Mr.コンティのRising JAPAN

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MCG にて Australia vs Argentina  前半 メッシの高速ドリブル

2007-09-15 | Aussie & Kiwi

9月11日。オーストラリア第二の都市 Melbourne の市街地にある Melbourne Cricket Ground にオーストラリア代表はアルゼンチン代表を迎えて親善試合を行った。このカードは元々アジアカップ前の6月6日に開催される予定であったが、アルゼンチン側が6月2日にスイスとの親善試合を組んでいた為、中3日で南半球まででかけ万全の調子で試合が出来ないと延期を申し入れてきた為にこの日の試合開催となった。
それなら初めから試合なんか組まなければ良いと思うのに、それに強く抗議出来ないのは FIFA ランク2位が相手だからか?
今オーストラリア国民の最大の関心はフランスで開催されているラグビーのワールドカップ。その地元フランスは初戦でアルゼンチンにまさかの敗戦を喫したので、ここにいるアルゼンチン系の市民は大いに沸いているそうだ。そしてかれらの英雄 “Los Gauchos “ ことサッカーの代表が来豪したのでメルボルンの街には白と水色の縦じまのユニフォームを着て闊歩する人がけっこう目立った。
ここでアルゼンチンサッカーの栄光を羅列するまでもないが、過去オーストラリアとは6回対戦してアルゼンチンの4勝1敗1分。得点はアルゼンチン11、オーストラリア7だ。そのうち2回は1993年行われたワールドカップアメリカ大会のプレーオフ。南米地区予選の最終戦、ブエノスアイレスにコロンビアを迎えたアルゼンチンは何と0-5 で敗れてしまい、オーストラリアとのプレーオフ戦にまわる事に。その試合をスタンドで観戦していたマラドーナがオーストラリア戦への代表復帰を表明した事を憶えている人も多いだろう。ホームゲームではアルゼンチンが1-0 で勝利を収め、シドニーで行われたゲームでも 1-1 で引き分けマラドーナは母国をワールドカップに導いたが、もし日本代表がワールドカップ予選の様な試合でアルゼンチンと戦った時にホームゲームででも引き分けられるだろうか??
そして1988年シドニーで行われた親善試合でオーストラリアはアルゼンチンを 4-1 で降している。マラドーナは居なかったが GK イスラス、オスカー・ルジェリ、ディエゴ・シメオネ、エルナンド・ディアスらがいたらしい。そしてオーストラリアは Charlie Yanko の30m のFKをイスラスの守るゴールに直接叩き込み、それは Socceroos の中でもトップ10にはいるゴールとされているらしい。 

仕事を何とか終えて MCG に向かうがここは到着してから入場口に辿り着くまでが時間がかかる。ようやく着席出来た時は既に試合が始まっていた。それにしても一番高い AS$150 ( 約16,500円 ) の席を買ったのに2階席で見通しが悪かった。救いはテレビモニターが随所にありリプレーをすぐに流してくれるところ。しかしここまで来てピッチでなくモニター観戦をしに来たわけではないのだが…..



アルゼンチンは8月21日のノルウェー戦のスタメンからLionle Messi, Gabriel Milton, Macherano そして Zanetti 以外はメンバーを入れ替えてきた。 Copa America のメンバーも Messi をはじめ9人入っている。そしてワールドカップには怪我で出られなかったJavier Zanetti もいる。

一方のオーストラリアは GK Schwarzer, そしてDF は4バック。左から Sydney FC から Sheffield United に移籍した David Carney, Beachamp, Lukas=Neil そして Willkshire とアジアカップと同じDFライン。ボランチに Grella と Culina を置き、昨年ワールドカップの日本戦に途中出場した長身 194cm の Kennedy がワントップ。2列目の右は地元 Melbourne Victory と言うよりも A League のエースストライカー Archie Thompson 左に Bresciano そして2列目やや後ろの真ん中にベテランの Josip Skoko が配置される。実はこの試合は Skoko の代表引退試合でもあった。

立ち上がりはどちらかと言えばオーストラリアが大歓声に後押しされて前の出るシーンが目立った。しかし10分を過ぎると Messi のドリブル突破が目立つようになる。16分には Grella, Carney をかわして放ったドリブルシュートが左ポストを直撃する。

そのシーンが何度もリプレーで映し出されその度にゴール裏のアルゼンチンサポーター達から大歓声が沸き起こる。オーストラリアは Kennedy の頭を執拗に狙う。20分には Kennedy が頭で落とした所を Bresciano から Thompson に繋がりシュートが惜しくも外れる。地元のエースに大歓声が沸く。23分にはまたも Kennedy にハイクロスが送られ、Burdisso, Gabriel Milton に挟み込むように倒されゴール正面でFKを得る。このFKを Bresciano が直接狙うと GK Abbondanzieri が何とか弾き出すもクロスバーの内側に当たりそのまま下に落ち再び Abbondanzieri の頭に当たりゴールの外に弾き出されたが、その時にゴールを割ったような気がした。このFKのリプレーに場内から大きな溜息が洩れる。すると今度はまたも Messi がドリブル突破を見せ Beachamp を振り切ってシュート。これをGK Schwarzer が何とかキャッチ。流石バルセロナの Messi はドリブルを始めるとファール以外では止まりそうにない。日本のDF陣だったらどう対応するのだろう??しかしオーストラリアの攻撃が続く。28分には左サイドを突破した Willksher がそしてその直後には FK から Lukas Neil が Kennedy の頭を狙う。その後も Kennedy が落とした所を Thompson が詰めて惜しいシュートを放つ。そうかと思えば35分に Kennedy は左サイドにより見事なクロスを入れるが僅かに Thompson に合わない。37分にはCKから攻撃参加の Neil がミドルを放つが大きく外れた。アルゼンチンは最前線と最後尾が非常にコンパクトなのでその間をパスで通そうとしてもすぐに網に引っ掛かってしまう。従って攻撃の糸口はセットプレーかサイドか後方から Kennedy の頭を狙って放り込む事しか選択肢が限られてくる。しかしその後がなかなか続かない。アルゼンチンのDF陣、Zanetti, Heinz, Milton, Burdisso も出足が早くてこぼれ球に寄れない。ベテラン Javier Zanetti の読みも良い。アルゼンチンの攻撃は Messi のドリブル突破からがほとんどだ。44分にはこの19番のドリブル突破から Heinz に渡りシュートに持ち込まれるがなんとかコーナーに逃げる。そして前半はスコアレスのままハーフタイムの笛が鳴った。 Viduka, Kewell, Cahill 抜きのオーストラリアは攻撃力がやや迫力不足か? それにしてもメッシのドリブルの印象が残る前半であった。 後半に続く

 

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