キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

玄武岩から生まれる香り

2009年04月01日 | Weblog
昨日のビオとビオディナミ試飲会でもう一つ面白いなと思ったところが、ドメーヌ・ステラ・ノヴァ、和田さんという日本人がブースのアテンドをしておられましたが、コトー・デュ・ラングドックでフランス人の義兄がワインを造っていて、今回日本へは彼が売り込みに来たとのことでした。義兄は凝り性でかなり思い入れ深くワインを造っており、実際試飲させて頂いたワインからはその片鱗がうかがわれ、最初に飲ませていただいたシリウス2005、グルナッシュとカリニヤンで造られタンクで12ケ月熟成させたものは、完成度が高く中々優れたワインでした。和田さんの説明によれば、玄武岩土壌から生まれるワインは、カシスやカカオの香りがするといわれているらしく、なるほどいわれてみればその香りが漂ってくるあたり、魔法の言葉ですね。グルナッシュとムールヴェドルで造られタンクで6ヶ月熟成させたミラ・セティ2007、シラ、グルナッシュ、ムールヴェドルで造られ、樽で18ヶ月熟成させたプレアデス2004も飲ませていただきましたが、だんだんと濃く強くなって好みから外れてゆきました。    

私の舌の問題なのかも知れませんが、ワインの濃度が上がるとワインの襞に隠れている多様な味わいが感じられなくなり、どかんとまとまった味わいが感じられるだけになってしまいます。濃いワインを美味しいと感じられている方は、あの濃さの中から味わいの多様性を感じ取る感受性を備えた舌をお持ちなのでしょうが、私にはそれがありません。安上がりに出来ているところが、なんとも言えずありがたいですね。

コメント
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