キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

ペスカイヤと中華

2009年04月10日 | Weblog
名古屋は快晴が続き、満開だった桜も夜目遠目では見られるものの、日中近くで見るには耐えられなくなってまいりました。今日は未だ桜が満開だった頃の中華街でのお話です。

最近フランスでは中華料理屋では中国ワインが使われるようになりました。合うのか合わないのか良く分かりませんでしたが、以前はフランス産のロゼワインがほとんどでした。先日、知人の馴染みの店ゆえワイン持込可の中華街のお店に行き、ペスカイヤのソリテルを開けて飲んでみましたが、とても美味しくいただけました。料理は鼈の薬草スープ、鱶鰭姿煮、牛肉の鉄板焼きに野菜の餡かけ、海鮮おこげ、青菜炒め(これは豆の芽とのことでした)、牛リブ甘辛煮、海鮮お粥と豪華絢爛、軽いものから重厚な味わいのものまでかなり広い範囲で美味しく合わせていただけたので、その適応性の広さに感心いたしました。個人的に大蒜と油があるとワインはよく合うとの考えを持っていますが、中華は大蒜を使った炒め物が多いので、基本的にワインに向いているのかもしれません。

しかしながら、もう一本のブルゴーニュのピエール・ブレは繊細さが仇となって思いのほか相性が良く無かったですね。仮に低価格のワインで中華にあわせるとしたら、ニューワールドの果実味の濃さと単調な強さが、炒め物を中心とした中華料理には合うんだろうなあと思ったりしました。ピエール・ブレは翡翠水餃子のような繊細な料理に合わせてみたかったですね。

30年近く馴染んだ海源楼が忽然と店をたたみ、中華街へやってくる気力が萎えておりましたが、美人姉妹の経営による脇道のこじんまりした店を紹介いただいたので、ワインと中華の関係について更なる研鑽をする気力が湧いてまいりました。奢っていただいたうえにこのような良い店を紹介してくれた知人に大いに感謝しなければいけません。

我がイナリヤト食文研のワインとビールはこちらからご覧になれます

コメント
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