キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

ベッペ、ペスカイヤ

2009年01月17日 | Weblog
昨日来日メーカーの紹介が終わりだと書きましたが、重要な人を忘れておりました。とんだしくじりで、円楽師匠であれば「もういけません、これをもって高座へ上がるのをよしにいたします」てな事になりますが、トウシロの筆の慰み、平にご容赦願います。

ここは夫妻でお出でになります。どうも奥さんが妊娠しているらしく最後まで、一人で来るか二人で来るかを決めかねていたようですが、まだ見ぬ日本の魅力に抗し難く危険を犯してやってくるようです。ベッペとは一昨年の10月にピエモンテのワインフェアで遭遇し、スキンヘッドの繊細なおじさんのイメージがありました。しかし、それだけでは済まされない何かを持っていると思っておりましたら、昨年4月のヴィニタリーでの再会で、やはり狂った男である事が分かりました。ヴィニタリーの後、さらにピエモンテまで行き、彼のセラーと畑を見ましたが、ワイン命がこの男を狂わせている事が確認できました。

最初の邂逅では彼のアルネイズの白ワイン、ソロルーナの繊細さに恐れ入りましたが、その後畑を観てバルベラの素晴らしさに目覚め、いまではそのバルベラ・ダスティー・ソリティエの鮮烈な果実味の虜になっております。

従いまして、私のお薦めワインはソリティエです。しかしながらソロルーナを見かけたら、そちらを先にご賞味されることをお薦めいたします。まだ本領を発揮するには若く、繊細さが表に出ているかどうかは分かりませんが、少なくともその片鱗をうかがうことは可能です。狂った男のワインというのは、えも言われぬ魅力があり、ワインそのものに当たっていただくほかありません。狂っておりますが、ブースの前に行っても噛み付く事はありませんので、安心してご賞味下さい。

ちょうど彼らは本日朝成田に到着し、佐和さんがYCATで迎え、大磯プリンスホテルまでお連れいたします。すでに昨夜から投宿中のアナケナのレアンドロとともに、小田原城を見せ、昼には早川港の三太郎鮨で本物の鮨を喰わせ、夕刻は大磯の左義長を見せ、夜には二宮の七福神で相模湾の魚を喰わしてやろうと考えております。ベッペのやついかような反応を示すのか、とても興味のあるところです。
コメント
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