記事に取り上げるのも憚られるのですが・・・
1つ目は、アメリカで司法試験受験されている方が2回試験に失敗した件。もうほっといてあげればいいのに。周囲がうるさいと受験にも集中できないだろうに。
2つ目は、某女子プロレスのご子息が高校受験を5回も不合格になった件。わざわざ公表する必要もないだろうし、そもそも「大学」ではなく「高校」を5回(合格校も含めると更に+1回?)も受験するって一般人にはできないことですから。
1つ目は勝手に周囲が取り上げて、2つ目は受験生自身が勝手にネットにあげたもの。立ち位置が違います。ですので、1つ目は非難されるいわれはありません。でも2つ目は自分自身で晒しているにもかかわらず、心配してアドバイスしたコメントに対し過激な返事をするのもどうだか?
数多くの受験をしてきた立場からすれば、受験し続けない限り合格はないという真理は正しいものです。ただ「敵を知り己を知らば百戦危うからず」というのも基本中の基本で、自身の能力を見極めて戦うのが鉄則。高校受験を6回もできる人は少なく、他者が真剣に戦っているのに、不合格を前提に受験していたとしたら、それはそれで異常なまでに不謹慎。「見たくなければ見なければいい」っていうレベルの発言なら、金持ちの娯楽として許されるのかもしれませんが、ニュースで取り上げられる立場の人なら「未必の故意」として、その発言に責任があるはずです。
以前、TOEIC等のスコアを大学入試の成績に反映させるという案がありました。でも何度も「受験できる人」と「受験が困難な人」との差が大きいとして廃案になりました。高校進学率は98.9%とほぼ義務教育、大学進学率も50%を超えている現状において、高校入試や大学入試における不用意な発言は、多くの受験生を愚弄する危険性を孕んでいます。
大学通信教育のように、概ね出願者が全員入学できる仕組みならいいのですが、競争が伴う受験については、他の受験生への配慮も必要と感じています。
別の州の方が合格しやすいなら、迷わず、そちらで受験すべき。ここまできたら、なりふり構っている場合じゃないですから。