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函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

夢の新幹線

2011年03月03日 12時30分26秒 | えいこう語る
新幹線が我が国に始めて走ってから、青森まで来るのに46年かかった。
超特急の夢の新幹線だが、私には世界一遅い乗り物に思える。
そうであっても本州最北端の青森県民の喜びようは、文明の光が差し込んで来たというような、感じだったであろう。
しかし、青森は不安も抱えているという。4年後には函館近郊に北海道新幹線の駅ができ、新幹線が海峡を渡って行くからだ。
素通りされる、そんな危機感が蔓延しているようだ。
さて、50年遅れで函館近郊まで走ってくる夢の新幹線に、函館市民が喜んでいるかといえば、さほどの情熱が感じられない。
駅が函館の隣町北斗市にできるのだが、北斗市から函館までの在来線を分離するというJR側の決定があるのだ。
それに対する函館市の対応が、いまだにめどがつかないからだ。
函館市には、新幹線の駅は現函館駅に入ってほしいという願いがある。
JR側は経営上不可能であると以前から表明しているのに、昨日の市議会では、いまだに函館駅まで、呼び込めないのかという質問が出ていた。
函館市は外国のデザイナーによる新駅も作り、周辺整備む含め150億円もの先行投資をした。だから来てちょうだいというのは、あまりにも子どもっぽすぎるのだ。
JRは民間企業である。地元の意見を聞いていれば、JALの二の舞になりかねない。
※雪が薄っすらと降り積もった、すがすがしい今朝。


昨夜のニュースで、九州新幹線が鹿児島までつながり、九州一帯が盛り上がっている様子が紹介された。大陸に近い地の利を生かし、アジアからの観光客誘致を図るという。活気に満ち溢れた九州人の熱い心が、寒さの厳しい北海道まで伝わって来た。まさに夢の新幹線効果である。
これでは関東方面の客も、北に向かうより南に向かう流れを作ってしまわれそうである。
夢の新幹線、九州VS青森は、九州の圧勝であろう。ということは、北海道新幹線も、なんだか急速にスピードが落ちてきたような感じがしてくる。
半世紀遅れの夢の北海道新幹線。
あまり待ち焦がれたせいか、夢まで歳をとったという感じである。
「夢も感心せん」。得意の親父ギャグまで、元気を失ったようである。