外出の準備で洗面所にいた。
2階の窓がカタカタ鳴っている。鳴り方が長い。
洗面所は揺れていないが、地震だと思った。
テレビを見たら、相当大きな地震のようだ。
防災無線から津波注意報が流れた。すぐ津波警報に変わり「避難勧告」が発令された。
ストーブ・ガスの元栓を締め、避難準備に取り掛かった。隣の老夫婦も車に乗せ、エンジンをかけスタートできる体制をとった。
午後4時32分、第1波到来。波は渦を巻き、潮の流れが早く右左へと変化を見せる。見たことのない光景だ。
海岸近くの消波ブロックを見ていると、波の高さが10分間隔で、下がったり上がったりを何度も繰り返した。普段厳つい漁師のおじさんの顔も緊張気味だ。
「今までみたことのない波だ、大きなのが来るかもしれない」
波の上下はたぶん2メートルぐらいだろう。
波が折って向かって来るというのではなく、増えたり減ったりという感じだ。
一階の居間に寝具を持ってきて、衣服を着たままでやすんだ。
ストーブも朝までつけっぱなしで、防災無線が流れたら、すぐ車に乗る算段だった。
まるで鳴門海峡のような渦巻きが、眼に焼き付いて眠れなかった。
※12日の北海道新聞

※村の全景

※波が引いた。

※波が渦巻く。


※漁船が沖に避難する。

※翌朝の日の出。

2階の窓がカタカタ鳴っている。鳴り方が長い。
洗面所は揺れていないが、地震だと思った。
テレビを見たら、相当大きな地震のようだ。
防災無線から津波注意報が流れた。すぐ津波警報に変わり「避難勧告」が発令された。
ストーブ・ガスの元栓を締め、避難準備に取り掛かった。隣の老夫婦も車に乗せ、エンジンをかけスタートできる体制をとった。
午後4時32分、第1波到来。波は渦を巻き、潮の流れが早く右左へと変化を見せる。見たことのない光景だ。
海岸近くの消波ブロックを見ていると、波の高さが10分間隔で、下がったり上がったりを何度も繰り返した。普段厳つい漁師のおじさんの顔も緊張気味だ。
「今までみたことのない波だ、大きなのが来るかもしれない」
波の上下はたぶん2メートルぐらいだろう。
波が折って向かって来るというのではなく、増えたり減ったりという感じだ。
一階の居間に寝具を持ってきて、衣服を着たままでやすんだ。
ストーブも朝までつけっぱなしで、防災無線が流れたら、すぐ車に乗る算段だった。
まるで鳴門海峡のような渦巻きが、眼に焼き付いて眠れなかった。
※12日の北海道新聞

※村の全景

※波が引いた。

※波が渦巻く。


※漁船が沖に避難する。

※翌朝の日の出。
