朝5時起床。ぼんやり豆乳を飲みながらバスの時間を待つ。新村に戻るつもりが、降りそびれてしまった。まぁ時間もあるし、最後まで乗っておこう~と1時間のバスの旅。再び炭釜に戻ったところで運転手のおじさんが私を見てびっくり!「なんでまだいるの?」「寝ていて降りそびれました」「次からは、どこどこで降ろしてと頼んでおきなさい」と、優しいおじさんだった。
この日の予定は付岩洞(プアンドン)のファンギ美術館に行くことと、路地裏探検(これが楽しい!)。プアンドンは初めて訪れたエリアで、古い家と高級住宅が混在している不思議なところだった。高台なので眺めもよくて、散歩にぴったり。美術館は休館中で残念だった。プアンドンにマンドゥ(餃子)の有名な店(ソンマンドゥ)があるというので、開店と同時に行ってみたら、従業員が食事中とかで30分ほど待たされた(韓国らしい~)。マンドゥクッは4色のマンドゥと、かわいい雪だるま型のトッ(餅)が入っている、牛だしのしっかり効いた美味しいスープだった。カクテギもとっても美味。
マンドゥク9000W。ちょっと高級店ですが、それだけの価値あり!
さらに北村の韓屋エリアを散策して、チャマシヌントゥル(お茶を飲む庭)という韓屋風のカフェで一休み。スッ茶(よもぎ茶)が疲れを癒してくれる。お茶うけはローストしたパンプキンシードと米菓子。眺めのいい明るい居心地のよいカフェで1時間ほどまったりと。オンドルで昼寝・・したかった。
重い腰をあげて最後の買出しに再び中部市場へ。粉唐辛子、海苔、チャプチェ用のタンミョン、トック、明太子など買っていたらあっという間に両手いっぱい。まだまだ買いたかったけれど後ろ髪をひかれつつ市場を後にした。実はレートが悪いのでそれほど割安感はないのだけれど、市場での買物自体が楽しくて、とまらない。
今回の旅最後の食事は、明洞の食堂街の路地にあるハルモニグクスでビビンバ。ビビンバを頼むと、スープサイズのカルグクスもついてくる。これでたったの3500W(約420円)。隣のテーブルのラッポキもビビンミョンも、キムチマリも美味しそうだった。韓国料理って、ぜーんぜん飽きないから不思議。心残りは、冬のおやつの定番、ホットクと鯛焼きを食べそこねたこと・・(まだ食べる気!?)。
タレント化粧品でエステをしてもらって、明洞のヒューレストサウナの酸素室(35度)で朝まで爆睡。翌日は無事にアシアナの朝便で福岡へ。ソウルは無愛想な人が多いし、地下鉄の階段はしんどいし、町中はゴミがいっぱいだし、車は多いし、渋滞がひどいし・・なにかと疲れるけれど、そんなこと全部目をつぶってしまえるだけの魅力がある町。次はいつ行けるかな・・。
ソウル3日目。えしぇ蔵とは現地解散。空港まで見送りした後、東大門市場、中部市場をうろうろし、食堂や屋台が並ぶ路地裏で、あれもこれも食べてみたくなり。どこの国でも市場は楽しい~。食事時ならなおさら。
ポリパッ(麦ご飯のビビンバ屋台)
焼き魚横丁 チョッパル(豚足)が美味しそう
ビンデトッ(緑豆のチヂミのようなもの) 鮮やかな韓服の布
ランチに向かったのは、乙支路3街のオモリチゲという、3年熟成キムチで有名な店。少し酸味を帯びたキムチで作ったチゲが絶品とか・・でもオーダーしたのはジャジャンミョン。手打ち麺がしこしこして、甘すぎず油っこくないたれにからまって美味しい~。今までで一番美味しいジャジャンミョン!次回も必ず来たい店になった。
本当は中華?だけど今や韓国の代表食。日本のカレーライスみたいなものかな??
キムチはもちろん食べ放題。これは3年熟成ではなく新しいもの。
お腹が満たされた後、三清洞、安国洞をぶらぶらしていると、オンギの専門店を発見。ソイル農園ですっかりオンギに魅了されていたので、よほど買おうかと思ったけれど荷物を考えて我慢。今回、誤算だったのは地下鉄のロッカーが使えなかったこと。犯罪対策のためかキー式のロッカーがなくなり、すべて住民番号を入力するタイプに変わってしまっていて、旅行者が利用できなくなっていた・・なので宿無しの私は2日間荷物を抱えて歩くはめに・・。
オンギ・・欲しかったなぁ~。
新村で映画をみて(カンドンウォン主演の『M』・・なかなか面白かった)、夕食はキムガネのキンパ。キムガネスペシャル2000W(約250円)。スープとキムチと沢庵がついてこの値段。店の入り口でキンパを作っているアジュンマの作業をじっくりと観察してきた。具沢山で胡麻油のきいたキンパ・・はしっこがまた美味しい!
のんたろう一押しのキムガネ。うん、美味しかった!
そしてこの日の寝床はチンジルバン。それもただのチンジルバンではなくて、「スッソゲハンバンレンドゥ・スッカマ24シ(森の中の韓方ランド・炭釜24時」という、新村からバスで10分ほどの郊外にあるチンジルバン。7000Wを支払い、サウナ服とロッカーキーを受け取り、温泉に入った後、さっそく外にある炭釜へ。薪で加熱している窯が並んでいて、高・中・低温の札がさがっている。ソックスがないと火傷するほどで、中に入ってみたけれど5分と辛抱できなかった・・。林の中の休憩所ではおじさん、おばさんたちが炭火で卵とか芋とかスルメとか焼いて食べてた。楽しそう~。街中のきれいなチンジルバンとは違って、女性専用の休憩室とかなかったので、大広間に場所を確保してゴザをひいてごろり。なんだか駅で寝る場所を確保する浮浪者になった気分だった。そして朝まで爆睡・・・
スッカマ潜入レポ。熱い!!
スッカマは夜3時までOK
クジョルバン(九折板)
さてさて、韓一館でいただいた”ピョル(星)コース”は全部で14品。
お粥&水キムチ 海老と梨のあえもの タンピョンチェ
蛸炒め素麺添え 牛ロース ジョン&そば粉の餅
鰻 ワイン漬けサンギョッサル プルコギ
ポッサムキムチ 最後はビビンバ・冷麺・テンジャンチゲなどからチョイス
お菓子とメシル(梅)茶
とーっても美味しそうに見えるけれど・・期待が大きすぎたせいか、実はあまり感動がなかった。チファジャやソッパランなどの本格宮廷料理と比べてはいけないけれど(値段も安いし:39000W)。流れ作業的な味で、肉が凍ったまま出てきたり、冷めていたり。大きな店でかなり混んでいたので仕方がないかもしれないけれど、う~ん、ちょっと残念だった。えしぇ蔵のバースデーをとびきりの韓国料理でお祝いしてあげたかったのになぁ。まぁ、有名店が美味しいとは限らないといういい勉強になったと思おう。
今朝はドーナツで朝ごはん。入店するとひとつもらえるのでドリンクだけオーダーして朝ごはんにしようという魂胆で下宿しているときも時々お世話になったクリスピークリーム。目の前で出来立てあったかしゅわしゅわ~のクリスピーのドーナッツ、美味しい このさいアイシングのすごさは目をつぶることにしよう・・。ダンキン独占だった韓国のドーナツ市場も最近はクリスピーとミスドが参入したようす。
クリスピーのマグカップはでっかくて重い!
さらに地下鉄乗り場の階段で売っていたソンピョン(お餅)も食べた。こうして地下道の階段で野菜とかお餅など売っているアジュンマたちは夜は11時過ぎまで、朝は6時ごろから店を出している働き者。
軽め(?)の朝食の後は行動開始!今日のメインイベント「ソイル農園で本物のテンジャンチゲを食べる」ために、地下鉄で東バスターミナルへ、そこからバスで1時間のソクチョンへ。バスを降りるとなーんにもない田舎だった。タクシーを呼んでもらおうとしたら笑われて「近いから歩いていきなさい」と言われた。近いはずが道を間違えて30分近く歩いてやっと到着。
とぼとぼ あった!! おおきな壷!
ソイル農園は3万5千坪の敷地で自然農法で栽培された大豆と水、塩にこだわり、100年以上の古さの壷の中で長時間熟成してテンジャン(味噌)を作っている農園。敷地内の食堂ではそのテンジャンを使った料理を食べられる。さっそく「テンジャンチゲ」と「チョングッチャン(納豆汁)」の定食をオーダーすると、まもなく目の前にずらーっとオンギ(黄土と天然釉液で作られた器)が並べられた。ぐつぐつと煮立って運ばれてきたチゲは、一口目は「しょっぱい」と思うけれど、後に深ーい味わいが残り、食べるほどにはまっていく味。チョングッチャンは大豆の甘味があり、これまた深い味。えしぇ蔵と「うーん」とうなりながら本物のチゲを味わった。敷地内をゆっくり散歩して、農園を後に再びソウルへ。
どのバンチャンも地味だけど自然な味で美味しい
仁寺洞のトッカフェ(餅カフェ)ジルシルでお茶をしていると雨が降り出した。えしぇ蔵はゆず茶、私は菊花茶、そしてかぼちゃの餅ケーキを注文。見た目はこってりチーズケーキかムースのように見えるけれど、食感は目のつまった蒸しパンのような不思議なケーキ(?)
鐘閣のバーンズ&ノーブル(本屋)で夕食タイムまで雨宿り。10년 인기 밥반찬(10年人気のおかず)という料理本を購入。冷蔵庫にバンチャンの入ったタッパーを数種類常備できるアジュンマ目指して!
この日はえしぇ蔵の誕生日だったので、美味しいと評判の韓一館を予約していた。このレポートは改めて・・。(ちなみにソウルの韓一館と同じ名前の福岡の店は関係がないそうです)
出発の朝から大騒ぎだった。家を出る1時間前にスーツケースの鍵は閉まっていなかったことが判明してばたばたと荷物を詰めかえるはめに。TSAロック&ジッパー式で今までのものとは勝手が違っていたので、「開かない=鍵が閉まっている」と思い込んでしまったみたい。ボタンを押したらすんなり開いて中にちゃんと鍵が!(とほほ)。さらに時間の計算を間違えて1時間早く空港に行ってしまった。あー!自分のアホさに落ち込む。幹事大丈夫か?とえしぇ蔵も不安気。でもビジネスクラスへアップグレードしてもらえて気分も上向き
ウェルカムシャンペン&ビジネスの食事
味はともかく、布のナプキンと陶器の器が嬉しい
離陸が遅れて仁川空港着は2時。ソウルでの食事を1食でも無駄にしたくなくて、二人とも腹ペコ状態をキープ。すぐに地下鉄で新堂(シンダン)のトッポッキ通りで一番人気のマボンニンムハルモニトッポッキへ。通りは閑散としていたのに店に入ると広い店内ほぼ満席!2人前を注文するとトッポキ、チョルミョン(こしのある麺)、揚げ餃子、おでん(薄いさつま揚げみたいなもの)、ゆで卵、ラーメンが入った洗面器のような平鍋が運ばれてきた。秘伝のたれを入れたスープがぐつぐつし始め、ラーメンがゆであがればOK。辛味と旨み、そしていろいろな具が渾然一体となって。。うう美味しい~。夢中でフォークで食べまくり。屋台の甘辛いトッポッキはおやつだけど、これは立派なご飯。これで一人500円弱。ソウルでの第一食目は、B級グルメで始まり始まり。
注文は2人前から。トック(お餅)は屋台のより細め
パックごとでてきたタクアン
夕食のためにお腹をすかせなくちゃ・・と、新堂から東大門運動場、さらに川沿いにぶらぶらと歩いた。なんたって食べるための旅なので、食事と食事の間はひたすらお腹をすかせることに専念。
そして8時すぎ・・ほどよくお腹もすいたので、向かったのはソンデムン(西大門)にあるサンギョッサルの店。ここは前回泊まったレジデンスの前にあり、たまたま入ってみたらあまりの美味しさに感動したところ。えしぇ蔵にとっても「あのサンギョッサルを食べれるなら」とソウル行きをOKしたくらい忘れられない味。チェジュ島は豚が有名らしくて、ただでさえ美味しい豚肉を炭火で焼くんだから、その美味しさといったら!サンギョッサル(三枚肉)の他、オギョッサル(五枚肉)、モクサル(首の肉)なども食べられる。食べ放題のバンチャン(付け合せのおかず・・韓国ではこれが楽しみ!)も美味しいし、「あぁ美味しい」「あぁ幸せ」と何度つぶやいた(叫んだ)ことか。
場所は西大門のレジデンス(バビエンⅡ)の道路を挟んだところ
まず外の釜でさっと炙り
さらにテーブルの炭火でじっくりと
はさみで切っていただきま~す
*えしぇ蔵日記の動画を見れば、この美味しさが少しは伝わるはず・・
今回の宿は新村カサビルレジデンス。狭いしバスタブがないけれど、寝に帰るだけだから問題なし。ばたんきゅーのえしぇ蔵を部屋に残して、ひとり新村の夜の町を徘徊し、グランドマートが閉店になるまで遊んで部屋に戻った。韓国にくるといつもの2倍は元気になる気がする。
病院のあと、近くのスイス料理屋さんでランチ。マットがかわいい。日替わりはスイス料理ではなくて、チキンソテーのバジルソース。皮がぱりぱりで、つけ合わせの野菜も美味しかった。コンソメスープは辛すぎ、サラダのドレッシングはかかりすぎでNG..
帰宅後、さて、そろそろ旅行の準備でもするかな・・と、1カ月ほど前に買ったスーツケースのビニールをとって気づいた・・鍵がない。始めから入っていなかったのか、ゴミと一緒に捨ててしまったのか、どこかにしまって忘れたのか分からな~い。半べそかきながら、探したけれど結局見つからなかった。去年のソウルの時は、えしぇ蔵のパスポートが切れていて、出発1日前にぎりぎり間に合ったというハプニングがあり、今年はこれだもん。次からは早めに準備しよう・・ぐすん。仕事も終ってないし。とほほ。パン焼きながら、夜なべだ~。
ayaさんのパッチワーク教室・・今日のおやつは(って、いきなりおやつ!?いちおう、お裁縫も頑張りました)洋梨のコンポートに卵のクリームが絶品~。こーゆーの、ちゃちゃっと作れるayaさん、尊敬。。
今日はお教室の後、O村さんとayaさんと、そっとぼーちぇの出張教室(?)でチヂミとクッパのランチ。手羽先でじっくり出汁をとったスープは、あたりまえだけれど鶏がらの素とは大違いで、あまりに深いコクに全員うなった。今日のチヂミは米粉に軍配!片栗粉バージョンはなぜかゴムのような食感になってしまって・・ごめんなさい・・。この前は同じようにふんわり出来たのに。
今月はチヂミ画像が多い・・
星野村の星香園さんに、お茶の葉で育てた鶏の卵をいただいたので、しばらく卵料理オンパレード。といっても、卵の味をダイレクトに味わえるようにシンプルな料理ばかりで・・。
割ってみると緑!ではありません
手打ちパスタでカルボナーラ。黄身だけ使用で濃厚!
究極はやっぱり卵かけご飯でしょ。
画像が悪いけれど、土鍋で炊いた前原産の新米との相性は最高で「他におかずいらない」の美味しさ。
こういう美味しい卵を食べつけてしまうと、安売りパックの卵は買えませんねー。冷蔵庫にいつもある食材だけに、美味しさや安全にこだわりたい・・。
寺村輝夫著「ぼくは王様」に出てくる卵が大好きな王様になった気分のたまごウィークでした。
最近このお菓子に縁があるようで・・・。京都は船はしやの福だるま。手書きだからひとつひとつ微妙に表情が違って、眺めていると和む~。たまに口のない子とか顔が消えてる子があるのもご愛嬌。もちろん見るだけでなく、手が止まらなくなる素朴な美味しさ。ニヒルな小魚ちゃん、お土産ありがと!
あ~京都に行きたくなっちゃった。。