五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

1400年の時空

2021年04月24日 | 第2章 五感と体感

斑鳩の土壁 (法隆寺の西側は、宮大工のコミュニティだったそうな)

1400年の時空

法隆寺創建から1400年。
先日の奈良訪問は、
聖武天皇を起点に、
天武天皇・持統天皇、
斉明天皇、中大兄皇子こと天智天皇、
そして、俗に云われている
聖徳太子(厩戸皇子)の生誕地の橘寺を訪れ、
最後は能楽・金剛流発祥地の龍田神社から法隆寺までの
路を辿り、斑鳩散歩を楽しみました。






龍田神社 奈良  (能楽金剛流発祥地の石碑・御神木)

律令国家制定のための基礎を築いた天武・持統天皇に
纏わる場所でのアースフィーリングは、
いつの頃から、私の活力になっています。

今回の時代を遡る旅をしながら
現代の日本は、この頃から培われた
アイデンティティであることを確信するのでした。


藤ノ木古墳




法隆寺

難波から斑鳩、そして飛鳥へ都が移り、
奈良に落ち着くまでの年数は、短いものです。
607年に創建に創建された法隆寺から
743年の東大寺盧舎那大仏造立詔の発令まで、
僅か136年です。
その間の歴史に魅力を感じ、たびたび奈良を歩いている
私自身は、その頃の時代の流れのスピードとは
程遠く、悠久の時を歩いているような魔法にかかり、
いにしえを懐かしんでいるのです。
奈良時代の政の中心にいた人々は、
たった136年の間の次々と起こる変化に
目まぐるしさを感じていたかもしれません。

変化の時代は、いつの世も、
スピード感があったことに気付いてみると、
この一年間の変化も、
文明の利器を持つ私達と、
奈良時代を生きた人々との
変化に対する順応する心得は、同じような
感覚であったかも??しれません。


奈良時代も目まぐるしい時代だったわけで、
その変化の節目の出来事で生死を分け、
生き延びた人々のDNAが私たち日本人に
宿っている事を考えると、
適応力を持ち備えているはずなのです。
適応力の術が、静かにやり過ごすことであるとしたら、

危機管理の反応と行動も、
奈良時代に培われたアイデンティティが
礎となって、現代の私達の
「感情と思考と行動」に結びついているのだと
いう思いが、私の頭を巡らしています。


イスラエルが早急にワクチンの
計画を立て、この一年でほぼ
ワクチン接種を終わらせたことは、
歴史上の経験が彼らをそうさせているのでしょう。

板葺の宮唐→飛鳥宮

人の行動や思考、感情の始まりは
自分が生まれてからが、始まりではなく、
受け継がれた遺伝子が、自分を守っている事を
改めて意識させられました。

勅の中に、
永遠の命の連鎖を感じられない
令和3年の春。
生き延びるために何が大事なのかが、
見えない令和の政。

私自身、抗うことなく、
古層を経て、奈良時代に培われた
アイデンティティを携えながら、
今日以降を生きていこうと思うのでした。

2021年。
法隆寺創建から1400年の時が経ち、
これから、何処に向かおうとも、
過去を携えながら生きている私達であることを
忘れてはなりませんね。


天武天皇・持統天皇稜

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講座スケジュール


目黒カルチャースクール
第1金曜日
2021年5月7日
13:00~15:00
6月4日は、個展のため休講


目黒カルチャースクール
第3金曜日
2021 5月21日
13:00~15:00
  

綾子塾「生き甲斐の心理学」 
場所:横浜桜木町 婦人会館
時間:13時~15時半
日程:2021年5月11日第4回(第2火曜日)  
(綾子塾は、限定メンバー制)

③甲斐の心理学木曜綾子塾 
場所:横浜桜木町 婦人会館
(公開講座)
時間:13時~15時半
日程:2021年5月27日(第4木曜日)
9月は24日金曜日が講座日となりますので
ご注意ください。 
 

紅葉坂植村勉強会
場所:横浜桜木町婦人会館
日程:2021年6月1日火曜日

小金井植村勉強会
日程:2021年5月18日火曜日






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