Early goal leaves Herbert's men off pace
開始早々のオーストラリアの先制ゴールが滑りやすいフィールドに登場した時差ボケの New Zealand 相手に白星を得る結果となった。
試合は立ち上がり James Troisi, Brett Emerton が連続シュートを見舞う。
開始10分不慣れな左 SB のポジションを担った Brockie のバックパスを GK Glen Moss がファンブル。Josh Kennedy にそのこぼれ球を拾われそのまま無人のゴールにボールを蹴り込みオーストラリアに先制ゴールを喫した。
共にクリケットグランウンドの滑りやすいピッチでは足元にボールが落ち着かず中盤でのターンオーバーが続いた。
New Zealand も3連続CK、FK等チャンスを掴むが最後の詰めが甘くゴールを割れない。
20分 Brockie がクロスを上げたが長身 Chris Wood の直前で GK Coe がパンチングで弾いたのがニュージーランドの最初のチャンスだった。
この日 All Whites の中では最高のプレーを見せた Brockie はその直後も Shane Smeltz にナイスクロスを送るも Smeltz のシュートはGK Nathan Coe の正面に。
38分に Troisi が左サイドからフリーで切れ込むがそこから放たれたショットは Moss の守備範囲だった。
All Whites は何とか同点に追い付くべき雨脚の激しくなった後半に臨むがノーマークの Josh Kennedy が59分ヘッドで追加点を決める。
前半で負傷した McGlinchey と Andy Boyens を既に1ダースにものぼる“故障者リスト”に追加せねばならなくなった Herbert 監督は後半から Michael Fitzgerald とMarco Rojas を投入する。
そして Ben Sigmund, Michael Boxall そしてJeremy Brockie で3バックを構成し Rojas が入り中盤が活性化されたが相手のゴールまで脅威を与える事は稀であった。
そしてロスタイム2分が経過しドリブルで切れ込んだ Robbie Kruse を Sigmund がファールで倒してPKを献上。終了15分前に投入された 米国 MLS でプレーするGK Jake Gleeson が Troisi のPKを止められずオーストラリアが 3-0 で勝利を収めた。
FIFA ランクで両者は40ランクの差があるにも関わらず前の対戦では昨年ワールドカップ前にメルボルン MCG で行われた“壮行試合”。All Whites は 1-2 で敗れたものの健闘を見せたのでこの試合は2004年以来の対オーストラリア戦勝利が期待された。
しかし “アイスホッケーに適していていた。”と言われた Adelaide Oval で好結果を出せなかった。ニュージーランドはキックオフのわずか27時間前に現地に到着した、メキシコ戦のスタメンから5人の選手を入れ替えてオーストラリア戦に臨んだ。
Ryan Nelsen, Tommy Smith, Winston Reid そして Ivan Vicelichらレギュラー選手達の抜けた DF 陣は 2009年 FIFA Confederations Cup 以来の4バックを起用したが早々に失点を喫してしまい、59分にはDario Vidsic がTim Brown のマークを振り切り左サイドから上げたクロスにKennedy をフリーにし追加点を決められてしまった。
後半に Andy Boyens に替って起用されたMichael Fitzgerald はメキシコ戦とは異なり慣れた右SBで起用された為この日は良い動きを見せた。
しかしながらSmeltz, Wood そして Chris Killen ら攻撃陣は Lucas Neil のいないオーストラリア守備陣に脅威を与えられなかった。
中盤右サイドで起用されたMcGlinchery は Marco Rojas に替ってベンチに下がるまで比較的良い動きを見せていた。
Socceroos beat New Zealand June 5, 2011
Adelaide Oval で2線級で臨んだオーストラリアはそれでもSocceroos に復帰した長身ストライカー Josh Kennedy の2ゴールによって New Zealand 相手に強さを見せて 3-0 で勝利を収めた。
Neil, Ognenovski ではなくこの試合の CB は初めてMatthew Spiranovic とJon McKain が引き継ぎ Brett Emerton が Captain’s Arm Band を巻いた。
Kilkeny は Asian Cup では途中出場で印象的な動きを見せられたが90分間機用されたこの試合ではそれほどでもなかった。
開始2分に Troisi が Wilkshire のCK から素晴らしいボレーシュートを放った。そしてそれ以降もよくチャンスに絡んだ。 Brisbane Roar でプレーをした小柄な Ditto Zullo はあまり守備で能力を発揮する機会がなかったが自分のやるべき事を行った。 むしろ Zullo は左サイドで Troisi の攻撃をサポートする場面が目立った。
Oiseck 監督には恐らく Zullo を左SB David Carney のバックアップメンバーの第一候補と映っただろう。
Asian Cup は怪我でメンバーから外れ8カ月ぶりに代表に復帰した Kennedy は豪雨の中最後までこの試合を見守った 21,281 人のサポーター達の前で9分と59分に連続ゴールを決めた。
若いJames Troisi がロスタイムにPKを決め観衆の前でTim Cahill, Harry Kewell そして Mark Schwarzer らのレギュラーメンバー抜きの Socceroos は実力を見せた。Holger Osieck監督もこの試合を選手達のテストの場と位置付けた。
3日前アメリカ Denver でメキシコに 0-3 で敗れ多くの中心選手を欠いた New Zealand に対してオーストラリアは GK Nathan Coe そして Troisi, Neil Kilkenny, Michael Zullo, Matthew Spiranovic さらに Jon McKain と言うこれまであまり起用されなかった選手達が90分間起用された。
Osieck 監督は後半に入りRhys Williams を Luke Wilkshire に替えて投入し, Robbie Kruse を Brett Holman に替えて Dario Vidosic を Emertonに替えてそれぞれ投入した。更に Rhys Williams, そして Alex Brosque らが後半からピッチに送られ、これまで御馴染みだった選手達Luke Wilkshire, Brett Holman そしてゲーム主将を任されたBrett Emerton らは次の Melbourne での Serbia 戦に向けて前半でベンチに下がった。
Kruse はすぐにインパクトを見せVidosic もKennedy の2ゴール目をお膳立てする等存在感を見せた。Kennedyはその後Alex Brosque に替ってベンチに下がった。
All Whites 達も決して恥じる様なパフォーマンスでは無かく中盤では結構ボールをつないだがKosta Barbarouses, Shane Smeltz そして Chris Woodらが放ったシュート以外ゴール前で脅威は見せられなかった。
Luca Neil はこの日は起用されず同様に出場機会のなかった Sasa Ognenovski と共に Serbia 戦で起用されるとみられている。
“ この試合を終えて、私は何人かの選手達が非常にポジティブにプレーしんで非常に楽しんで見る事が出来た。
何人かの選手は久々の代表でもプレーだったがそれでも個人のプレーの質に感服した。特に Michael Zullo と Troisi の左サイドでの動きは目を見張るものがあった。 私は守備陣を注視していいた。 それは重要な事であったがこの日は新たに代表に加えられそうな選手を見つける事が出来た。“
A-League 入りが噂されている Harry Kewell に就いては
“もしそれが本当ならば A-League にとっては素晴らしい事となるだろう。” と語った。
Adelaide Oval Adelaide, Australia
Sunday 5 June Crowd: 21281
Australia 3 (Josh KENNEDY 9’, 59’; James TROISI pen 90+3’)
New Zealand 0
Halftime: 1-0
New Zealand: 1-Glen MOSS (GK / 18-Jake GLEESON 77’), 4-Ben SIGMUND, 8-Tim BROWN (c / 23-David MULLIGAN 85’), 9-Shane SMELTZ, 10-Chris KILLEN, 11-Kosta BARBAROUSES, 14-Michael McGLINCHEY (19-Marco ROJAS 56’), 15-Andrew BOYENS (13-Michael FITZGERALD 46’), 16-Michael BOXALL, 20-Chris WOOD (17-Aaron CLAPHAM 63’), 22-Jeremy BROCKIE.
Substitutes not used: 12-Mark PASTON (rgk).
Coach: Ricki HERBERT
Cautions: Jeremy BROCKIE 49’
Australia: 18-Nathan COE (gk), 3-Michael ZULLO (17-Matthew McKAY 69’), 7-Brett EMERTON (22-Dario VIDOSIC 46’), 8-Luke WILKSHIRE (5-Rhys WILLIAMS 46’), 9-Josh KENNEDY (10-Alex BROSQUE 60’), 11-James TROISI, 14-Brett HOLMAN (23-Robbie KRUSE 46’), 16-Carl VALERI (13-Mark MILLIGAN 65’),, 19-Neil KILKENNY, 20-Matthew SPIRANOVIC, 21-Jonathan McKAIN.
Substitutes not used: 1-Adam FEDERICI (rgk), 2-Lucas NEILL, 4-Archie THOMPSON, 6-Sasa OGNENOVSKI, 12-Mitchell LANGERAK (rgk), 15-Mile JEDINAK.
Coach: Holger OSIECK
Cautions: Josh KENNEDY 51’
Socceroos hold their own against Serbs
All Whites 戦に快勝した Socceroos の次の相手はワールドカップでも対戦した Serbia だった。
Adelaide での New Zealand 戦からわずか48時間後にMelbourne で行われるこの試合にはかなり選手を入れ替えて臨む事が試合前から充分に予想されていた。
GKには Reading でプレーする Federic が Coe に替ってスタメン。 CB は Lucas Neil と Sasa Ognenovski の Asian Cup コンビ。ボランチも Vareli と Jedinak の“レギュラー”がスタメン起用。 右SHF Emerton, 右SB Wilkshire 左SHF Holman, 左SB Zullo らが Vareli と並んで連続スタメン。そして “地元” Melbourne Victory のストライカー Archie Thompson がトップに入ったが Robbie Kruse , Mitchaell Langerak の“地元選手”はベンチスタートとなった。
一方4日前にソウルで韓国を 2-1 で降しオーストラリア大陸に乗り込んだ Serbia 代表は Internazionale Milan でプレーする Dejan Stankovic こそ連続スタメンで起用されたが Petrovic 監督は GK Dakahiriman をはじめ6人の選手を入れ替えたスタメン起用。ワールドカップではスリリングな試合を演じオーストラリアが 2-1 で勝利をおさめたが、その時のスタメンで出場した選手は両チーム合わせてWilkshire, Neil, Emerton そして Stankovic, Kuzmanovic ら8人のみ。Beachamp、 Mark Schwarzer , Nemanja Vidic そしてBranislav Ivanovic らは不在で 3人の得点者の中でこの試合も出場したのは Holman だけで Cahill, Panteric らは合流していなかった。
開始早々 Zullo が左サイドを上がり素晴らしいクロスを上げるが惜しくもかつての Brisbane Roar 時代のチームメイト McKay はゴールを割れなかった。 更にオーストラリアはポゼッションを維持し主導権を握るもその時間帯は長くは続かなかった。
長友の僚友 Dejan Stankovic の繰り出すパスによってZoran Tosic, Adem Ljajic そして Zdravko Kuzmanovic らがオーストラリアゴールに迫ったりロングシュートを Federici の守るゴールに浴びせる。40分にはAdem Ljajicが 5m の至近距離からシュートを放つが GK Federic がストップ。
オーストラリアも地元でプレーする Thompson がチャンスを作り右サイドの Brett Holman に送り戻したところを Mile Jedinak が Damir Kahriman の守るゴールを狙うが DF 陣がクリアー。
ワールドカップでの活躍で今や Brett Holman は Socceroos に欠かせない中心選手。この試合でも Osieck 監督はBrett Emerton, Lucas Neill そして Luke Wilkshire らをベンチに下げても Holman は最後までピッチに残した。
61分には素晴らしいシュートを放ちゴールにこそ至らなかったがワールドカップでの同じ相手で奪ったゴールを彷彿させた。
後半に入り Serbia は Tosic の素晴らしいボールタッチが目立つようになるも決定機を作ったのはオーストラリア。しかし78分の Troisi が抜け出しGK Kahriman と1対1になる決定機を掴むがシュートは Kahrimanの正面に。
結局 Sebia ベンチは83分に Tosic 、89分に Stankovic ら主力をベンチに下げ両チームとも得点を挙げられず試合終了のホイッスルを聞く事となった。
ボール支配率ではオーストラリアが 53%と上回ったがシュート数ではオーストラリア 13 ( 枠内 6 ) に対しセルビア 17 ( 枠内 7 ) CKは2つずつだった。この時点で世界ランク16位のセルビアを無失点に抑えた事は評価されるかもしれない。
Melbourne Etihad Stadium Tuesday 7 June Crowd: 28000
Australia 0 Serbia 0
Serbia : 1-Damir Kahriman (GK ), 5-Slobodan Rajkovic ( 20 Neven Subotic 65’ ), 6- Nenad Tomaovic, ( 4 Milan Bisevac 75’ ), 7-Zoran Tosic, ( 13-Marko Miric 89’ ), 8-Adem Ljajic (17-Ranko Despotovic 65’ ), 10-Dejan Stankovic ( 18-Branislav Jovanovic 83’) 11-Jovan Damijanovic 15- Radoslav Petrovic, 16- Ivan Obradovic, 19-Milan Vilovic, 22- Zdravko Kuzumanovic (21-Veseljko Trivunovic 75’)
Substitutes not used: 23. Zeriko Brkic (GK), 30 Bojan Saranov (GK), 26 Dusan Petronijevic, 28 Pavel Ninkov
Coach : Vladimir Petrović
Qantas Socceroos: 1. Adam Federici (gk), 2. Lucas Neill (c) (21. Jon McKain 57'), 3. Michael Zullo (11. James Troisi 46'), 6. Sasa Ognenovski, 7. Brett Emerton (22. Dario Vidosic 57'), 8. Luke Wilkshire (5. Rhys Williams 57'), 14. Brett Holman, 15. Mile Jedinak (19. Neil Kilkenny 74'), 16. Carl Valeri, 17. Matt McKay, 4. Archie Thompson (23. Robbie Kruse 65')
Substitutes not used: 18. Nathan Coe (gk), 24. Mitchell Langerak (gk), 10. Alex Brosque, 13. Mark Milligan, 20. Matt Spiranovic
Coach: Holger OSIECK
Federici stars as Socceroos hold Serbia to draw
この試合に出場した Socceroos で最も株を上げたのは後半だけで4度のファインセーブを披露した GK Adam Federici。
特に後半 Zoran Tosic が何人ものDFをかわして放ったドリブルシュートを、そしてその直後にも 後方からはセルビア人サポーター達がものを投げ込む中 Ljajic のショットをストップ。
更に Nenad Tomovic , Radosav Petrovic のシュートも止めた。
試合後 Osieck 監督は“基本的にネガティブな事より多くポジティブな事を見る事が出来た。新戦力の発掘はまだまだ終わってはいない。チーム編成は拡張中だ。 我々は既に2,3人の Socceroos の核となる選手達を見つけた。それが最大の収穫だ。” この様に試合後答えた。
また Vladimir Petrovic Serbia 監督は“私はオーストラリアがこんな素晴らしい football をするとは大変驚いている。彼らは確かに大変強いチームで、それを我々に披露した。” こう語った。
Osieck takes positives from draw
2連戦を1勝1分で終えた Socceroos の Osieck 監督は Serbia 戦後
“エンターテインメントの点では良かったかもしれないがそれほどハッピーでもない。 何故ならこの試合で見たかった流動性に欠けていたからだ。 今我々は間違った決定をしている。我々はシンプルにボールを運ばずに複雑にプレーしているので時間が少しかかっている。”
“その一方で我々のチームは再び素晴らしい試みを行った。それがネガティブな事より多くポジティブな事を見る事が出来た、と云う事に繋がった。しかし私は常に完璧を探している。それは不可能だが決してあきらめるべきではない。”
しかしながら何人かのフレッシュな顔ぶれに手ごたえを感じている事も確かだろう。
2試合とも後半から起用されたRhys Williams、1試合半起用されたJames Troisi one match and a second half. 連続スタメンに抜擢されたMichael Zullo 、そして同様に New Zeland 戦で90分間起用され、続く Serbia 戦でも後半から投入されたJon McKain 更に2試合とも起用されたDario Vidosic 。
“恐らく彼らはかつて非主力選手だっだろうが今は全くそうではない。何人かの選手は充分に Socceroos の主力となりうる潜在能力を備えている。彼らは本当によくフィットして来ている。”
そしてワールドカップを怪我でメンバーから外れた Rhys Williams に就いては特別な賛辞を送った。
“ Rhys は様々な事が出来る素晴らしい選手だ。彼の様な選手が好きだ。彼を右SB で起用した。我々のその位置の層が薄いからだ。今は Luke Wilkshire がいるがもし彼に何かが起こったらバックアップが不在だ。彼は絶対的にそのポジションを任せられる。しかし彼は同時にCHF や中盤もこなせる多機能性を備えている。この次はそのポジションで彼を試してみたい。“
2004年のギリシア五輪で Serbia 五輪チームを率いてオーストラリア五輪チームと対戦した事のある Vladimir Petrovic 現代表監督は“現在のオーストラリアのレベルに驚愕している。”とのコメントを残し、今後 Serbia 代表チームの再建を握るのは Partizan Belgrade 所属の22歳の MF Radosav Petrovic であると語った。
個人的にはジェフ千葉でプレーする Mark Milligan に出番がなかった事が残念でならない…..
だけどかつて Sydney FC で Osieck 監督が当時率いた浦和レッズと対戦した経験のある Brosque は素晴らしいチャンスをものにしようとしている。
清水エスパルスでプレーしている事が彼にとって大きなプラスとなっただろう。
Socceroos を目指す Aussie 達にアドヴァイスしたい、J-League こそ、その近道である事を..
8月に Socceroos はウェールズと対戦する。次回は Cahill も Kewell もそして Schwarzer も同流するだろう……. でもこの2連戦、観戦したかったなぁ…..
開始早々のオーストラリアの先制ゴールが滑りやすいフィールドに登場した時差ボケの New Zealand 相手に白星を得る結果となった。
試合は立ち上がり James Troisi, Brett Emerton が連続シュートを見舞う。
開始10分不慣れな左 SB のポジションを担った Brockie のバックパスを GK Glen Moss がファンブル。Josh Kennedy にそのこぼれ球を拾われそのまま無人のゴールにボールを蹴り込みオーストラリアに先制ゴールを喫した。
共にクリケットグランウンドの滑りやすいピッチでは足元にボールが落ち着かず中盤でのターンオーバーが続いた。
New Zealand も3連続CK、FK等チャンスを掴むが最後の詰めが甘くゴールを割れない。
20分 Brockie がクロスを上げたが長身 Chris Wood の直前で GK Coe がパンチングで弾いたのがニュージーランドの最初のチャンスだった。
この日 All Whites の中では最高のプレーを見せた Brockie はその直後も Shane Smeltz にナイスクロスを送るも Smeltz のシュートはGK Nathan Coe の正面に。
38分に Troisi が左サイドからフリーで切れ込むがそこから放たれたショットは Moss の守備範囲だった。
All Whites は何とか同点に追い付くべき雨脚の激しくなった後半に臨むがノーマークの Josh Kennedy が59分ヘッドで追加点を決める。
前半で負傷した McGlinchey と Andy Boyens を既に1ダースにものぼる“故障者リスト”に追加せねばならなくなった Herbert 監督は後半から Michael Fitzgerald とMarco Rojas を投入する。
そして Ben Sigmund, Michael Boxall そしてJeremy Brockie で3バックを構成し Rojas が入り中盤が活性化されたが相手のゴールまで脅威を与える事は稀であった。
そしてロスタイム2分が経過しドリブルで切れ込んだ Robbie Kruse を Sigmund がファールで倒してPKを献上。終了15分前に投入された 米国 MLS でプレーするGK Jake Gleeson が Troisi のPKを止められずオーストラリアが 3-0 で勝利を収めた。
FIFA ランクで両者は40ランクの差があるにも関わらず前の対戦では昨年ワールドカップ前にメルボルン MCG で行われた“壮行試合”。All Whites は 1-2 で敗れたものの健闘を見せたのでこの試合は2004年以来の対オーストラリア戦勝利が期待された。
しかし “アイスホッケーに適していていた。”と言われた Adelaide Oval で好結果を出せなかった。ニュージーランドはキックオフのわずか27時間前に現地に到着した、メキシコ戦のスタメンから5人の選手を入れ替えてオーストラリア戦に臨んだ。
Ryan Nelsen, Tommy Smith, Winston Reid そして Ivan Vicelichらレギュラー選手達の抜けた DF 陣は 2009年 FIFA Confederations Cup 以来の4バックを起用したが早々に失点を喫してしまい、59分にはDario Vidsic がTim Brown のマークを振り切り左サイドから上げたクロスにKennedy をフリーにし追加点を決められてしまった。
後半に Andy Boyens に替って起用されたMichael Fitzgerald はメキシコ戦とは異なり慣れた右SBで起用された為この日は良い動きを見せた。
しかしながらSmeltz, Wood そして Chris Killen ら攻撃陣は Lucas Neil のいないオーストラリア守備陣に脅威を与えられなかった。
中盤右サイドで起用されたMcGlinchery は Marco Rojas に替ってベンチに下がるまで比較的良い動きを見せていた。
Socceroos beat New Zealand June 5, 2011
Adelaide Oval で2線級で臨んだオーストラリアはそれでもSocceroos に復帰した長身ストライカー Josh Kennedy の2ゴールによって New Zealand 相手に強さを見せて 3-0 で勝利を収めた。
Neil, Ognenovski ではなくこの試合の CB は初めてMatthew Spiranovic とJon McKain が引き継ぎ Brett Emerton が Captain’s Arm Band を巻いた。
Kilkeny は Asian Cup では途中出場で印象的な動きを見せられたが90分間機用されたこの試合ではそれほどでもなかった。
開始2分に Troisi が Wilkshire のCK から素晴らしいボレーシュートを放った。そしてそれ以降もよくチャンスに絡んだ。 Brisbane Roar でプレーをした小柄な Ditto Zullo はあまり守備で能力を発揮する機会がなかったが自分のやるべき事を行った。 むしろ Zullo は左サイドで Troisi の攻撃をサポートする場面が目立った。
Oiseck 監督には恐らく Zullo を左SB David Carney のバックアップメンバーの第一候補と映っただろう。
Asian Cup は怪我でメンバーから外れ8カ月ぶりに代表に復帰した Kennedy は豪雨の中最後までこの試合を見守った 21,281 人のサポーター達の前で9分と59分に連続ゴールを決めた。
若いJames Troisi がロスタイムにPKを決め観衆の前でTim Cahill, Harry Kewell そして Mark Schwarzer らのレギュラーメンバー抜きの Socceroos は実力を見せた。Holger Osieck監督もこの試合を選手達のテストの場と位置付けた。
3日前アメリカ Denver でメキシコに 0-3 で敗れ多くの中心選手を欠いた New Zealand に対してオーストラリアは GK Nathan Coe そして Troisi, Neil Kilkenny, Michael Zullo, Matthew Spiranovic さらに Jon McKain と言うこれまであまり起用されなかった選手達が90分間起用された。
Osieck 監督は後半に入りRhys Williams を Luke Wilkshire に替えて投入し, Robbie Kruse を Brett Holman に替えて Dario Vidosic を Emertonに替えてそれぞれ投入した。更に Rhys Williams, そして Alex Brosque らが後半からピッチに送られ、これまで御馴染みだった選手達Luke Wilkshire, Brett Holman そしてゲーム主将を任されたBrett Emerton らは次の Melbourne での Serbia 戦に向けて前半でベンチに下がった。
Kruse はすぐにインパクトを見せVidosic もKennedy の2ゴール目をお膳立てする等存在感を見せた。Kennedyはその後Alex Brosque に替ってベンチに下がった。
All Whites 達も決して恥じる様なパフォーマンスでは無かく中盤では結構ボールをつないだがKosta Barbarouses, Shane Smeltz そして Chris Woodらが放ったシュート以外ゴール前で脅威は見せられなかった。
Luca Neil はこの日は起用されず同様に出場機会のなかった Sasa Ognenovski と共に Serbia 戦で起用されるとみられている。
“ この試合を終えて、私は何人かの選手達が非常にポジティブにプレーしんで非常に楽しんで見る事が出来た。
何人かの選手は久々の代表でもプレーだったがそれでも個人のプレーの質に感服した。特に Michael Zullo と Troisi の左サイドでの動きは目を見張るものがあった。 私は守備陣を注視していいた。 それは重要な事であったがこの日は新たに代表に加えられそうな選手を見つける事が出来た。“
A-League 入りが噂されている Harry Kewell に就いては
“もしそれが本当ならば A-League にとっては素晴らしい事となるだろう。” と語った。
Adelaide Oval Adelaide, Australia
Sunday 5 June Crowd: 21281
Australia 3 (Josh KENNEDY 9’, 59’; James TROISI pen 90+3’)
New Zealand 0
Halftime: 1-0
New Zealand: 1-Glen MOSS (GK / 18-Jake GLEESON 77’), 4-Ben SIGMUND, 8-Tim BROWN (c / 23-David MULLIGAN 85’), 9-Shane SMELTZ, 10-Chris KILLEN, 11-Kosta BARBAROUSES, 14-Michael McGLINCHEY (19-Marco ROJAS 56’), 15-Andrew BOYENS (13-Michael FITZGERALD 46’), 16-Michael BOXALL, 20-Chris WOOD (17-Aaron CLAPHAM 63’), 22-Jeremy BROCKIE.
Substitutes not used: 12-Mark PASTON (rgk).
Coach: Ricki HERBERT
Cautions: Jeremy BROCKIE 49’
Australia: 18-Nathan COE (gk), 3-Michael ZULLO (17-Matthew McKAY 69’), 7-Brett EMERTON (22-Dario VIDOSIC 46’), 8-Luke WILKSHIRE (5-Rhys WILLIAMS 46’), 9-Josh KENNEDY (10-Alex BROSQUE 60’), 11-James TROISI, 14-Brett HOLMAN (23-Robbie KRUSE 46’), 16-Carl VALERI (13-Mark MILLIGAN 65’),, 19-Neil KILKENNY, 20-Matthew SPIRANOVIC, 21-Jonathan McKAIN.
Substitutes not used: 1-Adam FEDERICI (rgk), 2-Lucas NEILL, 4-Archie THOMPSON, 6-Sasa OGNENOVSKI, 12-Mitchell LANGERAK (rgk), 15-Mile JEDINAK.
Coach: Holger OSIECK
Cautions: Josh KENNEDY 51’
Socceroos hold their own against Serbs
All Whites 戦に快勝した Socceroos の次の相手はワールドカップでも対戦した Serbia だった。
Adelaide での New Zealand 戦からわずか48時間後にMelbourne で行われるこの試合にはかなり選手を入れ替えて臨む事が試合前から充分に予想されていた。
GKには Reading でプレーする Federic が Coe に替ってスタメン。 CB は Lucas Neil と Sasa Ognenovski の Asian Cup コンビ。ボランチも Vareli と Jedinak の“レギュラー”がスタメン起用。 右SHF Emerton, 右SB Wilkshire 左SHF Holman, 左SB Zullo らが Vareli と並んで連続スタメン。そして “地元” Melbourne Victory のストライカー Archie Thompson がトップに入ったが Robbie Kruse , Mitchaell Langerak の“地元選手”はベンチスタートとなった。
一方4日前にソウルで韓国を 2-1 で降しオーストラリア大陸に乗り込んだ Serbia 代表は Internazionale Milan でプレーする Dejan Stankovic こそ連続スタメンで起用されたが Petrovic 監督は GK Dakahiriman をはじめ6人の選手を入れ替えたスタメン起用。ワールドカップではスリリングな試合を演じオーストラリアが 2-1 で勝利をおさめたが、その時のスタメンで出場した選手は両チーム合わせてWilkshire, Neil, Emerton そして Stankovic, Kuzmanovic ら8人のみ。Beachamp、 Mark Schwarzer , Nemanja Vidic そしてBranislav Ivanovic らは不在で 3人の得点者の中でこの試合も出場したのは Holman だけで Cahill, Panteric らは合流していなかった。
開始早々 Zullo が左サイドを上がり素晴らしいクロスを上げるが惜しくもかつての Brisbane Roar 時代のチームメイト McKay はゴールを割れなかった。 更にオーストラリアはポゼッションを維持し主導権を握るもその時間帯は長くは続かなかった。
長友の僚友 Dejan Stankovic の繰り出すパスによってZoran Tosic, Adem Ljajic そして Zdravko Kuzmanovic らがオーストラリアゴールに迫ったりロングシュートを Federici の守るゴールに浴びせる。40分にはAdem Ljajicが 5m の至近距離からシュートを放つが GK Federic がストップ。
オーストラリアも地元でプレーする Thompson がチャンスを作り右サイドの Brett Holman に送り戻したところを Mile Jedinak が Damir Kahriman の守るゴールを狙うが DF 陣がクリアー。
ワールドカップでの活躍で今や Brett Holman は Socceroos に欠かせない中心選手。この試合でも Osieck 監督はBrett Emerton, Lucas Neill そして Luke Wilkshire らをベンチに下げても Holman は最後までピッチに残した。
61分には素晴らしいシュートを放ちゴールにこそ至らなかったがワールドカップでの同じ相手で奪ったゴールを彷彿させた。
後半に入り Serbia は Tosic の素晴らしいボールタッチが目立つようになるも決定機を作ったのはオーストラリア。しかし78分の Troisi が抜け出しGK Kahriman と1対1になる決定機を掴むがシュートは Kahrimanの正面に。
結局 Sebia ベンチは83分に Tosic 、89分に Stankovic ら主力をベンチに下げ両チームとも得点を挙げられず試合終了のホイッスルを聞く事となった。
ボール支配率ではオーストラリアが 53%と上回ったがシュート数ではオーストラリア 13 ( 枠内 6 ) に対しセルビア 17 ( 枠内 7 ) CKは2つずつだった。この時点で世界ランク16位のセルビアを無失点に抑えた事は評価されるかもしれない。
Melbourne Etihad Stadium Tuesday 7 June Crowd: 28000
Australia 0 Serbia 0
Serbia : 1-Damir Kahriman (GK ), 5-Slobodan Rajkovic ( 20 Neven Subotic 65’ ), 6- Nenad Tomaovic, ( 4 Milan Bisevac 75’ ), 7-Zoran Tosic, ( 13-Marko Miric 89’ ), 8-Adem Ljajic (17-Ranko Despotovic 65’ ), 10-Dejan Stankovic ( 18-Branislav Jovanovic 83’) 11-Jovan Damijanovic 15- Radoslav Petrovic, 16- Ivan Obradovic, 19-Milan Vilovic, 22- Zdravko Kuzumanovic (21-Veseljko Trivunovic 75’)
Substitutes not used: 23. Zeriko Brkic (GK), 30 Bojan Saranov (GK), 26 Dusan Petronijevic, 28 Pavel Ninkov
Coach : Vladimir Petrović
Qantas Socceroos: 1. Adam Federici (gk), 2. Lucas Neill (c) (21. Jon McKain 57'), 3. Michael Zullo (11. James Troisi 46'), 6. Sasa Ognenovski, 7. Brett Emerton (22. Dario Vidosic 57'), 8. Luke Wilkshire (5. Rhys Williams 57'), 14. Brett Holman, 15. Mile Jedinak (19. Neil Kilkenny 74'), 16. Carl Valeri, 17. Matt McKay, 4. Archie Thompson (23. Robbie Kruse 65')
Substitutes not used: 18. Nathan Coe (gk), 24. Mitchell Langerak (gk), 10. Alex Brosque, 13. Mark Milligan, 20. Matt Spiranovic
Coach: Holger OSIECK
Federici stars as Socceroos hold Serbia to draw
この試合に出場した Socceroos で最も株を上げたのは後半だけで4度のファインセーブを披露した GK Adam Federici。
特に後半 Zoran Tosic が何人ものDFをかわして放ったドリブルシュートを、そしてその直後にも 後方からはセルビア人サポーター達がものを投げ込む中 Ljajic のショットをストップ。
更に Nenad Tomovic , Radosav Petrovic のシュートも止めた。
試合後 Osieck 監督は“基本的にネガティブな事より多くポジティブな事を見る事が出来た。新戦力の発掘はまだまだ終わってはいない。チーム編成は拡張中だ。 我々は既に2,3人の Socceroos の核となる選手達を見つけた。それが最大の収穫だ。” この様に試合後答えた。
また Vladimir Petrovic Serbia 監督は“私はオーストラリアがこんな素晴らしい football をするとは大変驚いている。彼らは確かに大変強いチームで、それを我々に披露した。” こう語った。
Osieck takes positives from draw
2連戦を1勝1分で終えた Socceroos の Osieck 監督は Serbia 戦後
“エンターテインメントの点では良かったかもしれないがそれほどハッピーでもない。 何故ならこの試合で見たかった流動性に欠けていたからだ。 今我々は間違った決定をしている。我々はシンプルにボールを運ばずに複雑にプレーしているので時間が少しかかっている。”
“その一方で我々のチームは再び素晴らしい試みを行った。それがネガティブな事より多くポジティブな事を見る事が出来た、と云う事に繋がった。しかし私は常に完璧を探している。それは不可能だが決してあきらめるべきではない。”
しかしながら何人かのフレッシュな顔ぶれに手ごたえを感じている事も確かだろう。
2試合とも後半から起用されたRhys Williams、1試合半起用されたJames Troisi one match and a second half. 連続スタメンに抜擢されたMichael Zullo 、そして同様に New Zeland 戦で90分間起用され、続く Serbia 戦でも後半から投入されたJon McKain 更に2試合とも起用されたDario Vidosic 。
“恐らく彼らはかつて非主力選手だっだろうが今は全くそうではない。何人かの選手は充分に Socceroos の主力となりうる潜在能力を備えている。彼らは本当によくフィットして来ている。”
そしてワールドカップを怪我でメンバーから外れた Rhys Williams に就いては特別な賛辞を送った。
“ Rhys は様々な事が出来る素晴らしい選手だ。彼の様な選手が好きだ。彼を右SB で起用した。我々のその位置の層が薄いからだ。今は Luke Wilkshire がいるがもし彼に何かが起こったらバックアップが不在だ。彼は絶対的にそのポジションを任せられる。しかし彼は同時にCHF や中盤もこなせる多機能性を備えている。この次はそのポジションで彼を試してみたい。“
2004年のギリシア五輪で Serbia 五輪チームを率いてオーストラリア五輪チームと対戦した事のある Vladimir Petrovic 現代表監督は“現在のオーストラリアのレベルに驚愕している。”とのコメントを残し、今後 Serbia 代表チームの再建を握るのは Partizan Belgrade 所属の22歳の MF Radosav Petrovic であると語った。
個人的にはジェフ千葉でプレーする Mark Milligan に出番がなかった事が残念でならない…..
だけどかつて Sydney FC で Osieck 監督が当時率いた浦和レッズと対戦した経験のある Brosque は素晴らしいチャンスをものにしようとしている。
清水エスパルスでプレーしている事が彼にとって大きなプラスとなっただろう。
Socceroos を目指す Aussie 達にアドヴァイスしたい、J-League こそ、その近道である事を..
8月に Socceroos はウェールズと対戦する。次回は Cahill も Kewell もそして Schwarzer も同流するだろう……. でもこの2連戦、観戦したかったなぁ…..
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