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函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

神様お願いです

2011年03月18日 14時34分29秒 | えいこう語る
東日本大地震が発生してから、1週間をむかえる。


悲惨な被災地に、無情の雪が降り積もる。雪よなぜ降るのかと怒りがわいてくる。
岩波ブックレット「知られざる原発被曝者労働」を読み返した。
1970年代後半の原発の定期点検作業の内容である。
腰に縄をつけて穴に入っていく。現場監督がストップウオッチを持っていて、グット引くと出てこなければならない。3分か5分である。
アラームがなると、大勢の人で縄を引っ張って引き上げる。梯子があるが間に合わないという。一日5分働くだけでいいというが、命と引き換えである。
朝礼では「ここのことは絶対外にいってしゃべってはいけない」といわれたという。
今、福島原発の事故現場で消火作業などに従事する人たちの、放射線被害が心配だ。自分の仕事への使命感とはいえ、決死の覚悟に違いない。
災害時には「落ち着け、あわてるな、冷静になれ」という。
被害が大きければ大きいほど、パニックを煽らないため、冷静さを装う。
水を補給しなければ爆発するので、地上から空中からの放水が続いている。
建屋が吹き飛んでいるのに、水が貯まるのだろうかと思う。
放射線の数値が次々更新されて被曝しているというのに、人体にはまったく心配ないと、その道の学者がテレビで口をそろえる。
30キロの避難でいいというが、スリーマイル島の事故を経験している米国は、日本在住の国民に対し「80キロの避難勧告」を出した。
テレビを観ている私たちは、東京電力の発表をまともに信じるものはいないのではないかと思う。
原発事故のこれまでの対応は「嘘」と呼ばれる結果が多かった。
「嘘つく企業」「倫理観欠如の企業」が「国家政策」で保護される仕組みが奇妙である。
福島県の10機の原発は「原発銀座」と呼ばれた。巨額な補助金がばら撒かれたのであろう。銀座が一変し「核の墓場」という言葉が浮かんできた。
地方分権は市民自治が基本である。
中央の政策が間違っていたら、ノーを言える市民であり、地方議会であり、首長でなければならない。
※小さな春がやって来た。


昨夜外に出て海を眺めた。今まで心地よい潮騒も、津波を連想する。過疎の村の深い暗闇は、被災地の人々の困窮する生活を思い出す。
夜空に北斗七星が輝いていた。
人類の英知が人工的に作り出した、最も新しい原子番号94は(プルートー=冥王星)に因み、プルトニウムと名づけたという。
なら、神にお願いしよう。
「神様、私たち人類は、より快適な生活を目指すために、あなたの領域まで侵してしまったようです。でも、被災された方々を救ってください。私たちが生んだ元気すぎる子供プルトニウムが、今、後悔し多量の水を欲しがっています。どうか神の力で、北斗七星の杓子を使い、水をかけてください」