味鋺大塚古墳を探し回っている中で、強烈に、おいしそうな中華の匂いが漂っているのを発見しました!
「龍園」という中華料理屋さんです。なんと、このお店も味鋺大塚古墳の現住所とされる「楠味鋺五丁目」なのです。
情報収集という面も無きにしも非ずですが、それ以前に、本当、おいしそうな、香しい中華料理の匂いに負けてしまったというか(笑)。本当なら、休日の昼は「味噌カツ」っていうのが定番なのですが。
ご飯が好きなので、本当ならチャーハンを頼むのが、いつもの私のパターンなのですが、店内に入ってみたところ、結構、ご高齢の方が注文を取りに来られたので、「チャーハンできますか、何分、こちらのお店は初めてですので・・・」と恐る恐る伺ってみたところ「チャーハンはできるけど、ちゃんぽんと皿うどんが看板メニューなの」とのアドバイスがあったので、ちゃんぽんを頼んでみることとしました。
ここからは情報収集。「古墳を探してこの辺りを散策していたところ、いい匂いにつられてお店に飛び込んじゃいました。ところで、昔、この辺りに大きな古墳がありませんでしたか?」とお伺いしたところ、「ちょっと歩いたところに、大きな古墳があるわよ!」と教えてくださったのですが・・・皆さんもお分かりの通り、既に「味鋺大塚古墳」は破壊されていますので、以前訪れた「味美二子山古墳」のことだとわかりました。残念ながら、味鋺周辺には立て看板といったものはないとのこと。
こちらのお店は既に50年以上この地で商売をされているとのことなので、地元の方が知らない以上、調査の打ち切りが決定!お店の女将さんと話をしていたところ、一人で料理を作っていた大将が、「食べてみてよ!」と、少し皿うどんを作ってくださいました。
いや~美味!味は濃厚だし、この麺は、わざわざ長崎から仕入れているとのことで、本当美味しい!まさか、試食させていただけるとは思ってもいなかったので超感激!
店内には、私を含めて7人ぐらいお客様がいたのですが、すべて大将一人で料理を作ったおられました。確か、皿うどんが3人前、ちゃんぽんが3人前、太麺の皿うどんが1人前、加えて、お土産用のチャーハン2人前。昔は従業員の方が2人いたそうですが、50年以上やっておられるので「定年」でお辞めになったとのこと。ですので大将が、中華鍋一つで、すべての料理をテキパキと作っていかれます。
ほどなく、私の注文したちゃんぽんが完成!
野菜たっぷりだし、かまぼこや、さつま揚げ、あるいは豚肉といった具だくさんのちゃんぽん。この時期、キャベツが高騰していますが、キャベツもいっぱい入っています。シャキシャキとしたもやしに、甘いタマネギ!具材もおいしいのですが、やはり、特筆すべきはスープですね。これらの具材が生きてくるのも、スープがしっかりしているからだと思います。
自分で麺を作った場合、スープは基本、飲まないのですが、「龍園」さんのちゃんぽんの場合はスープまで完食!
ちゃんぽんは780円。皿うどんまで頂いたので、お代を払おうとしたのですが、「年金ももらっているし大丈夫よ!」と女将さんの優しい言葉に、ごちそうになることといたしました。
ところで、お話を伺っている中で教えていただいたのですが・・・お支払いしたお代の中で、一番コストのかかっているのは何だと思います?「キャベツ」「豚肉」「麺」・・・ちゃんぽんを構成する要素は色々あるのですが、龍園さんでは、「スープ」に最もコストがかかっているそうです。このスープの味を出すために、色々と煮詰めないといけないので、ガス代がバカにならないとのお話でした。
その昔、古墳だったかもしれないところで、長崎の味を堪能する・・・なかなかできることじゃないと思います。それにしても、4日後、健康診断なのに食べ過ぎてしまいました!満腹で晩御飯も食べれない状況です。でも、本当に美味しかった!昔、長崎県佐世保で食べた、思い出のちゃんぽんの記憶がよみがえってきました。リンガーハットでは思い出さなかったのにね。