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函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

平昌五輪結団式と通常国会の首相

2018年01月25日 19時07分06秒 | えいこう語る

▼1972年札幌五輪。笠谷・今野・青地の【日の丸飛行隊】が、表彰台を独占した。転んでも笑顔が素晴らしかった【銀盤の妖精】ジャネット・リン。そして、テーマソングの【虹と雪のバラード】。札幌は、世界のサッポロになった。

▼素直に感動し、涙を流した札幌五輪。五輪は「国威発揚」という側面があるが、それらは、サッポロに降る白い雪に、すべて覆い隠されていた。

▼平昌五輪の日本選手団の結団式。海外遠征で欠席した葛西選手(45歳)に代わり、高梨沙羅選手(21歳)が旗手を務めた。

▼『国旗を持たせていただき、あらためて日本代表で夢の舞台に立つんだなと、身に染みた。心を燃やして、全力を尽くしたい』。

▼金メダル期待へのプレシャーか、最近、表彰台のトップに立てない高梨選手。「キラリと輝く君の瞳の中に、メダルは輝いているよ」と、道民すべてがテレビで、応援してますよ。

▼引っ込み思案だったという、小平奈緒選手(31歳)は、主将に選ばれた。『覚悟を決めることで勇気が生まれる。主将という大役も含め、覚悟を以て(五輪)に臨みたい』。

▼小平選手は友人で、同じスピードスケートの住吉都選手(享年30歳)が、先日自室で亡くなった。遺族からは「都の分まで頑張って」と託されたという。

▼選手たちは、それぞれに大きな重荷を背負い、自分の限界と応援する国民のために挑戦する。今大会は、1998年の長野大会以上のメダルが期待されるという。

▼参加する選手たち、また参加できなかった選手たちに、『あなた方は日本の誇り』ですと、心から拍手を送りたい。開催前に、すでに胸を熱くする道民の一人です。

▼さて、選手たちと真逆で情けない人物がいる。我が国の“主将”アベ総理だ。開会式に「行かない行く」の、混迷ぶりだ。

▼行くことになったのは、米国からの要請で、ペンス米副大統領と文大統領とアベ総理で、北朝鮮包囲問題を討議するように言われたという報道もある。

▼さらに国会答弁が情けなさすぎる。自衛隊を憲法に明記するという件では『自衛隊に憲法違反だが、何かあれば命を張ってくれというのは、無責任だ』と、詭弁を弄す。

▼『多くの憲法学者が自衛隊を違憲と判断するが、そうした議論が行われる余地をなくしていくことは、私たちの世代の責任ではないか』。学者を無能呼ばわりするなら、自分は何者なのか。

▼話は沖縄に飛ぶ。事故を重ねる米軍機。飛行中止を求める県民の願いに、爆弾でも落としかねない感じで、上空を我物顔で飛行を続ける。

▼「日本人は、繰り返し行えば、あきらめる人種なのだ」と米国に教えているのは、もしかしてアベ総理ではないか。「改憲も何度も声高に発言したら、どうやら国民もその気になってきたからだ」と。

▼「開会式に出席し、選手団を激励したい」と、アベ総理は言う。選手たちは、世界が一つに集まり、みんなが仲良く、平和であることを心の底で願いながら戦うのだ。「国家の威信に賭けて」などという、そんなレベルの低いことで戦うのではない。

▼五輪期間中に、北朝鮮を訪問し、拉致問題解決を話し合う。そんな総理であれば、国民はあなたに、世界一の金メダルを差し上げるだろう。

平昌五輪に水を差すことなどない粋な総理

2018年01月24日 10時56分53秒 | えいこう語る

▼我が国の選手のメダル獲得が期待される中、歴史的にも最も親しい国なのに、総理が平昌五輪に顔を出さないとは「豆腐の角に頭をぶっつけ脳外科に行っちゃえ」と叫んでいた。

▼ところがどっこいアベ総理、急遽参加をするという。ノーベル平和賞受賞の,ICANの事務局長フィンさんとの会談を逃げて、国民のひんしゅくを買ったので、さらに五輪不参加となれば、あまりに大人げないので、周囲に説得されての参加となったのだろう。

▼日韓両国に暗い影を落とす慰安婦問題、2015年の合意で、我が国が10億円を支払うことになって、一件落着かと思っていた。

▼ところが突然、文在寅大統領が反故にすると言い出し、謝罪が足りないとか言い、難癖をつけてきたから、それに激怒し、不参加を発表したようだ。

▼慰安婦問題が、あっという間に合意ができたのには、驚いていたし、10億円だって、安くないかと思っていた。しかし、今になって文句をつけてくるのは、日本の口車に載せられた合意だと、韓国の国民が思っているからではないか。

▼この合意は「不可逆的だ」とし、日本ははねつけている。
だが、世紀の祭典ではないか。北朝鮮だって、真の思惑は別として、しばし休戦状態にし、五輪を盛り上げようとしているのではないか。それに「喜び組軍団」は、世界が注目しているのだ。

▼アベ総理の出席を私も歓迎したが、どうやら、慰安婦問題の合意の反故について、直接大統領に文句を言いに行くという内容のようだ。ちょっと待ってほしい。これでは世紀の祭典にケチをつけるようで、あまりにも無粋な行動ではないか。

▼2年後は東京五輪だ。その時、どこかの国が難癖をつけてきたら、いやな思いをするのは同じだと思うけど。五輪に政治は持ち込まないというのが、エチケットじゃないの。

▼国会が開催されているけど「憲法問題」や「森友・加計問題」で突っ込まれるので、その間五輪に参加して、我が国の国民向けに、韓国大統領に対し「強い自分」を見せつけ、国会での鬱憤を晴らそうなんて、あまりにも子供っぽいとは思いませんか。

▼「未来は、与えられるものではありません。私たち一人一人の努力で作り上げていくものであります。私たちの子や孫たちのために、今こそ新たな国づくりを、共に、進めていこうではありませんか」とは、アベ総理、あなたが22日の施政方針の最後に、国民に呼びかけた言葉ですよ。

▼『戦争の世紀』と言われた前世紀から【戦争のない21世紀】にしようとするのが、人類の最大のテーマです。せめて隣人と仲良くできなければ、世界から恥ずかしい国と言われ続けるのではないでしょうか。

▼アベ総理。「大統領、平昌五輪開催おめでとうございます」と、お花のプレゼントなどいかがでしょうか。北朝鮮応援団長にも「東京五輪への参加をお持ちしてます」との、お花のプレゼントはいかがでしょうか。

▼日本の総理は、世界一粋な人物として、称賛を浴びるでしょうね。

▼今日は、そんな心の広い我が国の総理であってほしいという、北海道の片田舎からのエールとします。

アベ首相の施政方針演説と西部邁の自裁

2018年01月23日 17時14分06秒 | えいこう語る

▼北海道出身で、保守の論客だった西部さんが、多摩川に飛び込み自裁した。随分前のことだが「朝生テレビ」で西部さんと、宮台真司さんの対決を思い出した。

▼若手の宮台さんは、東大の大先輩である西部さんに真っ向から立ち向かった。討論番組など、すべて「楽屋落ち」であり、茶番だとする宮台さん。経験も浅い者の意見など理解できないと、大上段に構える西部さん。

▼横綱と十両ほどの対決に見えたが、一歩も引かない宮台さんと西部さんの論戦のビデオを、何度も観たことを思い出している。

▼自裁した翌日、くしくも通常国会の開催だった。冒頭でアベ総理が施政方針演説を行った。明治から150年の今年、国難とも呼ぶべき危機に直面していると訴える。

▼【教育の無償化】大学も学問の追及のみならず、人づくりにも意欲を燃やす大学に限って、無償化の対象にする。アベ総理が目指す「美しい国」への人材養成か。

▼【政策の総動員】投資に消極的な企業には、研究開発減税などの優遇税制の適用を禁止する。自分の意に反する者は排除し、産学軍官の推進なのか。

▼【行政の生産性向上】では、通信と放送が融合する中で、
国民の共有財産である電波の有効利用に向けて、大胆な改革を進める。大本営発表の再来だろうか。

▼【観光立国】大型クルーズ船専用ターミナルの確保のため、岸壁の本格整備を行う。米空母の接岸は、水深12~13メートルもあれば可能だ。一朝有事のためか。

▼【積極的平和主義】この旗の下、これからのわが国は国際社会と手を携え、世界の平和と繁栄に力を尽くしてまいります。演説のBGMに「軍艦マーチ」が聴こえたという国民もいたのではないか。

▼【日米同盟の抑止力】トランプ大統領とは個人的な信頼関係の下、世界の様々な課題に、共に立ち向かってまいります。現代のヒットラーともいわれる米国トランプとの同盟は、日独(米)軍事同盟の再来か。

▼【東日本大震災からの復興】福島を原子力から、世界最大の水素製造工場に変身させるという。「化石燃料から原子力へ」の時代を彷彿させ、『原子力ムラ』を『水素ムラ』に名前を変えるだけではないのか。

▼【おわりに】多くの人の力を結集し、次の時代を切り開く。あらゆる人にチャンスあふれる日本を、与野党の枠を超えて、皆さん、共に作ろうではありませんか。アベ総理のボルテージもマックスになり、国家総動員法への進軍ラッパが国会に鳴り響く。

▼これらの目標達成は、2020年東京オリンピックに標準を当てている。国のかたち、理想の姿を語るのは【憲法】ですと、締めくくっている。

▼理想を語るだけの憲法ではだめだ。あくまで現実に即した憲法でなければ、古びたものになるというのは、アベ総理の持論中の持論ではないか。

▼腹痛を起こし政権を放り出したアベ総理に、1年間「保守とは何か」を教えた西部さんが言う。『安倍は真の保守ではない』と。

▼【保守とは伝統を守ること、現状が伝統を大きく逸脱していれば、改革を断行するのが保守。伝統とは、その国が残してきた慣習そのものでなく、その中に内包される『平衡感覚』を意味している】と、西部さんは声を高くする。

▼西部さんの著書「国民の道徳」の終わりの章に【死生観が道徳を鍛える】というのを、昨夜読み返してみた。知識人を自負した者の、知識人としての尊厳は自分で判断するという「つよいこころ」が読み取れた。

▼飛び込んだ多摩川に、故郷長万部(オシャマンベ)の、川や海を見たのか。多摩川は今や外来種の宝庫だという。最近は「タマゾン川」と言われているようだ。

▼外来種に駆逐される、日本古来の魚たちを擁護しようと飛び込んだのか。巨大な外来種を一掃する【西部邁駆逐艦】の、死してなおの影響力に期待したい。

▼故郷長万部には、地元の医師が寄贈した仏像などを展示した「平和祈念館」がある。西部さんと「平和祈念館」。新幹線の駅舎となる予定の長万部の、これからあるべき姿ではないかと思う。

▼【真の保守とは何か】を考えさせられる、そんな故郷長万部のまちづくりを、シャイな西部さんは、言い残したのかもしれない。

▼西部さんの生家は、浄土真宗のお寺だったという。
                 お疲れ様でした、西部さん。

世間の寒さを和らげる話

2018年01月22日 19時49分20秒 | えいこう語る

▼今日から寒気来襲と言われていたが、外は春のようなぽかぽか陽気だ。沖では数隻の磯舟が、養殖昆布の間引き作業をしている。波打ち際のカモメも、春のような日差しを浴び、何時もより、ふっくらした感じのセーターを着ているように見える。

▼私の家から、車で25分圏内に8ヶ所の温泉がある。すべて無料の温泉が2ヶ所、60歳以上が無料が1ヶ所、65歳以上が50円が1ヶ所、その他は400円位だ。

▼あらためて数えてみたら、温泉に恵まれている暮らしということだ。温泉と言えば周辺に2つの火山がそびえている。恵山は海から溶岩が噴出して出来たものだ。駒ケ岳は富士山のような形が、上半分がぶっ飛んだという感じだ。

▼温泉もそれぞれ個性がある。真冬で身体が冷えていると
、個性が顕著に発揮される。入浴後の体温の持続性に差が出てくるからだ。

▼昨日は、温かさが持続すると感じる、車で15分ほどの隣町の温泉に出かけた。そこに私の村の、中学の同級生が入って来たのだ。彼も、この温泉はあたたかさの持続性があると話していた。

▼60歳以上が無料なので、私たちはもちろん無料だ。せめて100円ぐらいでも取ったらいいのに、という声も少なくない。関係者に尋ねると、老人福祉の増進のためとかで、国の補助金を受けたので、補助の規定上、無料にしなければならないというような話だった。

▼「ひも付きの補助金」などと言われるが、利用者が「100円ぐらいなら支払ってもいい」といっても、それはダメだという頑な補助金は、良いのか悪いのか。

▼同級生との風呂で座っての会話が長くなり、少し肌寒くなってきたので、湯船につかろうとした。その時、友達も私も肌寒さを感じていたのに、力士の稽古後のように、玉の汗が吹き出ていた。「ここはやはり泉質が優れているね」と、二人は納得した。

▼私が先に湯から出た。脱衣所で、80歳代の男性が私に話しかけてきた。着替えの様子や発音から推測し、どうやら脳に軽い疾患があるようだ。

▼何度か聞き直して理解できたが、私と話していた男性は誰かということだった。「私の村の、私とは中学の同級生でHというが、あなたも知合いですか」と聞いた。

▼「どこの誰だかわからないけど、何時も背中を流してくれるんだ」という。Hは同級生の中でも、少し距離を置かれている感じだ。そういう私も「お前は話しにくい奴だ」と言われているけど。

▼私はHの生い立ちを知っている。自立精神が人以上にあるので、付き合いにくいといった印象なのだろう。だがそのHがみせた、思いやりの行動に、私の心も、さらにあったかくなった。

▼次にHと会ったら、そのことは告げないようにしたいと思う。見えないところでの善意など、彼は「なんも、大したことでない」と言う、シャイなタイプだからだ。

▼みなが貧乏だったけど、イワシもイカも前浜に押し寄せてくるほどの豊漁が続いた、私たちの小学・中学時代は、子供からお年寄りまで、村人総出で仕事を分担していた。

▼時には、子供たちの悪意を、大人たちはゲンコツで鍛え直してくれた。そんな心が通っていた時代を過ごしたHも、どこかに年配者への尊敬と、恩返しの心を抱いていたのだろう。

▼時々前浜で、一人釣りを楽しむHを見かける。その横には活火山恵山が噴煙をたなびかせている。そこには、イワシやイカが前浜に押し寄せた、あの頃の古き良き故郷に思いを馳せる、少年Hがいる。

妻と私の文学的味覚

2018年01月21日 10時11分28秒 | えいこう語る

▼一年を振り返って、一番お世話になっている人は誰かと考えれば、NO1は妻だろう。ということで、たまには感謝を込めて妻をほめてみたい。

▼酒好きの夫を持つと、妻は料理が上手になるようだ?!。見るからに酒がすすみそうな肴が食卓を彩る。それでは夫の健康を害するのではないかと思うが、飲酒はあくまでも自己管理の問題で、妻のせいではない。私の永年のテーマ『節度ある飲酒』から、想像できると思うが。

▼料理が上手というのは、味ばかりではなく、栄養のバランスもとれている食材が並んでいるというのも、基本だ。料理は妻任せだが、たった一つ、私が担当するのは寿司を握ることだ。

▼握る前に、名店の寿司の写真を脳裏に刻み込み、取り掛かるのが私流だ。今日は銀座の某店流だなどと、一応講釈だけは一流と言われている。

▼妻をほめるつもりが、ちょっぴり横にそれ、自画自賛となってしまったので、舵(家事)はやはり妻の方に向けたい。

▼漬物も上手なのだ。大根やカブなどは定番だが、昨年暮れから、キムチ漬けに挑戦している。熟しすぎた柿を入れたり、塩辛を入れたり、様々な工夫をしている。

▼札幌のNO1お土産で「白い恋人」というお菓子がある。だが、私の家の今年の冬の「白い恋人」は、キムチだ。白銀のご飯に赤いキムチは、最高の恋人なのだ。

▼話は大きく変わるが、先日、函館市内の芸術ホールで、市内の中学生の書道展を鑑賞した。そこに、学生自身が詠んだ短歌を書にした作品の中に、こんな句が目に留まった。

▼『汗流し畑の恵みにご満悦まっ赤なお宝頬ばる私』。

▼妻に、この句はどんな印象かと尋ねた。「畑仕事を手伝っていて、できの良いまっ赤なカブが美味しそうだったので、がぶりとやってしまったという、いい感じの句ではないの」という批評だ。

▼私は、真っ赤と言えば大好きなトマトを連想したのだが、漬物好きの妻は、即座に赤カブを連想したのだろう。

▼トマトという連想はいかにもありがちだ。だが、赤カブという連想は、畑仕事に汗を流し、大地の恵みに感謝するという情景には、赤カブの方が句に力強さを与えているなと、妻の批評に感心させられたのだ。

▼「似た者夫婦」などという言葉がある。考えが似てなければ夫婦として生きにくいということなのだろう。しかし、違っているから「おもろい夫婦」なのかもしれない。

▼妻と私は、料理の味は共通しているが、文学の味覚がちょっぴり違うのは「味のある夫婦」ということなのかと、勝手に夢想する今朝の私だ。