帰国の朝。Tにとっては王子くんがいない初めての朝。
夢に出てきてくれなかった・・と寂しそう。悲しくて心は泣いているだろうに、いつものように珈琲を入れてくれるT。そんな気遣いが余計につらい。
マンションの横にあるVinegar Factoryのスコーンとアイリッシュブレッド
NYはエネルギッシュで美味しいもの、美しいもの、一流のもの、何もかもがそろっている街。本当はその反対のものも同じだけ存在するにちがいない。旅で訪れるには楽しいけれど、実際にこの地で仕事をして生活していくのはどれだけ大変なことだろう。「走りつづけなければいけない」とT。
自立している友を見て私ももう少し頑張らなきゃ・・と思った。
旅の前と終わりでは、漠然としているけれど何かが変わった気がする。
「どこが?」とえしぇ蔵につっこまれそうだけど。
Tちゃん、本当にありがとう。
王子くん、会えてよかった。
エッサのベーグルとともにNYがもう恋しくなってる。
でもこのくらいでNY日記は終わりにしよう。
美術館や博物館もNYの魅力。
初日にホイットニーを見た後は、最後の2日間を美術館めぐりに充てることにしていた。でも実際は”めぐり”は無理。体力的にだけではなく、どんなに素晴らしいものも一度に見ると消化不良になってしまうことを痛感。
ホイットニー美術館
2010ビエンナーレ開催中で、度肝を抜く(摩訶不思議)近代アートがてんこもり
MoMA(近代美術館)
マチス「ダンス」
ルソー「夢」
ウォーホール「ゴールドマリリンモンロー」
奥は「キャンベルスープ」
メトロポリタン美術館。あまりに見所が多すぎ・・
約30点現存するといわれるフェルメールの5点がMETに
「窓辺で水差しを持つ女」 「少女」 「信仰の寓意」
「眠る女」 「窓辺でリュートを弾く(調弦する)女」
ゴッホの自画像の前に座ってお勉強できるなんて恵まれてる!
この絵の裏には別の絵が描かれているからみんな後ろにから見ているのです
クリムト「メーダ・プリマヴェージの肖像」
エジプト美術も圧巻
デンドゥール神殿
ガラス窓の外はセントラルパーク。あぁ、お昼寝したい。
フラッシュをたかなければ写真OK。三脚と模写は要申請。
おじさん、お上手!
ウィリアムズくんに「さよなら、また来るね」と挨拶してMETを後に。
ノイエギャラリー
展示作品は少ないけれど建物自体が素晴らしい。カフェサバスキーのオーストリア菓子は絶品!
次に訪れたときはあの絵に会いに行こう・・そんなゆとりのある観賞をしたい。そして行けなかったグッゲンハイム、フリック、そして恐竜にも会いに・・
きちんとした恰好をしたファミリーが多い
兎の耳をつけた男の子、ポーズまでしてくれて・・キュート!

カトリックの教会なので礼拝の形式に慣れなくて戸惑いもあったけれど、パイプオルガン、聖歌隊の合唱がすばらしかった。


5番街でイースターパレードがあると聞いていたので、礼拝の後出かけてみると・・
歩行者天国で車のいない5番街を闊歩。

パレードというのは実は帽子の仮装だった。工夫を凝らした帽子をかぶった人たちが5番街を埋め尽くし、それは楽しい光景!

やっぱりかわいいのは子どもと動物




無理やりかぶらされてます・・って表情


NYの交通手段は7日間有効のメトロカードを購入して主に地下鉄を利用した。夜遅くなった時はイエローキャブ。そして1度だけバスに乗った。2つの車両が蛇腹でつながってるバスに乗ってみたくて。この蛇腹のところに座ると雨の日はびしょぬれになるんだって(笑)
マンハッタンでは建物が古いほど価値が高いのだとか。ひとつひとつのビルに個性があるのに統一感を感じるのはなぜだろう。
グランドセントラル駅。
フードコートがとても充実!
老舗のオイスターバー、SATCに登場したマグノリアベーカリーもあり。
ブルックリンのストリートアート
日曜日のタイムズスクエアはものすごい人!!
町歩きそのものが楽しくて、特別な観光はしなかったけれど・・やはり自由の女神は見ておきたいと、バッテリーパークからフェリーに乗船。
自由の女神を手のひらにのせて遊んでみる
フェリーから見るマンハッタン
ロウアーマンハッタンは金融街。
かつてここに世界貿易センターがあった。
グランドゼロ
映像で何度も目にしていたはずなのに、実際にその場に立つということがこういうことなんだ・・と心が震えた。
救助にあたり命を落とした343人の消防士を追悼する碑
争いのなくなる日がくることを願わずにはいられない。
NY滞在の7日間はすべて晴れだった
そして王子くんが逝った朝、一瞬だけ雨が降った。
「神様も泣いてくれたんだ」と、T。
Teruo, Thank you.
天気がいいと歩くのも楽しい。
Tのマンションの周辺のアップタウン、イーストリバー沿いには美しい公園があり散策やジョギングに最高。
ユニオンスクエアのファーマーズ・マーケット。オーガニックの野菜や果物、チーズ、自家製のワインやパン、ケーキ、ダチョウの卵まで.. 町の真ん中の青空市場。楽しいなぁ
チェルシーマーケットにはお洒落なカフェや雑貨屋などがたくさん入っている。美味しいブラウニーのFat Witchや、Amy's Bakery も
有名なチェルシーホテル。今なお現役
キッチングッズを見るのも楽しい。
NYでは手の模型が流行ってる?
ベストギフトって、こんなのもらってどうするの~?
顔の指圧にいかが?
ふと見上げると、エンパイアステイトビル。
スーパーの中でもZABAR'Sには興奮したなぁ。狭い店内に魅力的な商品がぎっしり。
だってチーズ売り場だけでもこんなに!
ついつい見てしまうショーケース
日本でも最近流行のカップケーキ。上のアイシングがすごい。
こんなキャラクターものから
わざわざミートボールにデコレーションする意図は?
クッキー1枚で580カロリーって(汗)
いけない・・また食べログになってる。
タウンウォッチングの続きはまた改めて。
食べる以外に何をしてきたの?とつっこまれそうなので、セントラルパークを走った話でも。
レースの前日に受け取ったゼッケンと帽子とともにスコットランドの国旗の刺青シールが入っていた。今回参加したレースはスコットランド政府の観光局がスポンサーの Scotland Runということで。
レースの朝、刺青シールを手と足にはりつける
「どう?かっこいい?」と、ふと足をよく見ると・・
いや~ん! 切り取り線まで写ってる(笑)
Tのマンションはセントラルパークまで歩いていける、アッパーマンハッタンにある。近くにはイーストリバー沿いのジョギングコースもあり、走るには最高の環境。
今回のような小さなレースは頻繁に開催されているそうで、走るモチベーションがあがっていいな。
スコットランドランということで会場にはキルト姿の男性もちらほら。バグパイプの演奏などもありお祭り気分いっぱい。
小さな大会といっても、さすが市民ランナーの多いNY。参加者は約8000人。スタートの順番は自己申告制で私たちのゼッケン番号は1万番台とびりのほうなので、なかなかスタートの順番がこない・・
スタートの様子はこちら
レースに参加したおかげで広いセントラルパークの全体を見ることができた。といってもこの日は気温が高く、きつくて景色を見る余裕はなかった。
それでもなんとか金印マラソンのタイムを上回る自己ベスト(って大したことないけれど)でゴール。
ベーグルとリンゴとシリアルバーをもらって、意気揚々とセントラルパークを後にした。
このベーグルが美味しくないんだなぁ・・
ある日はゼイバーズでお惣菜とチーズを買っておうちディナー。
主役はこの方。「神様の御足の香り(仏)」または「豚の足の指の間の香り(英)」と呼ばれているというウォッシュチーズのエポワス。
ゼイバーズのチーズ売り場は種類も量も本当に圧巻だった。食べる日に合わせて最適な熟成状態のチーズを選んでくれる。エポワスのとろん具合もう最高!
味は意外にマイルドで甘くてクリーミー
日本ではとーってもお高いと聞いているので、やみつきになったらどうしてくれるのTちゃん・・
チェルシーマーケットで買ったAmy'sのパンにあわせて。
またある日は、サーモンのグリル
今夜も美味しい食材を準備してくれたT。しいたけのおばけみたいのはポートベロというきのこ。茎が赤いお野菜はスイスチャード。
24cmチャビィにぴったりおさまって蒸し焼きされるポートベロ
焦がしたわけではなく・・裏はもともと真っ黒
スイスチャードのソテー。柔らかくて甘くてとても美味しい!
帰ってから調べてみると、ビーツと同じアカザ科。フダンソウとして日本でも売られているそう。でもこんなにキレイな色だったかな?
サーモンをねらう王子くん
これが最後のフォトになってしまうとは。
「少しでもサーモンあげればよかった」と悔やんでいたT。
上質のお肉や刺身(抗生剤など使っていない)と良質のキャットフードをあげていた。自分のことより王子くんの健康を気遣っていたT。愛情をいっぱい受けて王子くん幸せだったと思う。
おうちご飯の写真には王子くんの思い出が共にある
地元のスーパーや市場は観光地めぐりより楽しい
Citarella、Zabar's、Wholehoods Market、Eli's、Vinegar Factory .. etc ほぼ毎日どこかのスーパーをのぞいていた。スーパーで半日くらい過ごせる自信あり。
外で食べたものもすべて美味しかったけれど、食材や惣菜を買って、家でゆっくりワインを飲みながら食べたおうちご飯にはかなわない。
慣れた様子でなにやらオーダーしているT
今夜はステーキ~!
Dry-aged beef といって熟成させることにより水分が減り旨みが凝縮、さらに酵素の働きで柔らかくなっているというお肉。
500g超のRib-eyeと、300g超のNew York Strip 女子二人ですけど・・何か?
*リブアイ:リブロースから骨と余計な脂身を落とした赤身
NYストリップ:サーロインに近いお尻のお肉。赤身だけど柔らかい
とろ~り濃厚なココット入りチーズ(サンマルスラン)
お土産に持参したチャビィで最初の料理(?)はクレソンソテー
いや~、このお肉、本当に美味しかった。
アメリカンビーフというだけで偏見を持つのはやめよう。
to be continued...
Sarabeth で幸せすぎるモーニング
バターミルクパンケーキ(フレッシュストロベリー添え)
クラシックエッグベネディクト
(カナディアンスモークハム&オランディーズソース)
地下鉄でイーストリバーを超えてブルックリンへ。Bedford Ave.駅で降りてウィリアムズバーグの町を散策。雑貨屋のお兄さんオススメのカフェ BAKERI が大当たり!
やっぱりハンバーガーも食べておかないと・・
ホテルのロビーの一角にあるあやしいハンバーガー屋。
パテの焼き加減はレアから5段階指定可能。中にはさむ具も選択可能。レタス、トマト、オニオン、etc.. すべてはさむ場合は、”WORKS!"と叫ぶ。
左)自由の女神を見る前に・・腹ごなしにプレッツェルをぱくり。
中)H&Hベーグル、買ったそばからぱくり。 こんな写真ばっかり(汗)
右)ユニオンスクエアのファーマーズマーケットにてアップルサイダー
左)高級スーパー、シタレラで購入したレモンタルト
右)ノイエギャラリー内にあるオーストリアンカフェ、サバスキーのザッハトルテは絶品!
SOHOのサリバンストリートにあるGrandaisy Bakery のキャロットケーキ。
粉の風味を感じる薄焼きパンもオススメ。
他にも美味しいチョコレート屋さんとか、チェルシーマーケットのfatwitchのブラウニーとか・・写真にないsweets もあり。
次はおうちご飯編へ・・
なにせ撮った写真の半分以上の被写体が食べ物なもので
NY滞在中はほとんど時差ボケなく、何を食べても美味しかった。
Tがいいお店をセレクトしてくれたおかげもあるだろうけれど、アメリカの料理は美味しくないという定説はNYにはあてはまらない。ただしある程度のお金を出すことは条件。NYの物価は予想以上に高かった。
私のリクエストで初日の昼は・・ん?どこかで見た写真
ムール貝の中に赤ちゃん発見。
Brooklyn lager コクがあって喉越しすっきり
もっちろん、コリアタウンも訪問。カムジャタンのとろとろ豚肉うまし。
10㌔マラソン後のランチはトルコ料理
ファラフェル&フムス ラン後のBeer、最高~♪
ナンに似たトルコのパン。スパイシーなクスクスのサラダ
ある日のディナーはお洒落なマレーシア料理店へ。
食後のマレー風コーヒー&ティー
コンデンスミルクのほどよい甘さがGOOD!
またある日のディナーはフレンチスタイルのベトナムレストラン Le Colonial
フランス植民地時代をイメージしたスタイリッシュな空間で洗練されたベトナム料理を堪能。本当にステキなお店だった~
抹茶のミルクレープだけでも行く価値あり!