1994年、男性4人が殺害された連続リンチ殺人事件、当時19歳の元少年3人に死刑が確定される。
犯行内容はあまりにも残酷だが、年齢の未熟なるが故の稚拙さも目立つ。
少年犯罪はその場の雰囲気にのまれる傾向がある。主犯従犯の区別なく、連帯責任の感じがする。
私のうがった考えだが、飲酒運転で一緒に飲んでいた仲間も(自分たちは飲酒運転はしないと誓い合っている)罰金を課せられるというのと、類似した考えが働いているような気がしないでもない。
厳罰主義が秩序の維持という考えには違和感を覚える。犯罪は時代や環境が生み出すものであるのも、否めない事実だ。
一度裁判を傍聴したことがある。単純な「食い逃げ」の常習だったが、そこにいたる周囲の環境のもろもろが重なった事件に思えたからだ。
かといって、無差別に人を虐殺したことは許せない。しかし、時間が経ち16年後の今、死刑の確定に加害者たちは「死刑は怖い」という心情を吐露しているという。長年の刑務所暮らし、罪の重大さを理解し後悔した上での、新たな恐怖におびえているのだろう。
※菜の花を一本コップに入れていたら春が咲いた。秋の木の実に知床旅情。統一感のない私。

米国の或る州での殺人事件、死刑求刑が懲役40年に確定し、さらに刑務所内でのまじめな服役で、28年に短縮されまもなく出所するという出来事が報道されている。その内容に被害者の父親は、犯人が出所してきたら必ず殺すと公言し、全米の話題となっている。
私たちは凶悪な殺人事件が起きると、自分の身内にたとえ過剰に反応する。
それは至極正常な考え方だと思う。しかし、戦争で人を殺すのはどうであろうか。しかたがないで、済ましてはいないだろうか。
広島・長崎の原爆投下に対し、首謀者の死刑を要求したことはあるだろうか、等等、様々なことを想定し、死刑問題について考えてみたいものである。
裁判員制度が始まり、私たちが人の命を奪う選択をせまられる事になった。
法律が厳しければ安全が保たれる。しかし厳し過ぎれば自由を失い、人間の正常な判断までも危うくすることになりかねない。
今日もTVで、国会中継が始まっている。このような不安定な国であれば、明日にもまた想像もつかぬ犯罪が、影を潜めているような気配がし、法による規制はますます強化されることになりそうだ。
世の中が正常に戻りさえすれば犯罪も減少し、厳罰主義も多少は緩和されることになるかもしれないと思う。だが「正常」とはなにかとの判断さえ、最近はつきかねる国になっているような気がしてならない。
犯行内容はあまりにも残酷だが、年齢の未熟なるが故の稚拙さも目立つ。
少年犯罪はその場の雰囲気にのまれる傾向がある。主犯従犯の区別なく、連帯責任の感じがする。
私のうがった考えだが、飲酒運転で一緒に飲んでいた仲間も(自分たちは飲酒運転はしないと誓い合っている)罰金を課せられるというのと、類似した考えが働いているような気がしないでもない。
厳罰主義が秩序の維持という考えには違和感を覚える。犯罪は時代や環境が生み出すものであるのも、否めない事実だ。
一度裁判を傍聴したことがある。単純な「食い逃げ」の常習だったが、そこにいたる周囲の環境のもろもろが重なった事件に思えたからだ。
かといって、無差別に人を虐殺したことは許せない。しかし、時間が経ち16年後の今、死刑の確定に加害者たちは「死刑は怖い」という心情を吐露しているという。長年の刑務所暮らし、罪の重大さを理解し後悔した上での、新たな恐怖におびえているのだろう。
※菜の花を一本コップに入れていたら春が咲いた。秋の木の実に知床旅情。統一感のない私。

米国の或る州での殺人事件、死刑求刑が懲役40年に確定し、さらに刑務所内でのまじめな服役で、28年に短縮されまもなく出所するという出来事が報道されている。その内容に被害者の父親は、犯人が出所してきたら必ず殺すと公言し、全米の話題となっている。
私たちは凶悪な殺人事件が起きると、自分の身内にたとえ過剰に反応する。
それは至極正常な考え方だと思う。しかし、戦争で人を殺すのはどうであろうか。しかたがないで、済ましてはいないだろうか。
広島・長崎の原爆投下に対し、首謀者の死刑を要求したことはあるだろうか、等等、様々なことを想定し、死刑問題について考えてみたいものである。
裁判員制度が始まり、私たちが人の命を奪う選択をせまられる事になった。
法律が厳しければ安全が保たれる。しかし厳し過ぎれば自由を失い、人間の正常な判断までも危うくすることになりかねない。
今日もTVで、国会中継が始まっている。このような不安定な国であれば、明日にもまた想像もつかぬ犯罪が、影を潜めているような気配がし、法による規制はますます強化されることになりそうだ。
世の中が正常に戻りさえすれば犯罪も減少し、厳罰主義も多少は緩和されることになるかもしれないと思う。だが「正常」とはなにかとの判断さえ、最近はつきかねる国になっているような気がしてならない。