Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

Wカップサッカー・激闘バーレーン戦

2005-04-10 | FIFA World Cup
桜の花が満開を迎える季節ですが、仕事が多忙で執筆できずにおりました、ご了承ください。
では、しばらくぶりにサッカーの世界へご案内します。

3.30バーレーン戦を終えて
イラン、バーレーンの中東勢を相手にした2連戦から10日以上が過ぎてしまった。
今、去来する事はこの連戦で勝ち点3を得て、グループ2位につけている事だ。いくら試合内容が悪くても良くても、残るのは結果だけだ。バーレーン戦での自殺点ではやがて風化され、最後は日本がワールド杯に行けたかどうかという結果だけが残る。ということで、勝ち点3を挙げたと言う事実を肯定的に受け入れたい。

激闘バーレーン戦
25日、金日成競技場で行われた北朝鮮とのゲームプランと同様に守りを固めて、カウンター狙いで、いや、引き分けで十分な彼らはさらに守りを固めて6月の日本戦に臨むであろうと考えられた。だが、立ち上がりはバーレーンも日本陣内に入ってくる事はあった。これは日本が北朝鮮の様にかさになって攻めて来なかったからで、それはボランチに入った中田を起点にビルドアップを行うと言う約束事?が徹底されていたからではないか?実際に攻撃に転じてもボール後ろに戻すシーンが顕著に見られた。これを見たバーレーンは前線に放り込んでそこに選手がラッシュすると言う戦法を取っていた。こうして日本が低い位置でボールを奪っても、自陣ゴール前に到達するまで時間を要するので日本のカウンター攻撃が効果的でなくなるからだ。
前半の好機は28分から連続してCKを得てゴールに迫ったシーンであったが、ここではバーレーンとの身長差が露呈され、中村のFKでさえ壁に当たる事も。
後半になると、今度は三都主が開始早々から積極的に攻撃的に出てきた。これによってMフバイルの攻撃を抑える事も出来、日本が更に主導権を握るようになる。北朝鮮は伝統的に豊富な運動量から来るサイド攻撃を波状攻撃に繋げる攻撃が特徴であるが、その攻撃にバーレーンは自陣ゴール前でボールを繫がれてDFが振舞わされるシーンが多く見られたが、日本は後半に入るまでそういうシーンが見られなかった。日本は北朝鮮ほどゴール前に人数を掛けず、ゴール前に迫るシーンも少なかった。もし北朝鮮に経験の積んだストライカーがいれば、この二次予選3戦3敗と言う結果にはならなかったであろう。 後半はボランチの中田も高い位置でボールを得るシーンが増えた。それにより、中村へ供給されるパスは縦一辺倒から横パスも出てくるようになり、自身が直接攻撃にからむ展開も増えてきた。また、ボールを取られても直ぐに中田がフォローするのでカウンターを喫する事も無かった。
失点を喫するまでバーレーンのゲームプラン通りという見方も出来るが、1対1での個人差、イランの様に試合中にシステム変更がうまく機能できない等自殺点が無くとも、その後日本が得点するチャンスがあったのではと考える。日本が交代選手で攻撃カードを増やせば更にチャンスはあっただろう。自殺点のシーンも中村のFKから中澤らDFが上がりゴール前に人数を掛けていた事も見逃せない。ただ、期待のFW陣も高原が後半20分に得意の横の動きからシュートを放ったが、これがこの2連戦で初めて高原が見せた持ち味で、FW陣の奮起が課題である。久保の怪我の回復、大久保の合流を待つしかないか?
だがこの勝利で、日本が次のアウェィでのバーレーン戦を優位に戦える。バーレーンは勝つしか無い。北朝鮮戦では2得点のフセイン・アリも中澤の敵ではなかった。そして中村の裏技から警告を受けたババそしてDFのMフセインは次回、累積警告で出場停止だ。ただ、アジア杯で日本相手に2得点を挙げたアルー=フバイルが本当に6ヶ月も怪我で戦列を離れるのか?私の掴んだ情報では6週間となっており、6月の日本戦には出場可能なのであるが?
日本も代表での“ボランチ中田”と言う新兵器を見つけた。後はFW陣の奮起だ。昔の事を言うのは恐縮だが、子供の時見た釜本のシュートはテレビ画面を通しても弾道が見えなかった。
今、日本は山頂が見えている状態だ。6月にはその頂に登りつめている事を願う。

さて次回は、サッカーの話題を離れて他のスポーツのお話をしたいと思います。ご期待ください。