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元・副会長のCinema Days

映画の感想文を中心に、好き勝手なことを語っていきます。

「ゴージャス」

2013-08-20 06:21:37 | 映画の感想(か行)
 (原題:Gorgeous)99年香港作品。ジャッキー・チェン映画には珍しく、トニー・レオンやスー・チーといった普段彼とは縁のない連中が共演しているコメディ編だ。ジャッキーが彼ら香港映画の本流(?)にすり寄っただけなのか、逆にトニーたちがジャッキーの人気に便乗したのかは知らないが、結果としてユニークな快作に仕上がったことは歓迎したい。



 台湾の漁村に住む孤独な娘プウ(スー・チー)は、ある日浜辺でビン入りのラブレターを拾う。内容に興味を持った彼女は、差出人がいる香港へ向かうが、ビンを流したメーキャップ・アーティストのアルバート(トニー・レオン)は何とゲイだった。これも何かの縁とプウは彼の家に住み着いてしまうが、ひょんなことで実業家のチェン(ジャッキー・チェン)と知り合う。彼を気に入ったプウは猛烈なアタックを開始するが、チェンと敵対するライバル業者やその手下のキックボクサーなども入り乱れ、大騒動が展開する。

 何しろジャッキーがやり手のビジネスマンで中盤までむっつりした表情しかしないというのは意表を突いているし、それどころか始まって数十分間は出てこないのも面白い。典型的な香港流ボーイ(おじさん ^^;)・ミーツ・ガールものだが、ちゃんとクンフー活劇場面があるのが嬉しい。

 ヴィンセント・コックの演出はソツがなく、特にアクション場面になると真価を発揮する。そして本作でのスー・チーのメチャクチャな愛らしさ。すっかりマイってしまった。ラスト・クレジットにおけるNG集も最後の最後まで楽しませてくれる。観て損のない快作であろう。

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