斜視自動車評議会備忘録

実用車4台による12輪生活と気になるクルマの話題を中心に気になることをぼちぼちと

ダイハツの好調で知った事

2006年11月02日 | クルマ
3期連続での33年間続いたスズキ自動車の首位の座を奪取しそうな勢いのダイハツの話です。

新型ムーブの好調も手伝って、このままでは本当に業界の勢力地図が変わりそうな状況です。
実は今回のニュースを聞いて初めて知った事があります。
それは、34年前にスズキ自動車に首位の座を明け渡したメーカーです。
そのメーカーとは本田技研工業でした。
個人的にはちょっと意外に感じました。
てっきり富士重工(スバル)かと思っていたのに・・・(黎明期から軽自動車を造っているのに)

34年前といえば、まだ軽自動車は360ccの時代です。
軽免許制度がなくなったものの、車検が義務化されておらず、今とは違ったスタンスですが、軽自動車は手軽に乗れる存在でした。
車検が義務化され、ナンバープレートが現在と同じ大きさの黄色くなった頃は、軽自動車市場は一気に縮小して行きました。
まぁ車検制度だけではなく、年々厳しくなる排出ガス規制に対応させる為、力不足だったこともあると思いますが。。
360cc最終年式の昭和50年の軽自動車はいろいろな意味で凄いですから・・・
この時代、中古車市場では軽自動車は二束三文で投売りされ、市街地から一歩入った雑木林や河川敷には廃車体がぶん投げられていたとの事です。(父親曰くです)

そういえば、スズキ自動車は昨今の軽自動車人気に一歩引いた立場を取っているように見えるのは、会長さんが33年前に車検制度導入時の軽自動車市場の冷え込みっぷりを知っているからでしょうか。

ガス規制前の360cc軽自動車には、スポーツモデルや高級モデルといったバラエティに富んだ数多くの車種がラインアップされていました。
なんとなく、今日の軽自動車市場の状況に似ているような気がするのは当方の考えすぎでしょうか・・・

補足
今年、乗用車ブランドで純増なのは、ダイハツとスズキとレクサスだそうです。
これも、自動車業界の二局化が進んでいる証拠なのでしょうか。。