愛と幻想の画家~などと云われているシャガールに関して、確かに夢見心地のメルヘン的な印象を多くの人々が持っておられるようです。
芸術家がこぞって新しい表現方法を模索し、流行に乗って名声を上げるというような時代に、独自の手法で自らを高めていったシャガールは、稀有なクリエーターだったと私は解釈しています。
しかも、この稀有なクリエーターはとても信心深い。。。この信心深いシャガールが描いた旧約聖書の絵画一連は、実際に絵画の前に立った者でないと解らない体感を得る事ができるのです。佇む者を愛で包む、もしくは愛に含まれる、といった感じです。
「自分自身に内在する真実を見る力とそれを表現する力のバランスが取れている」と言っても過言ではないのだと思います。
簡単に云えば、「頭の中で描いていることを筆でも表現できる画家」ということです。
現在、宮城県立美術館で開催中のシャガール展は、シャガールの稀有な才能を出来る限り鑑賞者に伝えたいという意図が伝わり、フランスニースにある「国立シャガール聖書の美術館」に常設している絵画のスケール感とまではいきませんが、オペラ座の天井画や各地の教会のステンドグラスのスケール感やマチエールを感じる事ができ、限られた条件の中で行われた美術展の構成としてはとても質の高いものです。
残念ながら東京近辺の開催はありませんが、現在は宮城県立美術館で開催しています。10月27日までです。
来春まで全国を数か所巡回する予定です。
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東急セミナーBEたまプラーザにて10月19日(土)10時半~12時半「生き甲斐の心理学で自分の旅を考える」講座を行います。
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