ニコラ、ヴァンアティチュード

この人は初来日で、メーカーに行ったときにも逢っておりませんので、どんな人なのかとても楽しみにしております。本来であれば上司のフィリップが連れてくることになっていたのですが、本人が糖尿病に臥せったため単独でやってくることになりました。フィリップのやつ、美味いものとワインの飲みすぎでついに砂糖が身体に回ったようです。ざまあみろってんだ、と言っている場合ではなく、明日は我が身、過度な美食と飲酒にはくれぐれも注意しましょう。

私がお薦めするワインですが、やはりマルキ・ド・サドということになります。まずもって名前が素敵です。このワインを飲みながら渋澤龍彦のサドを読む悦楽といったらありません。メーカーの近くにサドの館があり、ホテル・レストランになっていて美味しい料理をいただくことが出来ます。そこでフィリップと会食をした事が懐かしく思い出されますが、早く元気になってまた一緒にサドの館で、名物メニューの“処女の血が滴るタルタルステーキ”をいただきましょう。