届かなかった年賀状・・・

年賀状が1枚戻ってきた。

あて先の主は、前の職場の同僚。既に銀行をやめている。東京の有名私大出身の彼は自分の実力で勝負したいということだろう。

私は年賀状に滅多にコメントを入れないことをポリシーとしている。「お元気ですか？」とか「ご無沙汰してます」とか、当たり前でわかりきったこと・・・というか、むしろ、現状わからず、病に苦しんでいるかもしれない人に「お元気ですか？」なんて、賀状が届くことを恐れるからだ。

無論、今の近況報告として、個人情報をさらけ出すのもありかもしれないが、会社関係の人に、公表していない学歴や活動歴を通知するのは、褒められたものではないだろう。それに、自分のことを知ってくださる方々には、このブログで近況報告以上の報告をしているし・・・

ただ、今回戻ってきた彼に出す年賀状には、フンダンに近況報告を入れさせていただいた。彼は銀行を辞めているし、それ以上の理由としては・・・なんと、すり出した年賀状は、文章で入れた部分がすべて欠落していたのだ！

なぜ、こんな結果になったのかわからないが、真ん中のスペースが真っ白け！何かを書かねばならぬという脅迫感に苛まれてしまったのだ。

彼と一緒に働いていた時は、単なる学士だったのに、その後、産業能率大学でＭＢＡ、明星大学で教育学修士、武蔵野大学で人間学修士、今も修士課程で学んでいることを伝えておいた。

学歴について、「聞かれたら正直に答えるが、自分からは決して語らない」というスタンスで歩んできたが、彼はどこまで知っていたのだろう。

彼のように、誘われるままに、会社を辞める勇気があれば、もっと違った人生があったのかもしれない。とはいえ、その人生が幸せなのか、不幸せなのか知る由もない。ただ、現状、自由に学ぶことができていることを鑑みれば、不幸せのどん底にいるとは、到底思えはしない。