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函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

I LOVE YOU

2011年03月21日 09時23分05秒 | えいこう語る
東北関東大震災から10日目をむかへ、テレビ各局もようやく通常の番組に戻ってきたようである。
被災地の方には申し訳ないという気持ちの中で、26歳で夭折した歌手の尾崎豊の追悼番組を見た。
亡くなってから20年目だというが、彼の歌のメッセージは、今なお人々の心に新鮮に響いてくる。人間の根源的悩み苦しみは、時代の変化の如何に問わず共通したものなのであろう。
彼のフアンは若い層だと思ったが、年齢の幅が広そうである。
90歳を過ぎた一人暮らしの女性がいる。
尾崎の肖像画を何枚も油絵にしている。作品からは彼の悲しみが伝わってくる。
見事な絵だ。「アイ・ラブ・ユー」という曲が一番好きだという。
その曲を同じ一人暮らしをしている、同年輩の女性に聴かせる。
♪きしむベットの上で 優しさを持ちより・・・という歌詞がある。
「これ意味わかるでしょう。あれやっているってことさ。でも、いやらしく聴こえないよね」という。
「ぜんぜんいやらしくないね」と相手も答える。
彼女はこうも言う。
「尾崎の歌は、都会のアスファルトの下に向かって歌っている」と。
フアンの歌手への思い入れは、それぞれの人生経験で違うのだろうが、都会の片隅で一人で娘を育て、時には生活保護も受けたこともあり、女性の人権擁護運動にも参加して来たという。
その女性には、尾崎の歌が自分の若い頃の魂に、いつまでも語りかけて来るのだろう。
生きるということは、愛するものを持ち続けるということなのかもしれない。
90歳の彼女に語りかけてくれるのは、神様でも仏様でもなく、尾崎豊なのであろう。
被災された地域も、人々が立ち上がり復興への動きが始まったようである。
たくさんのボランティアの方の「アイ・ラブ・ユー」の合唱が聴こえてくる。
※地震の影響だろうか、甘海老が少ない。今年初めてです。