モンブランへご来店の皆様、こんばんは。
昨夜は親戚のお通夜に行ってきました。
まだまだ遠出をしたり、冠婚葬祭の席に出たりすると、あとでとても体が疲れますね。
今日も半日は寝ていたようなものでした。
しかし、大叔父にお別れができて、やっぱり行ってよかったです。
さて昨日、流行中のはしかについて少し記事を書いたので、今日はその続きで
「はしかの抗体検査」について書いてみます。
今日の読売新聞のネットニュースでこんな記事を見つけました。(以下引用)
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<早大、30日から授業再開…はしか免疫ない学生は出席停止>
はしかの流行で全学部の授業を休講にしていた早稲田大学は29日、「沈静化に向かっている」として、30日から、解除することを決めた。ただし、過去にはしかにかかったり、2回の予防接種を受けたりして免疫が付いている学生以外は、原則、出席停止とする。
21~27日の1週間の新たな発症者が10人にとどまり、前週の45人から大幅に減ったことから、授業再開が可能と判断した。6月2日、3日の東京六大学野球の早慶戦も、予定通り実施される見込みという。
(2007年5月29日11時22分 読売新聞)
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ちょっと驚いたのは「はしか免疫ない学生は出席停止」という決定です。
>過去にはしかにかかったり、2回の予防接種を受けたりして免疫が付いている学生
は、出席してOKということのようですが、
1)過去のはしかの感染歴をどうやって証明するのか?
2)現在大学生の年齢層の人で、はしかの予防接種を2回受けている人は、ほとんどいないはず。
とすると、「今はしかの免疫(抗体)を十分に持っているかどうか?」を調べなくてはなりません。
しかし、昨日の記事でも引用しましたが、現在はしかの抗体検査は、依頼が殺到したため試薬在庫が底をつき、新規の検査受付を中止している検査会社もある状況のようです。
検査試薬にはいろいろな種類がありますが、ミドリザル血液など生物由来の原料を使っているものなどでは特に、急な増産はまず不可能です。
はしかの抗体検査の年間テスト数が何例くらいなのか、手元にデータがなくてわかりませんが、
はしかはこれまでも時折小規模な流行を繰り返していたものの、今シーズンのように抗体検査依頼が殺到するほどのことはなかったと思うので、
おそらく大量生産できるスケールで検査試薬を作るシステムは、どこのメーカーも持っていなかったでしょう。
ですから、4万人以上いる早大生に、近日中に抗体検査をすることは実質無理です。
とすると、「もう1回みんなに麻疹のワクチンを打てばいいんじゃないの?」
という考えが浮かびますが、それも実現は困難です。
麻疹のワクチンを作るためには、まず麻疹ウイルスを培養するのですが、培養にはやはり生物由来の材料を使う必要がありますので、急な増産には対応できません。
ですので「あやしい人にはとにかくワクチン」という選択肢も取れないわけです。
国立感染症研究所の最新のはしか患者数データベースをみると、今日現在で東京都が302人でダントツです。(2位:神奈川69人、3位:大阪66人)
早大側は新たな発症者の減少傾向が見られることから「流行は沈静化している」とみなしたようですが・・・。
はしかの抗体検査試薬、及びワクチンの在庫の現況を考えると、
一番いいのはやはり、国民全体のワクチン接種率を、どの年齢層でも最低95%以上は確保しておくことでしょう。
2006年からは、成長と共にワクチンの効果が低下することを防ぐため、1歳になったら1回接種、そして小学校入学前にもう一度接種して、しっかりと抗体を保持できるように制度が変わりました。
けれども、今回流行の中心となった高校生・大学生、さらにその下の世代では、1回接種しかしていない人がほとんどで、抗体価が低下していることが考えられます。
数万人の学生を抱える大学が、軒並み休講になってしまう異常事態。
これがもし、大企業だったら・・・?
繰り返さないためには、感染症への適切な対策を多面的に立てて行く必要があると思います。
大地震も怖いですが、感染症の大流行(パンデミック)も、あっという間に都市機能が麻痺してしまいます。
どちらも「来る来る・・・」と言われて久しいですからね・・・。
逆にマスコミの騒ぎは先行して不安を煽るばかりで。
ワクチンの数が足りないと聞くとアメリカ映画を思い出します。
助かる人、死んでもらう人を振り分ける。
世界共通知能テストをして優秀な頭脳の人からワクチンを接種できるとしたら・・・
私、さよ~なら~です。
私も専門家ではないので知らないことがたくさんありますが、今回のはしかにせよ、鳥インフルエンザにせよ、細かい情報を得られるサイトなどもあるのですが、普通のマスコミを通るとかなり「ざっくり」とした、食いつきやすい話に変換されてしまいますね。
>助かる人、死んでもらう人を振り分ける。
「ノアの方舟」みたいな話が起こりうるかもしれません。
それとも、「蜘蛛の糸」みたいに、みんなが殺到して、結局誰も助からないとか・・・。(T_T)
とりあえず「脳トレ」で少しでも知能を鍛えておこうかしら・・・。