Weblog喫茶 モンブラン

日常のあれこれをのんびり綴っています

Ability, Possibility, Capability

2006-05-06 20:53:40 | ヴィシアの日常

モンブランへご来店の皆様、こんばんは。
連休も後半になりましたが、いかがお過ごしですか?

連休ともなると、スポーツクラブはさすがに空いています。
画像は私たちが通っているジムのプールですが、ご覧の通りガラガラ。
混んでいる時は1レーンに3人くらいですれ違いながら泳ぐ羽目になり、狭いし手がぶつかったりしてあまり愉快ではないのですが、好き放題!ど真ん中を!!一人で!!がぁぁぁ~っっと泳いでいけるのは気分がすこぶるいいですねー。

私は去年のゴールデンウィークから、このジムに通いはじめました。
長くブランクがあいてしまうこともありましたが、退会はせず去年中はボチボチ通っていました。
しかし今年に入ってから、体調がイマイチの日々が多かったこともあり(←言い訳ですかね…)めっきりペースダウン。
一度間があくと面倒くさくなってしまうもので、そのまま3ヶ月くらい中断してしまっていました。
σ(^◇^;

しかし、「連休中に痩せるのだ!!」と自らに誓いを立てた夫・ぱぴりおに連れられて、5連休初日にほんとうに久しぶりにジムへ行きました。
ぱぴりおはプールよりも自転車や筋トレマシンが好きなのですが、私はプールの方が好きなので、ロビーで別れて一人プールへ向かいました。

しばらくぶりのプール。水の匂いをかぐと、ちょっと心が躍ります。
連休とあってすいているプールの、真ん中のレーンで泳ぎだしました。
(ゆっくりですが)クロールで何往復も泳いでいると、だんだん頭の中から、余計な考えが消え去っていき、最後にはただ泳ぐだけの存在になります。
私はこの過程が好きです。

久しぶりに泳いでいると、「そういえばこのジムに通いだしたのは、ちょうど去年の今頃だったな…」と思い出しました。
去年の1月末に退院した時には、家でも寝てばかり。家事などほとんどできず、最寄の駅までの道も、何度歩いても覚えられませんでした。
もっと前、長い昏睡状態から覚めた頃、私は自分で寝返りも打てず、言葉もなくし記憶も失い、一人では何もできない、大きな赤ん坊のようなものでした。

水の中を進みながら私は思いました。
「あの時、自分はほとんどのものを失ってしまっていたな…。
でも、本当に何もかもまた『いちから』始めて、起き上がり、言葉の練習をして、半べそかきながらリハビリもして、また歩けるようになって、計算もできるようになって、記憶も少しずつ取り戻して…こんなふうにまた、泳げるようにもなった。

あの時、ほとんどのものを失ってはいたけれど、自分にはまだ、『可能性』だけは残されていたんだな…。
そしてそれをぱぴりおが固く(そして私もぼんやりと)信じていたから、神様が回復への道を開いてくれたのかも。

今の自分…。
体調が悪い日が続いたりして、気がふさいだりすることもあって、元気がなかったけれど、あの時と同じようにきっと今も変わらずに『可能性』はあるんだよな…。

『可能性』がなくなってしまうことなんて、人生にはないんだよね…。
寝たきりの状態から、こうしてクロールで何百メートルも泳げるようになったみたいに、今から私が新しくできるようになることだって、きっとまだまだたくさんあるんだよね…。」

何となく何かが ”わかった”ような気がして、私はぐいぐいと水をかいて進み続けました。
プールで黙々と、ひたすらに泳ぐ時間。それは、自分のこころの声を素直に聞くことができる、数少ない機会かもしれません。

気持ちよく疲れてプールから上がり、シャワーを浴びてぱぴりおと合流しました。
そしてうっかり二人はデニーズへ…。



運動の後ということで、大変おいしかったので無駄に大きい画像を載せてしまいましたが、生チョコ3種セット(ヴィシア)と、焼チーズケーキ(ぱぴりお)です。

連休中に痩せないっちゅうの。


ワイン・インプレッション:ちょいワルオヤジの底力・「シャトー・モン・ペラ 2001」後編

2006-05-06 01:02:09 | ワインの幸せ

モンブランへご来店の皆様、こんばんは。
昨日に引き続き、「シャトー・モン・ペラ 2001」のインプレッション後編をお送りします。(^^)

ワインのみのテイスティングでは、正直言って「んん?コミックに載って話題もさらったワインなのに、早くもちょっとピークを過ぎちゃったかな・・・?」と思いました。

しかし、ワインをいただくヨロコビは、おつまみや料理とのマリアージュにあり!
・・・と、めげずにチーズなどと合わせるとどうなるか、いろいろ試してみました。

今回はあまりいろいろな種類のチーズのストックがなかったのですが(さすがに少し買い控えることにしまして・・・)、ヴィシア家的に「厳選」のおいしいチーズを合わせてみました。

まずはトップ画像の「シャロップシャーブルー」。
チェダーチーズをベースに、青カビを生やしたものです。
これをメジャーな「ナビスコプレミアム クラッカー」にのせておつまみに。

すると・・・。
おお~、おいしい
このチーズは、青カビのにおいが結構強めなのですが、チーズ自体はクセの少ないチェダーチーズなので、羊乳や山羊乳のチーズなどと比べてとても食べやすくておいしいのです。
チーズをクラッカーにのせると、それだけでとってもおいしいのは、みなさんご存じですよね~。

このおつまみを食べた後、モン・ペラ2001を飲むと、キュッとさっぱりした渋味の後に、ワインだけの時にはあまり感じなかった甘味がふわりと引き出されて、ほどよい重さのバランスになりました。

お持ち帰りの握り寿司もあわせてみたのですが、これだと渋味と苦味が強調されるだけでダメでしたね。

シャロップシャーブルー+クラッカー&モンペラでは、ワインを飲むことによってチーズのアミノ酸のうまみが二度味わえる感じです。
ワインのボディがしっかりしているので、味が破綻せず、すぐへたったりしなくて、力強く印象を残します。
モン・ペラ単独では、そうたくさんは飲めないな・・・という感じでしたが、これと合わせるとマリアージュの妙で、どんどん飲めてしまいます。(^^;

さて、違うチーズも合わせてみました。

カマンベール「ノルマンディAOC」+クラッカーです。
これも合いましたが、シャロップシャーブルーのマリアージュの方がよかったです。カマンベールだと優しすぎるかも。

では、チーズだけでなく、甘味系も。

いつもの定点観測おつまみ「ぶどうのつぶやき」(レーズンのホワイトチョコがけ)を切らしていたので、カリフォルニアの枝付き干しぶどうです。

これも、シャロップシャーブルー+クラッカーには負けますが、これはこれでおいしく合いましたね。

では、本日の「究極おつまみ」を作ってみました~。

シャロップシャーブルー+クラッカー+干しブドウ。(^▽^)

これはまた意外な展開でした・・・。
まず、このおつまみ単独で十分おいしいのです(笑)。甘味が加わったことでチーズの味に深みが増しました。
そこでワインを飲むと、渋味→甘味の後、酸味を含んだフルーティーな香りが口に広がるようになり、一口で三度おいしいのです。

このおいしさの秘密を突き止めようと、いろいろ試してみました。
・チーズ+干しブドウ(クラッカーなし)でワインと→クラッカーありの方がおいしい。
・チーズ+干しブドウ+エトナロック(岩塩)(クラッカーなし)でワインと→クラッカーありの方がおいしい。

どうやら、クラッカーがこのおつまみのおいしさの決め手のようです。
それなら、クラッカーだけをおつまみにしてみたら?・・・すると、ワインそのままで飲んだときの味しかせず、複雑な変化は起きませんでした。
チーズにクラッカーを加えることで、さらに一段と複雑なうまみを引き出せるようになっているんですね。で、そこに干しブドウの甘味と果実のうまみを足して、完成したということのようです。

フレッシュなパワーをもう失い、中年になってしまったかと思われた「モン・ペラ 2001」でしたが、なかなかどうして、こんな底力を秘めた「ちょいワルオヤジ」だったんですね~。
このおつまみでいただく場合は、たぶん2002年物よりもこちらの方がずっとおいしいと思います。

このチーズ(シャロップシャーブルー)がストックしてあってラッキーでした。
モン・ペラ2001、やっぱり売り切れちゃうだけのことはありました。