鬼平や竹鶴~私のお気に入り~

60代前半のオヤジがお気に入りを書いています。

お気に入りその1329~吉田博

2017-02-24 12:43:18 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、吉田博です。

先日、NHKの日曜美術館で版画家・吉田博特集を観ました。
これは昨年7月に放送したものの再放送だそうです。

これまで吉田博は、大正期の新版画時代に活躍した版画家のひとりとして、作品を何点か見たことがあるくらいでした。
新版画時代を特集した画集でも、人気のある川瀬巴水の作品がたっぷり紹介されているのに比べ、吉田の作品は数えるほどでした。
今回の番組を見てあらためて知ったのは、吉田は国内の評価が低いが、海外での評価が高いということ。
番組ではその理由を、日本美術界の重鎮・黒田清輝との確執にあると紹介していました。
才能を正しく評価せず、有力者が認める作家・作品しか評価しない、日本の悪いクセがここにもありました。
番組のオープニングは、ダイアナ妃のバックに飾られている2作品でした。
吉田作品が海外でいかに愛されてきたかがよく伝わるシーン。
特に、右に飾られていた「光る海」は実に美しい作品です。

番組では吉田博の知られざる魅力をたっぷり紹介していました。

という訳で、今回「吉田博 全木版画集」を購入しました。
他にも何種類か画集が発行されていますが、番組で紹介されて気に入った作品が載っているかどうかが判らなかったので、確実に載っている本書にしたのです。

ちなみに本書は、山田書店美術部オンラインストアから購入しました。
1996年に阿部出版が発行した第2版を、今回再び刷った新書です。
(第9刷でした)
山田書店は、再放送終了時点で後日新書が発行されるという情報提供とともに、予約を受け付けていました。
その時アマゾンと楽天は、新書を刷る情報を提供していませんでした。
そのうちに楽天は、遅ればせながらも新書の予約受け付けを始めました。
ところがアマゾンは、その時点でも高値が付いた古書の販売を続けているだけでした。
本日時点では新書が販売されていますが、入荷日未定と但し書きがあります。

これまで新書・古書を問わずAMAZONを一番利用してきましたが、今回のことで信頼が揺らぎました。
カスタマーレビューを読むと、昨年の7月の番組放送後に高価な古書を購入し、その1週間後に新書の販売を知った人が、このときに入荷予定の案内がなかったことへの苦情を綴っていました。
今回もおそらく同じ。
入荷予定があるなら新書の2倍前後もする古書を買いません。
美術書はそれでなくても高価なのですから。
他社にできるこのような情報提供を、AMAZONにできないはずがありません。
苦情を半年も放置するなんて・・・。
いち早く対応するよう改善を求めます。

とりあえず日曜美術館のHPで吉田博特集を振り返りながら、「吉田博 全木版画集」をゆっくり鑑賞したいと思います。

コメント
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