窓の外からけたたましいくらい、セミの鳴き声が聴こえてくる。
すぐそばの電信柱で鳴いている。その周りでも、ところどころから複数のセミの鳴き声が聞こえてくる。そう、夏なのだ。東京では、なかなか聞きなれないセミも、名古屋では身近な存在となる。
確かに、東京にもセミはいる。しかし、東京のセミは「アブラゼミ」や「ツクツクボウシ」といった小型のセミが多かったように記憶する。なんせ、玉川上水で「クマゼミ」なんて一度たりとも見たことがない。一方、名古屋のセミは「クマゼミ」。しかも大量発生。このまえ、木にとまっているクマゼミを捕まえた。人が近くにいようとヘッチャラな「クマゼミ」どもが、我々人間に襲いかかるのだ!
まあ、襲いかかると言っても、大音量で鳴くぐらいなのだが・・・といいつつも、本当、「こいつら喧嘩売っとんのか!」ってぐらい「ギイギイギイギイギイギイギイギイギイギイギイギイギイギイギイギイギイギイギイギイギイギイ」鳴いている。「ミンミン」じゃない。脳の奥底に響くような「ギイギイ」である。そんな風に私には聞こえるのだ。
まあ、夏だし、地上でのセミの寿命は短いので許してやるべきところなのだろうが、本当、お構いなしで鳴いている。「ちょっとは遠慮しろよ!」って言いたくなってしまうのだ。