斜視自動車評議会備忘録

実用車4台による12輪生活と気になるクルマの話題を中心に気になることをぼちぼちと

北京モーターショーに水を差すようですが・・・

2006年11月17日 | クルマ
ちょっと前にこんなニュースがありました。
【中国】故障率なんと77.1%!新車の質低下鮮明

いわゆる初期不良と考えられる、新車から半年以内での故障発生率です。
エアコンの効きやスイッチの作動不良といった軽微なものから、ブレーキが利かなくなる、トランスミッションの不良といった深刻なものを含めた数値です。
ひょっとしたらユーザーが目をつぶっている、トラブルもあると思いますから、10台に8台のクルマは何らかの形で故障は発生しているのだと思います。
驚くべきことに今回公表された故障率は乗用車に限った数値なのです。
頻繁な新車投入やコスト削減を優先したことが原因なので、ひょっとしたら乗用車のほうが故障率が高いのかもしれませんが。。
結果としてリコールが急増しているようです。(この辺は日本を反面教師にして頂きたいものです。)
しかし、一番多い故障が操作・ブレーキシステム“というのは怖いな。走らない、曲がらないと比べて、止まらないことのほうが圧倒的に被害が大きくなるでしょうし・・・

サービスの評価が向上しているのはおそらく、外国ブランドが中国市場に本格参入した影響が大きいと思います。

質の問題もありますが、中国の自動車業界がもうひとつクリアしなくてはならないのは商標権の問題があります。
海賊版といいたくなるような車種が多数存在し、中国国内の訴訟では模倣したメーカーが勝訴してしまったり、外観だけ似ている低性能なクルマを海外に輸出しています。
今後国内市場を発展させ、世界に出る前にはこのようなものは自らの手で淘汰させなくてはなりません。
あとは安全性への対応も急務でしょう。
確か中国製のSUVは“ユーロキャップで初の星ゼロを取得する”という、不名誉な記録を残したと思います。(確か去年の話だったと思います)

国内市場で賄えるからと、品質向上を怠ったら、裸の王様になってしまう日はすぐに来てしまうと思います。

補足
確か、ワースト1に選ばれたモデルを製造した吉利汽車というメーカーは今年はじめのデトロイトショーで、日本車キラー(死語?)と噂された、格安セダン(9代目カローラにどことなく似ている)を造っていたところだったと思います。