私たちは長い間、多数決の中で暮らしてきたような気がする。
採決を取らないまでも、周囲がおおよそそれでいいのではないかという雰囲気であれば、良しとし生活してきたような気がする。
白黒はっきりつけると、集団生活がギクシャクするからである。
原発が誘致されることになったとしよう。
いくら危険性を声高に叫んでも、多額の補助金や保証金を目の前にし、行政や議会が安全性を語れば、誘致は「しかたがない」と考えてしまう。
多数の前には、少数は異質で、仲間ではなくなるからだ。
今までどれほどの「しかたがない」で過ごしてきただろうか。
「しかたがない首長」がいて「しかたがない議員」がたくさんいた。
私もそうだったが「しかたがない住民」もたくさんいた。
世の中「しかたがない」で済ませてきたから、間の抜けた曖昧な国、そして地方になってしまったのではないだろうか。
今や我が国は、防災一色になってしまったようだ。
高齢化社会の私たち地域も、それを支えあう災害に強い地域づくりが求められる。マニュアルが示された中の画一的な防災意識ではなく、地域独自の体制を作り上げなければならないと考える。
※村のガソリンスタンド。震災後、定休日がとても寂しく感じる。

「津波てんでんご」という言葉が、今回の津波で被災された地域に、昔から伝わっているという。
津波が来たらてんでんばらばらに、自分だけでも高台に逃げろという考えのようだが、現在の三陸地方では「自分の命は自分の責任で守れ」という教訓として使われているという。
お年寄りや子供をどのように地域で支えるかが、防災の基準になるだろうが、助けに戻った方の多くが犠牲になったとも聞く。
とかくこのような災害の復興には「美談」が流れる。
美談の中に真実が隠されてしまっては、多くの犠牲者に失礼である。
国家の財政が破綻する状況下での今回の大災害だ。
国の仕組みも地域も変わる。新しい仕組みの構築である。
真実は何かを追及する時代が来たのかもしれない。
採決を取らないまでも、周囲がおおよそそれでいいのではないかという雰囲気であれば、良しとし生活してきたような気がする。
白黒はっきりつけると、集団生活がギクシャクするからである。
原発が誘致されることになったとしよう。
いくら危険性を声高に叫んでも、多額の補助金や保証金を目の前にし、行政や議会が安全性を語れば、誘致は「しかたがない」と考えてしまう。
多数の前には、少数は異質で、仲間ではなくなるからだ。
今までどれほどの「しかたがない」で過ごしてきただろうか。
「しかたがない首長」がいて「しかたがない議員」がたくさんいた。
私もそうだったが「しかたがない住民」もたくさんいた。
世の中「しかたがない」で済ませてきたから、間の抜けた曖昧な国、そして地方になってしまったのではないだろうか。
今や我が国は、防災一色になってしまったようだ。
高齢化社会の私たち地域も、それを支えあう災害に強い地域づくりが求められる。マニュアルが示された中の画一的な防災意識ではなく、地域独自の体制を作り上げなければならないと考える。
※村のガソリンスタンド。震災後、定休日がとても寂しく感じる。

「津波てんでんご」という言葉が、今回の津波で被災された地域に、昔から伝わっているという。
津波が来たらてんでんばらばらに、自分だけでも高台に逃げろという考えのようだが、現在の三陸地方では「自分の命は自分の責任で守れ」という教訓として使われているという。
お年寄りや子供をどのように地域で支えるかが、防災の基準になるだろうが、助けに戻った方の多くが犠牲になったとも聞く。
とかくこのような災害の復興には「美談」が流れる。
美談の中に真実が隠されてしまっては、多くの犠牲者に失礼である。
国家の財政が破綻する状況下での今回の大災害だ。
国の仕組みも地域も変わる。新しい仕組みの構築である。
真実は何かを追及する時代が来たのかもしれない。