梅雨明けもまだなのに、予約会で秋冬ものにすっかり心を奪われる。
シークレットもバーゲンも今年はスルーしよう。
あ~、とろとろの肌触りのニット、早く着たいな~。
東京のカフェから送られてきた、頭がしゃきーんとするほど酸っぱくてめちゃくちゃ美味しいレモンスカッシュと、アプリコットのカップケーキ、レモンパウンドをいただきながら、秋冬の妄想。 しかし試着はさすがに暑かった。
梅雨明けもまだなのに、予約会で秋冬ものにすっかり心を奪われる。
シークレットもバーゲンも今年はスルーしよう。
あ~、とろとろの肌触りのニット、早く着たいな~。
東京のカフェから送られてきた、頭がしゃきーんとするほど酸っぱくてめちゃくちゃ美味しいレモンスカッシュと、アプリコットのカップケーキ、レモンパウンドをいただきながら、秋冬の妄想。 しかし試着はさすがに暑かった。
高宮に越してきてから、初めて雪の元旦で初日の出は拝めず・・。
今年作ったお節は最低限のものだけ:なます、筑前煮、芋きんとん、数の子、たたきゴボウ、田作り。
黒豆は今年も母作。黒豆の煮汁もごっくんと飲めるほど、甘さ控えめで、2Lの丹波の豆はふっくら♪
元旦はお屠蘇も日本酒もパスして、アルザスの白ワインで乾杯~♪
昼はカイチのトースト。
朝食が餅だとなんだか調子が狂う・・。
昼過ぎから天気が回復してきたので、走りますか・・ということで、大濠公園コースで走り初め。
公園入口の強風がすごくて、吹き飛ばされそうになったけれど、日差しの下はぽかぽか。
ウェアを買うと走るモチベーションがあがるというのは本当だった。
でも、まだ朝ランのときは布団から出るのが死ぬほどつらいし、走る直前まで「今日はやめておこうかな・・」と思うし、5キロくらいまできつくてしょうがない。
今年の目標は走ることが楽しい♪と思えるようになること。
そしてお腹まわりをすっきりさせること。そうなったら必然的に走るのが楽しくなるかなー。
夜は、金沢の蟹とチーズ、ポルチーニのリゾットで朝の続きの白ワイン。
マンステールがアルザスワインに合うらしい。
うん、本当だ~~!
ねっとり美味しいっ♪
ニシン入りの大根寿司も白に合う~。
ちなみにこれも金沢作。
乾燥ポルチーニはフィレンツェの中央市場で買っていたもの。
しかし・・生ポルチーニのグリルとパスタが忘れられないなぁ~。
帰国の朝。
オーナーさんに頼んで、4時半にアパートの前にタクシーを予約しておいた。
フィレンツェからKLMで帰る方法はいくつかある。
ミラノまで電車で移動すれば、こんなに早く出発しなくてもいいし、アムステルダムの待ち時間も短くてすむ。 またアムステルダムから他の提携会社を利用するという手もあったけれど、それでは火曜日中に福岡に着くのは無理。 ミラノに1泊というプランにも魅かれたけれど、今回はフィレンツェを満喫しようと決めて、朝6時半のフライトになったわけ。
お腹がすいて機内食を待てなかった私は、空港のバールで買ったリコッタチーズのブリオッシュを、粉砂糖で床をよごしながらぱくついた。 フィレンツェの空港は手続きもすぐに済むし、店などほとんどないから必要以上に早く行かないほうがいい。
スカイチームの提携便でスキポール空港に8時半到着。
福岡便が14時半発なので手続き時間などをひくと約5時間待ち。
でもスキポール空港は店もカフェもたくさんあるし、広い椅子もあちこちにあるので眠るのも可能。 国立美術館の分館があると聞いて、楽しみにしていたら、改装中でクローズしていて残念だった。 カジノで時間を潰すのは危険なので、カフェでまったりすることにした。 1時間ほどうつらうつらして、免税店を見て回ったりしたら案外退屈しなかった。
カフェの窓からジャンボを発見。
ヒコちゃんの友人に写メしたら、「国内にはもうないから、貴重だよ~」と喜んでもらえた。
飛行機好きにはこういう光景がわくわくするんだろうね。
私の友人の旦那様でやはり飛行機を含む乗り物マニアの方がいて、世界中の飛行機や電車に乗るために旅をしていた。目的が移動なので、美術館とか買物は二の次・・と同行する友人は不満そうだったけれど、そういう旅もあるんだな・・と新鮮だった。 彼が撮った写真はどれも素晴しかった。
往きの機内食が美味しかったので帰りも期待していたら、世間一般のまずいエコノミーの食事でがっかり。 福岡着が朝なので、時差ボケにならないように機内で出来るだけ寝るように努めた。
10時間のフライトで無事に福岡空港に到着。
帰宅してすぐにえしぇ蔵は仕事に出かけた。
ギリギリのスケジュールで無理をいって6泊8日の旅をさせてもらって感謝している。
だから私も夕方からの仕事は休まなかった。
でも眠たくて眠たくて頭がじんじんして、4時間座っているのがつらかった。
まだまだイタリアには行きたい都市がたくさんある。
それでもフィレンツェは何度行っても飽きることはないだろう。
「韓国がイタリア半島やったらいいのに。そしたら毎月行く」とえしぇ蔵。
韓国がイタリアくらい遠いのも困るけれど、確かに日本から欧米は遠い。
何歳になっても長時間のフライトと石畳の街歩きに耐えられるように、体力維持に努めよう。
そして次はもう少し話せるようにイタリア語の勉強も!
最終日は二つの丘からフィレンツェを見下ろした。
最初の丘はフィエーゾレ。
サンマルコ広場から30分ほどバスに揺ら、緑の山道をくねくねのぼっていくと、標高300mの空中都市フィエーゾレに到着。
まずは丘に登ろう!と、歩き始めて約10分・・どうもおかしいと、人に尋ねると真逆の丘を登っていた(汗)。スタート地点の広場に戻って仕切りなおし。
大聖堂を右手に見ながら坂道を登ると・・
フィレンツェの街全体を見下ろせるパノラマポイント。
ここから見ても、ドゥオーモの大きさは群を抜いている。
もう少し坂道を登ると聖フランチェスコ教会にたどり着く。 エトルリア時代に空中神殿があった場所がキリスト教徒の祈祷所になり、1300年代に教会が建てられたという。
こじんまりとした素朴な聖堂は心静かになれる空間。
中には無料の展示室もあり、考古学に興味があればなかなか面白いものがたくさんある。
素敵な中庭。
広場に戻ると、朝の静けさが嘘のように人が集っていた。
日用品や衣類の市が出ていたので、アパートにあるのと同じミルクスチーマーを手に入れた。
フィエーゾレはフィレンツェより歴史の古い町で、紀元前6~8世紀にエトルリア人が築き、紀元前90年ごろにローマ人の町になったという。
古代ローマ劇場には、テルマエ(浴場)、神殿も併設されていた。
塩野さんのローマ人の物語を読んで、ローマ人の技術力の高さに驚く場面が何度もあった。公衆衛生に関心が高く、下水道、公衆浴場、トイレを建設したので疫病の大流行もなかったという。
ローマのフォロロマーノでも思ったけれど、古代ローマにタイムスリップしてみたい!
バンディーニ美術館を見学した後、フィエーゾレを後にした。
フィレンツェに戻り、屋台でパニーノを買い、アパートでランチを済ませてから再び町へ。
サンスピリト広場で骨董市があるという情報を得て行ってみた。
チーズのディスプレイが素敵だなぁ。
自家製の蜂蜜やドルチェを並べている店もあった。
何か記念になるものはないかなぁーとテントを見て歩いているうちに、目についたのがこれ。 フルーツの浮き彫りが可愛いなぁと、店主に何をするものか尋ねると、「ケーキの型」だという。 ずいぶん大きなケーキができそう。飾りとしてよさそうだったので、ちょっと安くしてもらってゲット♪ 「コッパー(銅)は今、高価だからいい買い物だよ~」と太鼓判を押してもらった。
一度くらいケーキを焼いてみる!?
あまりに行きたいところが多すぎて最終日にまわしてしまったサンタクローチェ教会。
ここにはダンテ、ミケランジェロ、ガリレオ、マキャッべリ・・etc イタリアを代表する偉人たちが眠っている。 大理石で作られたその墓がまた素晴しい芸術作品で、館内のマップを見ながら、誰のお墓で誰の作品・・と辿って歩いた。
個人的にはこのお墓が気に入った。 両脇のキューピットがなんかリアル。
デジデリオ作カルロ・マルスッピーニの墓
サンタクローチェにはパッツィ家礼拝堂も併設していてかなり敷地が広い。朝からかなり歩いているので、そろそろ観光は終りにするところだが、今日は最終日。 やっぱりあの場所からフィレンツェの町にさよならを言いたい・・と、バールでカプチーノを飲んで元気づけ、30分歩いて、階段を登り。。
やっぱり来てよかった。
ミケランジェロ広場から眺めるフィレンツェの町。
疲れはマックスにきていたけれど、二つの丘を制覇(?)した達成感で心は満たされていた。今回は塔にも二つ昇って心残りなし!
30分ほど大勢の人で賑わう広場でただただぼーっと町を眺め、ディナーの予約時間に合わせて丘を下りた。
最後の夜はトラットリア 4 Leoni (クアットロ・レオーニ)へ。
超人気店なので、前日にネットから予約してOKの返事をもらえたのはラッキーだった。
なんとオープンしたのが1550年という老舗で、伝統的なトスカーナ料理の味に定評がある。老舗といっても、店はシンプルでスタイリッシュ、スタッフもきびきびして英語も堪能。
最後くらいはそれぞれフルコース!といきたかったけれど、やはり胃袋はイタリア人になりきれず、前菜とメインはシェア。
ルッコラベースののソースが苦味があってスイスチーズと合う!
店オリジナルのオイルとバルサミコで苦味を和らげるとちょうどいい。
プリモは少し旬ははずれているけれど、私の大好物パッパ・アルポモドーロ。
塩けの強いトスカーナ料が続いていたので、優しい味付けにほっとする。
もう1品はアパートメントのオーナーさんもイチオシの洋梨のパスタ。
正式な名前は、Fiocchetti di pere con salsa di taleggio e asparagi (タレッジョチーズとアスパラガスの洋梨入りフィオケッティ)
名前からどんな料理か想像できない・・オススメされていなければ注文してなかったと思う。
パスタの中の具に洋梨のペーストが入っているのでほのかに甘く香り高く、それがチーズソースとからまって、こんなの初めて!な驚きをもたらしてくれる1皿。
メインは二人で牛ステーキを。
さすがにビステッカはヘビーなので、薄切り肉(タリアータ)
「ミディアムで」と頼んだけれど、ウェルダンに近いミディアムで・・これはレアにすべきだったかも。 ほとんど赤身で咀嚼で顎が疲れるほど硬い肉だった。 でもフィレンツェの肉はやっぱり美味しいなぁ~。
デザートは私一人でティラミス
えしぇ蔵は疲れすぎと食べすぎでギブ。
エスプレッソをお湯で割ったような珈琲が熱々で、我家にあるようなグラスで出て来た。
あとはパッキングをして寝るのみ。
今朝の朝ごはんは、Schiacciata all'uva (スキアッチャータ・アッ・ルーヴァ)
葡萄の時期だけ食べることが出来るフィレンツェのお菓子で、ワイン用の小粒の葡萄をパン生地にのせて、砂糖をふりかけて焼かれている。 すっかりお気に入りになったパン屋ヴェラッツァーノにて発見。
1カットでも好きな量を買えるのだけれど、カットせずにそのまま下さいと言ったら、金色のトレーにのせて綺麗にラッピングしてくれた。
パン生地に葡萄汁が染みて美味しい♪
種入り葡萄なのでじゃりじゃりするけれど、それがまた癖になる感じ。
さて今朝は朝一番でクーポラに昇る予定。
8:15分の開門前に入口に行くと既に中国人の女の子2人連れと、かなり体格のよろしいおじさんが待っていた。その後、あっという間に列の長さが伸びていった。 比較的すいているジョットの鐘楼に比べ、クーポラはいつも長蛇の列ができている。どちらか1つ昇るとしたらやっぱりクーポラだもんね。
2013年から10€の入場券でジョット、クーポラ、洗礼堂、地下聖堂、ドゥオモ美術館のすべての施設が利用できるようになったとのこと。24時間有効なので、私たちのように2日間に分けて二つの塔に昇ることも可能。 残念ながらドゥオモ美術館は現在修復のため閉鎖中。 それからクーポラは日曜日は昇れないので注意が必要。
スタートしてすぐ、おじさんは私たちに先にどうぞと道をゆずってくれる。
さらに2分ほど進んだところで、中国人の女子も私たちに先にどうぞと言う。
日頃からランニングで足腰を鍛えているえしぇ蔵と、もともと筋肉質な足が自転車でさらにたくましくなった私。きっとかなりのハイペースで昇っていたのだろう。
上から降りて来る人もいなくて登りやすい~。
(クーポラは往きと帰りが別の階段になっている部分もあり、ジョットに比べて移動しやすい)
空気孔(?)からのぞく、小さく切り取られた風景
なぜここにお金?
途中で丸天井を間近に見られる回廊を半周して・・
クーポラのてっぺんに1番のり~!
クーポラのほうがジョットより少し高くて464段。
それにしても、この煉瓦色と白という色が統一された中世そのままの景観を現代までよく維持しているな・・と思う。 もちろん国レベルで厳しい規制があるからこそだけれど。 日本で言えば、お城と武家屋敷、町人の町がそのまま残っている感じかなぁ。。と想像してみる。CGでしか再現できない風景だよね。
十分に眺めを堪能して、降りようとしたころ、おじさんが大汗をかいて昇ってきた。We made it!
入場料に含まれているなら・・と何気なく入ってみたサンタレパラータの地下聖堂がかなり面白かった。
朝から体力をかなり消耗したので、10時のお茶休憩をとることに。
BIBLIOTECA DELLA OBLATE オブラーテ図書館のカフェテラスは夜の12時まで開いているという、かなり使えるスポット。
テラスは眺めがよくて、風が通って、気持ちいい~
大きなペットボトルの水を机の上において、勉強している学生さんたちがちらほら。
このカフェで食べたかったボンボローネを発見♪
カスタードクリームがたっぷり詰まった揚げパン(ドーナツ)。
パン生地がオレンジ風味でしっとりして、見た目は胸焼けしそうだけれど、案外さっぱり。
揚げたてだともっと美味しいだろう。
甘いもので元気になり、次はバルジェッロ美術館で素晴しい彫刻の数々を観賞。
ブロンズのダビデ像(ドナテッロ作)
つば広の帽子と、細かい装飾が見事なブーツが印象的。
イタリアには建物自体が美術品のような美術館、博物館がごろごろしているけれど、バルジェッロも13世紀の宮殿が美術館になっている。中庭や回廊に椅子がたくさんあるので、カフェで休憩もいいけれど、美術館でひと休みするのもいい。
さぁ、そろそろお腹がすいてきた。
ランチはイ・フラッテリーニのパニーノで簡単に済ませる。
遠くからでも人が集っているので小さな店でもすぐにわかる。
えしぇ蔵は生ハム&ルッコラ&チーズ、私はトンノ(ツナ)&サルサベルデというソース。
イタリアのツナ、めちゃウマイ!
それからオルサンミケーレ教会に立ち寄り、午後はショッピング。
それでも食い気のほうが優先して・・
CIBREOのトリュフクリームとフォアグラをはさんだミニパニーノをゲット。
ものすごくオサレな店内で、スプマンテ片手につまみたかったけれど、お持ち帰り。
ベッキオ橋近くにある老舗の靴屋カロジェロ・マンニーナでえしぇ蔵の靴を購入。
最後に店の裏にある工房に案内してもらった。
残念ながら店主のマンニーナ氏はつい最近亡くなられたそう。
工房には日本人の職人さんの姿も。
アルチザンの仕事を垣間見た。
いつかはオーダーメイドで・・
私はマドヴァという手袋専門店で、内側がカシミアの皮手袋と、表がウール、内側がカシミアの手袋を購入。手にぴったりのサイズを選んでもらった。 自転車通勤にはもったいないかな~。
キッチン用品店で念願のマキネッタと、アレッシィのパスタはかりを購入(実用性よりデザインに魅かれて)。
夜はアパートで食べることにしていたので、ハム屋さんをのぞいたり。
最後はスーパーのデリで惣菜をいくつか購入。
スーパーでラードを発見。
こんなふうに普通に売っているんだ・・
水曜日に市場で買ったポルチーニのその後は・・
その日のうちに泥を落としていたのだけれど(←この作業がめちゃくちゃ大変だった。専用ブラシもないので、2時間くらいかかった。中に虫がいないか注意が必要)、早く買いすぎて、いくつか傷んでしまったのが残念。
それでもかなりのポルチーニが入ったタリアッターレは、なかなか美味しかった。
炭火焼きの鼻に抜けるような香りには到底かなわないけれど、ソテーしてもシャキシャキ感とふんわりしたキノコの香りは十分に堪能できる。
食卓全景。
作ったのはパスタだけで後は並べただけ。
スーパーで買った鶏レバーペーストがいいお味で、トスカーナパンの上に塗ってフィレンツェ名物のクロスティーニを再現。プロカッチのトリュフとフォアグラクリーム入りの一口パニーノはもちろん絶品。
スライスしてもらったハムも、黒トリュフ入りのチーズも、野菜のマリネもすべて美味しくて、ピノグリージョが1本あいた。
宴の後・・失礼!
デザートはカフェとビスコッティ
アントニオ・マッティ社のビスコッティは保存料や膨張剤不使用で、シンプルだけれど、噛むほどに美味しさが広がり手がとまらなくなる。
今日も長くなってしまった旅日記。
明日はフィレンツェ最終日。
まだまだ食べたりない、見たりない・・でも、そろそろ帰り時かな。
トスカーナの代表的なパンは、表面が固くて、中がもちもちしっとり、そして塩気がない。 そのまま食べるより、料理とあわせたりパニーノにすると美味しい。 写真はそのままでも美味しいとメモしておいた、Pana pugliese (パーネ・プリエーゼ)というプーリア地方のパンとSchiacciata(スキャッチャータ)という薄焼きパン。
今朝の朝食は、昨日Cantinetta dei Verrazzanoで買ったパンに、マキネッタで入れたエスプレッソ、NOVIのへーゼルナッツチョコクリーム(←これ、ヌテラより美味しい!)、ヨーグルト。
「スキャッチャータ」がなかなか発音できず苦戦中。。
マキネッタ(エスプレッソマシン)がアパートメントのキッチンにもあり、買って帰る予定なので日々練習。
奥にあるのはミルクスチーマ。
今日は旅のいちばんの楽しみ、山の料理教室。
ことの始まりは1年半前にさかのぼる。
la casa mia というサイトで去年のフィレンツェのB&Bの予約をお願いしたのをきっかけに、チホさんのブログのファンになった。そのチホさん一家の山のくらしの1年を追ったNHKの番組が今年の夏に再放送され、料理上手の(というかほとんどプロの)ご主人アントネッロさんが山の家で料理教室をされていることを知り、メールで問合せて教室に申し込んだというしだい。
もう楽しみで楽しみで、出発する前に録画した番組を何度も繰り返し見た。
サンタマリアノベッラ駅のキオスクでチケットを買い、電車に乗り込む。
その前に、自動検札機で刻印するのを忘れずに!(忘れると罰金とか)
昔は黄色い機械でガチャンという音がした記憶があるけれど、今はジジジッと機械式。
出発してすぐに景色は緑一色に。
30分ほどで目的地、Valia駅に到着。 ここから迎えに来てくれたチホさんと、一緒に教室に参加する女性2人と車で山の上へ。 この山道が半端なく、でこぼこで、あまりにも、車がジャンプするものだから、舌をかみそうになる。
修道僧たちの住居だったという築100年以上経つ建物をご夫婦の力で少しずつ改装したというからすごい。 番組から3年の歳月が流れており、家はさらに住み心地がよさそうになっていた、天井の高い開放的なリビングに、らせん階段、庭に続く広いキッチンが素敵だった。
前菜、プリモ、セコンド、デザートの4品を習う。
テレビで見ていたお二人が目の前に! 自分も番組の中に入り込んだようなフシギな感じ。
アントネッロさんの料理は、豪快な男の料理というより、作業が丁寧で仕上がりが美しいプロのシェフのよう。
お二人は自給自足を目指して畑を作り、鶏を飼い、養蜂まで手がけられている。まかなえない食材は有機のものを買っているそうなので、素材の美味しさもぴかいち。
セモリナ粉で手作りパスタを作りま~す。
教室は一部を除いてデモ形式なので、見ながらあれこれ質問攻め。
メインの薄切り牛肉にパンチェッタや野菜をのせてくるくる巻いて、タコ紐でしばる作業は全員参加。
我家のえしぇシェフ、アントネッロさん目指して頑張る。
最初、大はしゃぎで歓迎してくれた犬のラーラ。
いつもは家に入れてもらえるのに、今日は仲間はずれで、すねてテーブルの上でふて寝(?)しているのが可愛い。
麺棒で作れるトロッコリというパスタ
デザートの洋梨のワイン煮
スタートから3時間。おまちかねのランチタイム~♪
テーブルの上には、アントネッロさんが石釜で焼いた全粒粉パンとビオワインのボトル。
前菜:スペルト小麦のタルト
リコッタチーズやイタリアンパセリ、卵などが入っていて、ボリューミィ。
手前に添えられているのはラード。 ラードといっても豚の背脂そのままではなく、塩やスパイスで味付けして熟成されていて、口の中でとろけるように美味しい。タルトのつけあわせにぴったり!
前菜を食べている間にアントネッロさんがパスタの仕上げ。
手打ちパスタ・・美味しすぎる(涙)
ぷりぷりのタコのソースも絶品。
みんなで巻いた子牛肉のインヴォルティーニ。
牛肉の赤身の美味しさとパンチェッタの香ばしさのハーモニー。
とろとろに煮込まれた玉ねぎがまた最高に美味しい。
自家製パンももっと食べたい、ワインももっと飲みたい・・でも満腹!
洋梨の赤ワイン煮とエスプレッソで楽しい食事タイムは終了。
食事が終わるころ、一人娘のユキちゃんも帰って来て、「わぁ~リアルユキちゃんだ!」と秘かに感動。
みんなで庭で記念撮影をして、名残惜しい山の家を後にした。
フィレンツェに戻り、お腹をすかせるためにも、ジョットの鐘楼に登ることにした。
すれ違うのもやっとの薄暗い階段414段を一気にのぼって・・
わ~い、最高の眺め!
クーポラにのぼっている人がよく見える。
お互いに手を振ったりして・・
明日の朝はクーポラに登る予定。
塔にのぼってもお腹はすかず、夕食までアパートで休憩。
ワインバーで軽く食べようと、ベッキオ橋近くの人気の店に行くと満席で・・でもアパートのオーナーさんオススメのお店をたくさん教えてもらっていたので、その中からGUSTAPIZZAへ。イケメン店員ぞろい!
アンチョビとケッパー入りのナポリをオーダー。
まわりはみんな一人1枚食べているけれど、今日はさすがに二人で1枚をシェア。
ラジオ講座で言っていたけれど、イタリア人はピザを他の人とシェアはしないそう。自分が食べたいピザをオーダーするんだから、他の味と混じるのは嫌なのだとか。 私はいろいろ食べてみたい派だけどなぁ~。
イタリアビールもうまかった!
最後は今夜もジェラート。
隠れていて見えないけれど、1段目は超濃厚なチョコで2段目はバニラ。
濃厚でも後味はさっぱり。
夢のような1日が終わった。
ドルチッシマのカスタードクリームたっぷりのブリオッシュもリンゴのパイも、さくさく感が失われていなくて、美味しさに感動。1日たってもこれだけ美味しいなら、店内でイートインしたら天にものぼる美味しさにちがいない。
本日は1日町を歩き回る予定。
8時のクーポラの鐘を聞いて、アカデミア美術館へ。 8時15分開館なのにもう50人ほどの列ができている。予約している人が入館する合間に案内されるので、30分ほど待って入ることができた。
やっぱりお目当ては彼!
360度、いろいろな角度からダビデ様を拝む。
ただの大理石の塊を、まるで血が通っているような人間の像に生まれ変わらせる・・彫刻という芸術に改めて魅せられる。 「彫像はすでに石の中に存在し、私は不要なものを削り取るだけ」 そうミケランジェロは語ったという。
筋トレに励むえしぇ像の目指す肉体!
サンピエトロ寺院のピエタはもちろん素晴しいけれど、アカデミアにあるピエタも未完成ゆえに、ミケランジェロが石に命を吹き込む工程が見えるようで印象深い。
次に向かったのはサンマルコ美術館。
階段のおどり場からふっと右の階段を見上げると、目に入って来た受胎告知。
修道院の廊下の壁に描かれたフレスコ画の淡い色彩。 マリア様の表情。 本当に美しい絵だと思った。
このあたりで足が疲れ、お腹もすいてきたので中央市場で休憩することに。
今年の春に改装されてから2Fは夜の12時まで食事ができるスペースに生まれ変わったらしい。1Fの市場は今までどおり14時までの営業。
観光客慣れした市場という印象。お土産用の食材もたくさん売っている。
より市民の台所的な市場なら、サンタンブロージュ市場のほうが活気があって楽しいかも。
生のポルチーニをアパートメントで料理して食べようと、500g購入。
このあとキッチンで大変な作業が待っているとも知らず・・・
ついている値段はキロ単位。 大きいものほど値段が高い。
乾燥ポルチーニは真空パックにしてもらえるのでお土産に。
ドライトマトの山
こちらはシチリア産の有機トマトだって。 大きい!
市場にいると時間がたつのを忘れる。
2階のパン屋さんでキッシュとオレンジジュースを食べたばかりなのに、1階でランブレドット(牛の胃袋の煮込み)で有名な屋台、ネルボーネの前を通り、これは食べておかなきゃ、とここでランチを済ませることになった。去年は2時過ぎに行って食べられなかったので。
パニーノは、ゆでたモツにサルサベルデというピリ辛ソースをかけてパンにはさんだランブレドットと、モツとトマトの煮込みのトリッパの2種類ある。肉だけ頼んでワインを飲んでいる人もいた。とにかく巨大なので、二人で1個。かなりボリューミィで、空腹で来なかったことを後悔。
ホテルで休んだ後、サンロレンツォ教会併設の図書館を見学。
ミケランジェロが設計した階段もあった。
夕食はお待ちかねのビステッカ=フィレンツェ名物のTボーンステーキを喰らう!
店に入るとショーケースに巨大な肉の塊がゴロゴロ、天井からはハムがぶらぶら。
ビステッカはほとんどの店が1kgからのオーダー。
こちらの店も1kg40€とメニューにあった。 覚悟はしていたけれど、いざ二人で「イチキロのニク」を食べるとなると、やっぱりそれは無理じゃないか・・と思い、少し小さいのはないかと聞いてみると800gにしてくれるとのこと。よかった! 店内にポルチーニが積んであったので、グリルしてもらうことにした。
オーダーした後、焼く前にテーブルに素材を持って来て、確認させてくれる。
さっき市場で買ったものよりはるかに上質で大きなポルチーニ。
生のポルチーニは炭火焼きが一番美味しいらしい。
まもなくやってきた800gのステーキ。
通常のステーキのように焼き具合の好みは聞かれず、無条件にレアなのがビステッカ。
夢中で食べて・・骨のお肉までそぎ落とし、完食!
これなら1kgいけたかも(骨の重さもあるので正味1kgはないのです)
炭火焼のポルチーニ。
生のときはそれほど香りがしないのに、口にふくむとふわーっと香りが広がり鼻に抜けていく。
かさの部分と軸で食感が異なり、ジューシーでめちゃくちゃ美味しい。
アパートでは炭火焼きはできないのでオーダーしてよかった♪
イタリア人でもビステッカを頼む場合は前菜やプリモは飛ばして肉に専念する人も多いらしい。そして付け合せの野菜(コントルノ:ポテト、豆、ほうれん草など)をつける。 サラダには薄切りのチーズがどっさり入っていて、これまたワインのお供に嬉しかった。
カフェが琺瑯のミニカップででてきてなんだか可愛い。
このスプーンはバランスが悪くない?
砂糖は入れないからスプーンはいらないんですけどー。
満腹のお腹を抱えてアルノ川のほとりを歩いてアパートへ。
途中、ベッキオ橋のふたつ隣のカッライア橋のたもとにある、La Carraia でジェラート。
フィレンツェのジェラートといっても、美味しい店と、そうでない店があるそうで、ここはアパートのオーナーさんオススメ1位のジェラート屋さん。
1種なら1€と値段も良心的。
ピスタチオとリモーネの2種で2€
控えめで温かみのあるあかりは心が和む。
これが5日間滞在したお部屋。
写真では何度も見ていたのに、扉を開けた瞬間、「わっ、素敵!」 と興奮。
このアパートメントのオーナーは、イタリア在住15年の日本人女性。えしぇ蔵が彼女のfacebookの投稿を見て、「次にフィレンツェに行く時はぜったいにここに泊まろう、いや、このアパートに泊まるためにフィレンツェに行こう」
と決めていた。 イタリア人のご主人がおばあ様から譲り受けた部屋を、ツーリスト向けのアパートに改装されたそうで、内装やインテリアなどはすべてお二人の共同作業。
部屋はピッコロとグランデの2タイプがあり、どちらもキッチン、バスタブつき。共同スペースには洗濯機があるのも嬉しい。 そしてなんといっても立地のよさ! 徒歩1分でベッキオ橋、ウフィッツ美術館にも2分ほどで、観光やショッピングの合間にちょこちょこ帰って休むことができる。
アパートメントの詳細はこちら http://ilnidodellacivetta.jimdo.com/
キッチンにはオリーブオイルや塩、醤油まで一通りの調味料、食器、鍋などすべて揃っているので、簡単な朝食はもちろん、市場で食材を買って料理を楽しむこともできる。長期滞在や、短期でも暮らすようにフィレンツェを楽しみたい旅行者にぴったり。
窓べのハーブは自由に使っていいそうです♪
寒かったアムステルダムを思い出すと、フィレンツェの暖かさが天国のよう。
まずはドゥオーモへ!
と、その前にmercato nuovo(新市場)のポルチェッリーノ(子豚。。実際はイノシシ)の鼻をなでて、、またフィレンツェに来ることができたことに感謝。
いつ見ても美しい花の聖母大聖堂。
その後、明日の朝食を調達にDolcissimo(ドルチッシモ)へ。
イタリア人は朝食に甘いパンと珈琲だけですませる人が多いらしく、町中のバールでもパンは買えるけれど、やっぱりパスティッチェリアと呼ばれるドルチェ屋さんのパンは美味しさが格別。
クロワッサン生地の中にカスタードがたっぷり入ったのと、煮たリンゴがはいったパイを購入。
タルト類も美味しそうだった~
アパートの鍵といっしょに、オーナーさんオススメスポットが手書きで書き込まれた地図をもらっていたので、夕食はその中からすぐ近くのリストランテへ。
前菜、プリモ、セコンド、500mlの水がついて一人15€という、いわゆる定食メニュー。
メニューの1行目には「今日は・・・があります」
お~、イタリア語で読める、と秘かに嬉しい。
(ちなみに赤字は英語)
韓国語を勉強したてのころ、町中の看板やメニューが読めたことが嬉しかったのを思い出した。
現地の言葉が分かれば分かるほど旅の中身が濃くなる気がする。
アンティパストはお豆のポタージュ(たぶん)
プリモはふたりともパスタをチョイス。
カレッティエラはフィレンツェの名物パスタ。
一見、シンプルなトマトソースだけれど、ペペロンチーノがきいてピリ辛で美味しい。
食べ終わるまで熱々で、それでいて最後までアルデンテなのがすごいなぁ。
玉ねぎとプロシュート入りのリガトーニ。
濃厚なクリームソースがショートパスタに合う!
セコンドは、ターキーもミートボールもなんだかなぁ・・と思い、よく分からないけれど3番目のクレープのなんちゃらという料理をオーダーしたら、こんなのがやってきた。
クレープは豚肉のハムでブルーチーズと野菜を巻いて食べるってことだったみたい。
えしぇ蔵のミートボールも、想像していたのとは違って、日本のさつま揚げみたいだった。
あまりにハムの量が多くて途中で飽きてしまったけれど、どんとくるセコンドではなく、最後まで美味しくいただけてよかった。 かなりコスパが高いと思う。
カフェを頼んだら、50mlあるかないかのエスプレッソにビスコッティがついてきた。
イタリア人のように砂糖をどっさり入れては飲まないけれど、苦いカフェをくいっと飲むと、胃がすっきり!
でも、せめて3杯分の量が欲しい。
3つの鍵を開けて部屋に帰る。
バスタブにゆっくり浸かれるのは本当に嬉しい。
日本人オーナーだけに、細かいところまで配慮が行き届いている。
翌朝のペイストリーを楽しみに、眠りについた。
ノンストップでぐっすり眠り、すっきり6時起床。
夜明けが遅いので、まだ薄暗い街を朝食を求めて彷徨うけれど、店が開いていない。10時や11時オープンというところが多く、ファーストフードやコンビにもほとんどない。
さすがに連日カフェ・アメリカンに行く気にはなれず、空腹を抱えながら、運河沿いに西教会へ向かった。 フランクフルトもそうだたけれど、アムステルダムも自転車用のレーンが整備されている。歩道よりずっと広くて、びゅんびゅん自転車が通り過ぎていく。
10分ほど歩いて西教会に到着。
すぐ近くにアンネ・フランクの一家が2年間隠れ住んでいた家がある。
アンネが隠れ家で聞いた鐘の音がこれかと思うとなんともいえない気持ちになった。
下は展示室になっている様子。実際に隠し扉を通って、隠れ家の中を見学できるようになっている。今回は時間がなかったので、また機会があればぜひ訪れたいと思う。
アンネの家を長い間見つめるえしぇ蔵を横目に、私は空腹でヘロヘロ。
どこかにカフェはないかと目をこらして歩いていると、いい香り・・パティスリー発見!
イートインはできなかったので、店の前のベンチで。
温かいコーヒーがありがたい。分厚いワッフルもかりっと焼き戻してくれたパニーノもかなり美味しかった。 西教会の塔の真横にあるお店。かなりオススメ!
アムステルダムの家を見上げると、どの家も屋上から突起がでている。
本によると、階段が狭いため、家具などはこの突起を利用して外から吊り上げるのだとか。
この建物も等間隔に突起がでている。
ミュージアム広場にはゴッホ美術館などたくさんの美術館が集っている。時間が限られているので今回は国立美術館(ライクスミュージアム)のみ訪問。目玉はやっぱりレンブラントの『夜警』とフェルメールの5作品。
扉を開けると、一番奥に夜警と思われる大きな絵画が見える。
通路をゆっくり進んでいくと、だんだんと絵が迫ってくる、感動的なアプローチ。
「この絵の本物を見たい」、子どものころからの夢がかなったえしぇ蔵。
レンブラントの光と影。
やっぱり写真やテレビで見るのとはまったく違う。
観たかったもう一つのレンブラント『イサクとリベカ(ユダヤの花嫁)』がロンドンに貸し出し中だったのが残念。
興奮が冷めないまま、ホテルをチェックアウトして空港へ。
オランダ人は背が高いからポストもこんな。
カフェで念願のオランダパンケーキ。
クレープのような、薄いモチモチした生地。
これにベーコンなど+甘いシロップが定番らしい。
コロッケの自動販売機を発見♪ もちろん食べますよ~
自動販売機といっても機械の中で調理されているわけではなく、併設の店で揚げたてを入れているから安心。
昨夜のコロッケと遜色ない美味しさだった。
約2時間のフライトでフィレンツェのペレトラ空港に到着。
タクシーの運転手にさっそく「ボンジョルノ!」と挨拶したら、今の時間は「ボナセーラ」だよっ、と言われてしまった。 う~ん、イタリア語を使おうとやる気まんまんだったけれど出鼻をくじかれたっ。
昨年就航したKLM福岡→アムステルダム便のおかげで、ヨーロッパの旅がぐっと身近になった。アムステルダムのスキポール空港は世界有数のハブ空港なので、ここを拠点に様々な旅のプランが立てられる。
ただKLMのエコノミー席はかなりシートピッチが狭いと聞いていたので、足元の広い非常口シートをプラス料金で予約した。他にも足元が少し広いエコノミー・コンフォートというエリアもあり、ビジネスには手が届かなくても、追加料金で少しでも快適さを得られる。
そして「美味しい」と評価の高い機内食。
国際線の機内食はほとんど手をつけないことが多いけれど、今回は普通に美味しくてほとんど食べた。 温かいパンがサーブされるのも嬉しい・・でも、炊き込みご飯にパンは要らない。
えしぇ蔵が頼んだ洋食もけっこう美味しそう。
ティラミスっぽいケーキも甘すぎずなかなかいける。
分かりにくいけれど、トレイのペーパーマットにミッフィーのイラスト。
11時間のフライトでアムステルダムに到着。
そのまま乗り継ぎも可能だけれど、せっかくなのでオランダに1泊して、翌日フィレンツェに飛ぶプラン。
スキポール空港からバスで30分ほどでホテルに着くはずが、私が違う系列のバスの1日乗車券を買ってしまい、払い戻しは出来ないというので、バスとトラムを乗り継いで1時間かけてホテルへ。 時間はかかったけれど運河のある郊外の素敵な家を見たり、トラムにも乗れたからよしとしよう。
ライツェ広場にあるアムステルダム・アメリカンホテル。
1900年築の国定記念建造物を利用した歴史のある建物。中はモダンな仕様になっているので滞在は極めて快適。 Booking.comで予約。
美術館や西教会など主な観光スポットに徒歩圏内と、立地もいい。
うっかりしていたのは、フィレンツェの気候しか想定していなかったこと。
緯度を考えたら寒いのは当たり前。夜は10度を切っていて、とても薄いジャケットで歩きまわることはできず、夕食はホテル内でとることにした。
ホテル内のカフェ・アメリカンはアールデコ装飾の優雅な雰囲気。ここは有名な女スパイ、マタハリが結婚披露宴を行なったことでも有名だとか・・。
オランダのリサーチはあまりしていなくて、旅の予定表には「コロッケ、パンケーキ、ニシン」の3ワードしかない(笑)。まずは何を食べるかが旅の優先項目であることが明らか。
とりあえずメニューでコロッケを探したけれど、見つからず、どうやらランチだけのメニューらしい。それで諦められず、頼んでみたところ厨房に確認してくれて、「特別に作ってあげる」ということ。よかった~♪
オランダのコロッケはKroket(クロケット)といい、円筒形をしている。
中はクリームで、衣が硬くて厚い。中はカレー風味のふつうのクリーム。カリッカリの外側が美味しかった!
ズッキーニのスウプも、アスパラのリゾットもいいお味。
そしてパンが美味しかったなぁ~
グリルされた野菜がジューシーで甘い。
お隣のテーブルの巨大なケーキも気になりつつ、お腹がいっぱいでデザートはパス。
アムステルダムに来たら、ここのカフェはお茶だけでも訪れる価値があると思う。