佐野真一さんが書かれており、その偶然に驚きました。昨日は散策の果てが藤沢で、古書店を回ってお目当ての本を探したのですが無く、欲求不満の果て有隣堂へたどり着き、ちくま文庫「向田邦子との二十年」久世光彦、ランダムハウス講談社文庫「樹に千匹の毛蟲」吉行淳之介を購入いたしました。「人とこの世界」「向田邦子との二十年」は、ともにちくま文庫の4月の新刊で同じ平台に並んでいるのですから、いっぺんに買えば済むのですが、どうも書籍との距離感というのがありまして、観てすぐに買う書籍と気になって数日思い迷うものがあります。開高健は馴染みも深く古い買い求めやすい作家であり、久世光彦には直接馴染みが無く、好きな向田邦子のタイトルに魅かれたわけでして、わざわざ二日に分けて買い求めた次第です。しかしながら書斎で二冊を同時に手にすれば、興味は新物の後者にありまして、読み進めているのは「向田邦子との二十年」ですから、こちらを先に買うのが道理なのかもしれません。

週末二日間好天に恵まれ午後の散策も充実し、日頃の不摂生の体に溜まった澱を少しは体外に吐き出し、散策のついでに買い求めた書籍が、アルコールでぼけた脳髄に多少なりとも刺激を与えたとすれば、週末の効用十分だったかも知れません。
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