キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

オリビエ、ドメーヌ・ヴォロー

2009年01月16日 | Weblog
今朝は名古屋本社に出勤しております。昨日はやけに寒い一日でしたが、今朝は幾分か穏やかな陽気になっております。このデスクは後ろから朝日を浴びているのですが、ほかほかとして朝から居眠りが出そうな環境です。PCの画面が見にくいのが欠点ではありますが、まあ物事には表と裏があるのが世の習い、贅沢は言いますまい。ここ一週間ばかり川崎長太郎にはまって講談社学芸文庫から出ている「もぐら随筆」を携えておりますが、小田原近辺の随筆が多く親近感があるためか読書の悦楽を感じております。他に同文庫で「抹香町/路傍」という小説集が現在入手可能な川崎長太郎の著作ですが、古本屋を漁って他の著作も読んでみたいと思わせるあたり、なかなかもって優れた作家であります。平成三年に吉行淳之介によって編まれた「川崎長太郎選集 上・下」というあたりに巡り合えたら、今年の私の運もかなり上向きであることが実証されるはずです。吉行さんの趣味と審美眼は大いに私の感性を振るわせるはずで、お二人を一辺に味わうことが出来るまたとない機会となるでしょう。

さて、今日は来日メーカー紹介の最終回、ご紹介するのは言わずと知れたオリビエ・トリコン。何回日本に来るのでしょう。本人の説ではこの15年で30回を優にに越えているとのことです。初期の頃、札幌に連れて行ってHBCのアナウンサーのめぐみちゃんを紹介したら、やけに気に入って、その後10月と11月に連続的に来日したバカです。紹介したのが9月ですから3ヶ月連続でやって来たわけで、その歯止めの効かない性格がやけに好ましく、長いお付き合いになっております。

スクリューキャップのシャブリを日本で発売して世間の度肝を抜いたのが4年前でしたが、あれから世の中は大きく様変わりして、スクリューキャップについてがたがた言ってくる人は皆無となり、少し寂しい気がしています。過去二年間の円安で、そのシャブリが売り難くなり、仕方なく彼のドメーヌのヴィエーユ・ヴィーニュのシャブリをレストランに売り込ん出お茶を濁していたら、そのシャブリのだら評判がやけに良く、今では高級シャブリの造り手として認知されつつあります。世の中何が幸いするか分かりませんね。

今回は来なくていいって言っていたのに、先回の試飲会で多くの方にワインを誉められたものですから、居ても立ってもいられず来ちゃうんですね。ご来場予定の方は、余り大げさに美味いとか言わないように注意してください。でないとまた7月の試飲会に来そうですから。

私のお薦めするワインは、ドメーヌ・ヴォロー・ヴィエーニュ・ヴィーニュ2002です。
自社セラーで飲み頃になるまで待ってリリースしているので、開栓後すぐに飲んでもそれなりですが、デカンタをして少し待ってから飲むと素晴らしいワインに変身します。出来が良くなかった2003、2004にはこのワインを造っておらず、次のヴィンテージは2005になります。

先回彼のところに行ったら、2002は後100ケースしかないとのことで、慌てて予約しました。100ケース程度の数量がそれほど持つとは思えず、次はどうするんだと聞いたら、2005を出すとのこと、飲み頃になるまで自社セラーで寝かすといっていたのにそれはどうしたんだと重ねて聞いたら、2002が切れる頃に飲み頃になると答えたので、シャブリというのは実に便利なワインで良いなあと誉めておきました。
コメント
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