鬼平や竹鶴~私のお気に入り~

60代前半のオヤジがお気に入りを書いています。

お気に入りその1360~山菜採り

2017-05-08 12:24:00 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、山菜採りです。

今年もついに山菜シーズン到来。
GW中に2回山菜採りに行ってきました。

今年1回目は、石狩のマクンベツ湿原でコゴミを採りました。
名物のミズバショウがある辺りには近寄らず、湿原入口辺りをウロウロしました。
コゴミはあっという間に必要量(夫婦2人×2回分)を採ることができました。
次はセリの若葉ですが、なかなか見当たりませんでした。
セリを採る人は少ないので、絶えることはないはず。
降雪量が少なかったので、早く水が引き、競争相手に先に芽吹かれたのかもしれません。
もしそうなら心配なし。
来年に期待したいと思います。

今年2回目は、厚田の山でアズキナ(ユキザサ)を採りました。
カタクリ、エゾエンゴサク、ニリンソウが咲き乱れていて、早春の美しい景色を満喫しました。
以前はこれらも山菜として採っていましたが、最近はアズキナばかり。
分けて採ったり、分けて茹でたりするのは、とても面倒ですから。
アズキナはコゴミ同様、必要量(夫婦2人×2回分)だけを採ってきました。
茹でてマヨネーズを乗せて食べましたが、ほのかな甘さがたまりませんでした。
アズキナとマヨネーズって、本当に相性がいいですね。
早春の山菜の中では、お気に入りのNo.1です。
ちなみにこの山、アイヌネギも採れますが、そちらは息子にお任せ。
同じく山菜採りが趣味の息子は、友人たちと斜面をせっせと登って下りてを繰り返し、採ってきました。
ネマガリタケのタケノコやアイヌネギのような体力勝負の山菜は、息子にお任せです。
こんなことだからお腹周りの肉が減りません。

さて次は春の山菜ウド。
天ぷら、酢味噌和え、きんぴらで味わうのが待ち遠しいです。
春の香りを口の中いっぱいに感じるのを、想像するだけでヨダレが出ます。
ただ最近は、息子に先を越され、もらって食べることが多くなり、採りに行かない年もあります。
今年は昨年のように休みが重なり、一緒に行けると良いのですが・・・。

長い冬とたっぷりの雪を乗り越えてようやくたどり着いた春。
その結晶ともいうべき山菜は、まさに自然からの贈り物です。

そういえば昨日から庭のユスラウメが満開です。
今年もまた、採りきれないほどの実をつけ、美味しいジャムをたくさん作ることができそうです。






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お気に入りその1359~土偶のリアル

2017-05-05 07:08:52 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、土偶のリアルです。

北海道新聞で紹介していた本を読みました。
譽田亜紀子著「土偶のリアル 発見・発掘から蒐集・国宝誕生まで」

もともと縄文文化に興味がありました。
日本人のルーツである縄文人。
彼らの文化を感性を最も伝えているものは何だろう?
それは生活必需品である土器や石器ではなく、土偶だろうと思います。
土偶について考えることが、縄文文化を知ることへの第一歩と考えました。

出版社の内容紹介を引用します。
=====
縄文土器や土偶が国宝に認定されたのはそう昔のことではない。
たしかに、岡本太郎は縄文中期の土器を絶讃した。
しかし一般的には、縄文の考古資料は美的に眺める対象ではなかった。
そのなかで、一人の文化庁調査官が縄文を国宝にしたいと動き始める。
日本で評価を得られなければ海外に持っていけばいい、その名声を持ち帰ろう、彼はそう考えた。
事実、ベルギーでの展覧会では、外国人から「日本にはピカソが何人いるのか」という声が聞かれたほど、大評判だった。
日本に帰ってきてから、調査官は一体の土偶の前で「かわいいね」と笑い合う姉妹を目撃する。
この土偶しかない。
それは長野県棚畑遺跡から出土している土偶、縄文のビーナスだった。
1995年、縄文の国宝第一号となった。
なぜか、土偶の周辺には隠れて見えなくなってしまったドキュメントが多い。
縄文の人々と土偶との関係も、現代において発見・発掘した人々と土偶の関係もそうである。
この本では、発見、発掘、修復、復元、蒐集、文化財指定など、18の物語で土偶の魅力と謎に迫る。
さらに、多数のカラー図版とイラストで国宝5体とこれだけは見ておきたい土偶および土製品を紹介。
どう作られ、一体何に使われていたのか、そして現代にどうよみがえったのか。
おもわず唸る17の物語。
あっぱれ、日本の土偶!
=====

「カプセル 歴史ミュージアム 国宝土偶 全5種セット」を購入し、間近に観察しつつ、読み進めました。
これは大正解!
土偶の細部についての記述がある都度、ミニチュアを手に取って観察して確認する、というのは実にいいものです。
立体的な読書と例えたくなる経験でした。
未読の方にお薦めします。

内容については、それほど目新しさを感じませんでした。
怪我や病気をした人が土偶を壊すことで治癒を願ったという身代わり説が主流と紹介しています。
でも合掌土偶はアスファルトで補修してあったそう。
こちらは身代わりではなく、見守りを願ったものとしています。

土偶に複数の意味があるのは当然です。
1万年という現代人には想像もつかない長い年月を、不変でいられる訳がありませんから。

本書はもっと縄文人の心に接近する解釈が出てくるかと期待しましたが残念でした。

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お気に入りその1358~四季の北海道

2017-05-03 12:29:45 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、「四季の北海道」です。

「四季の北海道 さいはてへのいざない」を読みました。
1964年に千趣会が発行した、更科源蔵・原田康子・戸川幸夫・串田孫一・森繁久弥他の文章をまとめた本です。
著名人の北海道体験をまとめた、多少旅行ガイドっぽい内容です。

串田は十勝岳登山について書いています。
火山ガスに苦しめられながらようやく登り、間近に見た噴火口に恐怖を覚えます。
その次の月に噴火したことを知り、その恐怖が蘇ったことでしょう。
意外だったのは、いつも穏やかな著者が、登山の途中に出会った自衛隊に対して嫌悪感を露わにしていること。
そういう一面があったのですね。

森繁久弥の知床旅情誕生秘話も面白かったです。
映画製作の長期滞在時に、深く考えずに書いた詩が、地元に愛され、歌い継がれていることに気恥ずかしさを覚えていたとのこと。
そんな一面のある人だったとは・・・。
こちらも意外でした。

原田康子は釧路の霧について、戸川幸夫は網走の結氷について書いていました。
結氷に閉じ込められた戸川を運ぶために自衛艦が出動したという記述が気になる程度でした。

本書はとても薄い本ですが、活字が小さい上、紙質が悪いため、読むのに時間がかかりました。
老眼には厳しかったなあ。


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お気に入りその1357~みんなの本や

2017-05-01 12:55:13 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、「みんなの本屋」です。

NHKのにっぽん紀行の「みんなの本屋」を偶然見ました。
進行役はブックレビューの中江有里。
舞台は本屋がなくなって久しい北海道・留萌。
町の人々の要望で三省堂が本屋を復活させた、というニュースは新聞で読んだ気がします。
その後を取材した番組でした。

カメラマンを目指す女子高生は、本屋には日本や世界が凝縮されていると語ります。
店員は、定例の読み聞かせ会で、娘の読み聞かせに使った絵本を読み、好評を得ます。
寺の住職は、宗派の会員に配付する数百冊の本を街の本屋さんから仕入れます。
店長は、復活後はずっと黒字であり、毎日が奇跡、と語ります。
店員は、ありがとうございました、と元気よくお礼を言って帰っていった子を見送った後、涙ぐみます。

どのシーンも実に感動的でした。
本屋の大切さを再認識させられる、とてもいい番組でした。
大都市・札幌でさえ小さな本屋はほとんど無くなりました。
わが家の町内の本屋さんは、一般書籍の取扱いを諦め、雑誌配達に特化してしまって久しいです。
もっと早く気付いていたら違っていたかな・・・。
考えさせられました。
が、札幌はもう戻れないでしょう。

最後に。
しばらく絵本読みから離れていましたが、読み聞かせで紹介していた「はなのすきなうし」が読みたくなりました。
残念ですが、いつものようにAMAZONに注文します。

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