今回のお気に入りは、苔です。
たまには違う世界を覗いてみようと思って読んだのは「苔とあるく」。
古書店・蟲文庫の店主、田中美穂が2007年に書いた本です。
写真やイラストが豊富なので、文字だけでは分かりづらい苔の世界に、するっと入門することができました。
AMAZONの内容紹介を引用します。
=====
コケを愛する著者が贈る、コケ初心者のための骨太ビジュアルエッセイ。
読みながら疑似体験し、すぐに出かけて実体験したくなる参加型ブック。
知れば知るほどコケの魅力にはまる・・・。
女子のための理科実験本!
=====
家のまわりをグルグルすれば、さっそく発見。
ルーペで覗くと、美しい世界が広がる。
標本を作ってみたり、友達をコケ散歩へお誘いしてみたり。
つ、ついにコケを食べてみる!?
胸がときめき、わくわくする、暮らしのなかの、小さな理科体験。
=====
紹介文の「女子のための理科実験本!」は余計です。
せめて「女子による理科実験本!」くらいにして欲しかったです。
男性だって苔は面白いのですから!
それにしても著者の苔に対する愛情は深い。
10倍ルーペを目前にかざし、額がくっつくほど接近して、苔を観察する。
乾いて丸まった苔の葉に、携帯霧吹きをかけて、見事に復活させて楽しむ。
水分を十分吸収した苔の、柔らかでしなやかな葉触りが、ネコを撫でているようでうっとり。
気が付けば1mしか進んでいないってこともザラ。
知らない人が見たら、何しているんだろう?って思うでしょうね。
散歩では猫と苔を撫でることが楽しみ。
猫はそのときの気分で撫でさせないで逃げてしまうことがありますが、苔は逃げません。
時を忘れて苔を撫でたり観察したりしていて、気が付くとさっき逃げた猫が隣にいた、なんていうこともあったそう。
一体何をしているのかなぁ、と不思議に思うのは、人も猫も同じようです。
たくさんの種類の苔を写真つきで紹介しています。
写真が小さくて違いがわかりづらいのが難点ですが、紹介文は個性的で面白かったです。
著者は本書の中で苔を食べていますが、決してゲテモノ食いではなく、山菜として食べられている種類だそう。
念のため苔好きでない友人たちにも食べてもらい、好評だったと書いています。
山菜好きとしては、ぜひいつか収穫&試食してみたいです。
生き物好きの私が、これまで本やテレビでは知り得なかった苔の不思議を、本書ではいっぱい学びました。
・踏みつけられても丈夫で、都会の厳しい環境にも適応するのに、部屋での生育は難しいこと。
・根はなく、葉と茎で空気中の水分を吸収することで成長すること。
・体の水分が抜けるとカラカラになって枯れたようになるが、水分を補給すると青青しく復活すること。
・そのため山林では、ミクロなダムの役目をしていること。
・一般的には胞子で子孫を残すが、葉や茎を刻んで土に混ぜると数か月後に姿を現すこと。
本書を読み終わり、さて、わが家のまわりにどんな種類の苔が生えているのかな、と興味が湧きましたが、今は冬。
すべては分厚い雪の下です。
春になったら、単眼鏡やハズキルーペを屈指して観察しようと思います。
そのときには、もしかしたら、同じ著者の「ときめくコケ図鑑」を片手に観察しているかもしれません。
たまには違う世界を覗いてみようと思って読んだのは「苔とあるく」。
古書店・蟲文庫の店主、田中美穂が2007年に書いた本です。
写真やイラストが豊富なので、文字だけでは分かりづらい苔の世界に、するっと入門することができました。
AMAZONの内容紹介を引用します。
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コケを愛する著者が贈る、コケ初心者のための骨太ビジュアルエッセイ。
読みながら疑似体験し、すぐに出かけて実体験したくなる参加型ブック。
知れば知るほどコケの魅力にはまる・・・。
女子のための理科実験本!
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家のまわりをグルグルすれば、さっそく発見。
ルーペで覗くと、美しい世界が広がる。
標本を作ってみたり、友達をコケ散歩へお誘いしてみたり。
つ、ついにコケを食べてみる!?
胸がときめき、わくわくする、暮らしのなかの、小さな理科体験。
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紹介文の「女子のための理科実験本!」は余計です。
せめて「女子による理科実験本!」くらいにして欲しかったです。
男性だって苔は面白いのですから!
それにしても著者の苔に対する愛情は深い。
10倍ルーペを目前にかざし、額がくっつくほど接近して、苔を観察する。
乾いて丸まった苔の葉に、携帯霧吹きをかけて、見事に復活させて楽しむ。
水分を十分吸収した苔の、柔らかでしなやかな葉触りが、ネコを撫でているようでうっとり。
気が付けば1mしか進んでいないってこともザラ。
知らない人が見たら、何しているんだろう?って思うでしょうね。
散歩では猫と苔を撫でることが楽しみ。
猫はそのときの気分で撫でさせないで逃げてしまうことがありますが、苔は逃げません。
時を忘れて苔を撫でたり観察したりしていて、気が付くとさっき逃げた猫が隣にいた、なんていうこともあったそう。
一体何をしているのかなぁ、と不思議に思うのは、人も猫も同じようです。
たくさんの種類の苔を写真つきで紹介しています。
写真が小さくて違いがわかりづらいのが難点ですが、紹介文は個性的で面白かったです。
著者は本書の中で苔を食べていますが、決してゲテモノ食いではなく、山菜として食べられている種類だそう。
念のため苔好きでない友人たちにも食べてもらい、好評だったと書いています。
山菜好きとしては、ぜひいつか収穫&試食してみたいです。
生き物好きの私が、これまで本やテレビでは知り得なかった苔の不思議を、本書ではいっぱい学びました。
・踏みつけられても丈夫で、都会の厳しい環境にも適応するのに、部屋での生育は難しいこと。
・根はなく、葉と茎で空気中の水分を吸収することで成長すること。
・体の水分が抜けるとカラカラになって枯れたようになるが、水分を補給すると青青しく復活すること。
・そのため山林では、ミクロなダムの役目をしていること。
・一般的には胞子で子孫を残すが、葉や茎を刻んで土に混ぜると数か月後に姿を現すこと。
本書を読み終わり、さて、わが家のまわりにどんな種類の苔が生えているのかな、と興味が湧きましたが、今は冬。
すべては分厚い雪の下です。
春になったら、単眼鏡やハズキルーペを屈指して観察しようと思います。
そのときには、もしかしたら、同じ著者の「ときめくコケ図鑑」を片手に観察しているかもしれません。