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函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

どちらも注目今年の角界と政界

2018年01月10日 13時47分46秒 | えいこう語る

▼私が生きてきた70年で、2018年が一番興味深い年になりそうだ。戦後の日本社会が、大きな変革期にさしかかっている、そんな気がするからだ。

▼日本社会を構成している、最も大きな要素は【以和為貴・無 為宗】(わをもってとうとしとす。さからうことなきをむねとす)だ。十七条の憲法に謳われているこの意味を、体感するのは大相撲の観戦だ。

▼丸い小さな土俵の中に、日本の言霊や立ち居振る舞いなどが凝縮されている。そんなことが『国技』といわれる所以ではないかと思っている。それは、我が国の政治を司る国会にも言える。

▼国会という土俵の中で、世の中が丸く治まるように、議員たちが自らの思想・信条を持ち、日夜戦い汗を流しているのだ。力士と議員は、角界と政界という土俵は違うが、タニマチとナガタマチで、英気を養う戦士なのだ。

▼だが、それらの中心思想である【和】が崩れようとしているのが今年だ。政界ではアベ総理が『憲法改正』という大改革に挑み、角界はモンゴルの白き狼・白鵬が『国技の精神』を揺るがしそうな勢いだからだ。

▼この二人に共通する考えをアベ総理が代弁している。「憲法には、国家の権力を縛るという考え方はあるが、それはかつて王権が絶対権力を持っていた時代の主流的な考えだ」。

▼白鵬に言わせれば「国技とされる相撲は、双葉山や大鵬の日本人の横綱時代に作られた考えだ。しかし、彼らの記録は過去のものだ。今は、私の偉大な成績の下で、新たな相撲道を作り、世界に進出する時代がやってきたのだ」。

▼横審の委員長が、白鵬の張り手や肘打ちを「品格がない」と発言したが、その目の前で、品格のなさを堂々と披露した。もはや、委員長も理事長も無視の構えだ。明治神宮の土俵入り、白鵬は「不知火型」だが【知らない型】に見えた。

▼片やアベ総理。「森友・加計学園問題」では、白鵬より先に、国会という土俵で、堂々と【知らない型】を披露した。この両横綱、今年は、『国民の目線』を相手に、戦いを続けることになるだろう。

▼14日から、大相撲初場所が始まる。国会の初場所もまもなくだ。お互いどんな手口で相撲を取るか。両横綱の一挙手一投足が見逃せない。

▼半世紀以上も相撲フアンの私だ。テレビでの相撲観戦では、一緒に見ている友人に「お前は、テレビに中に入って解説した方がいい」とよく言われた。その心は「うるさ過ぎるので、あっちえ行け」という意味だった。

▼その友人、北の湖の大フアンだった。北の湖が負けると、一緒になって畳の上に転がっていた。北の湖62歳、彼は57歳で旅立った。

▼蛇足だが、白鵬の「不知火型」の「不知火」とは、九州で「妖怪」という意味だという。そういえば、アベ総理の祖父岸元総理は「昭和の妖怪」といわれていた。

▼「出たな、妖怪?!」。そんな魑魅魍魎が、跋扈しそうな今年だ