韓国ドラマ(歴史物)がなぜ面白いのでしょうか。一つは貧しい者が金持ちになる、あるいは身分の低い者が高貴な身分になるという「出世もの」であるのも一因でしょうし、階級社会の中で、虐げられながらも頑張って生きていくという主人公の「生き様」に感銘するというのもあるでしょう。上の者から理不尽な扱いを受ける場面がよくあります。親子、兄弟の情愛に共感を覚える事もあるでしょう。そういうものが、現代の我々でも十分共感をしながら観れるというのもその理由のように思います。
それに、昔の宮殿の中の謂わば雲の上の世界の生活を身近なものとして、居間にいながら覗き見れるというのも愉しみです。当時の高貴な身分の人々の衣装や言葉遣い、中でも、身分や役職による衣装の違いや行事(祝事・弔事など)による衣装の違いも面白いものの一つです。正義や正直さ誠実さが報われない場面も多くあります。しかし最後には報われるというのでホットします。世の中は階級や地位によってそれに伴う権力や権限というのがあるという事、その権力や権限にのみしがみつき自腹を肥やす者がおれば、権力を国や国民や廻りの者の為に使う者もいるというのも描かれています。謂わば世の中の縮図というものをドラマを通して見る事が出来るのも、歴史ドラマの面白さでもあるでしょう。