Weblog喫茶 モンブラン

日常のあれこれをのんびり綴っています

2007年F1GP開幕:キミちゃんの背中の謎

2007-03-18 23:52:05 | 実はクルマ好きです

注:画像は、キミ・ライコネンではなく、10年以上前に活躍していたF1の名物ドライバー、ナイジェル・マンセルです。
マンセルについてはこの記事の最後の方をご覧くださいねー)

モンブランへご来店の皆様、こんばんは。
今年もついに、F1を見られる日がやってまいりました。

こちらにいらしてくださる方で、F1をお好きだったり、ご存じだったりする方はたぶん少数派だと思います。
でも、世界一の王者の座を競い、時速300km以上バンバン出してかっ飛ぶタフガイたちのレースの面白さが、F1についてあまりご存じでない方にも少しでも伝わればな~・・・と思って、今年も時々レースの折にでも書いていこうと思います。

さて、今年の全17回のレースの第1回目、開幕戦の決勝が、今日オーストラリア・メルボルン、アルバート・パーク・サーキットで開かれました。

「皇帝」というニックネームで、文字通りF1界に君臨していたミハエル・シューマッハーも、昨年のシーズン終了と共に引退。
彼は最後はフェラーリチームに所属し、ルノーチームに所属していた若きスペイン人ドライバー、フェルナンド・アロンソ(25歳)と激しくタイトルを争いました。

シューマッハーが去った後、フェラーリに移籍したのが、速さでは定評のあるフィンランド人ドライバー、キミ・ライコネン(27歳)。
(ライコネンの写真入りプロフィールはこちら)
アロンソも今季はルノーからマクラーレン・メルセデスに移籍したので、共に新チームでの対決となりました。

今年のマクラーレンの新型マシンは、ポテンシャルではフェラーリよりもいいという噂だったのですが、どうやら開発スケジュールが遅れてしまったらしく、開幕戦では本来の力を出せる状態ではないのではないか・・・という予想がされていました。
なので、開幕戦は安定した性能を持つフェラーリが優勢だろうということです。

私は以前からキミ・ライコネンを応援していたのですが、昨年は優勝もなくあまりぱっとしなかったので、「今年はキミちゃんの年だ!」と、ぐぐっとこぶしを握り締めつつ決勝をテレビ観戦しました。
オーストラリアなので昼間に放映してくれるのがすごくありがたい・・・。

結果は、見事な速さを見せつけたライコネンが、ポール・トゥ・ウィンで優勝。
2位は彼の今季最大のライバル・アロンソ。
3位はなんと、マクラーレンに今年エントリーしたばかりの新人、イギリス人のルイス・ハミルトンが入賞しました。
このハミルトン、F1史上初の黒人ドライバーなのです。
しかし初めてF1の決勝に出たとは思えない、度胸と勘のいい走り。
彼は台風の目、間違いなしですねー。

とまぁ、このへんはF1関係のニュースサイトをご覧になれば、プロのライターさんによるもっと詳しい記事が書いてあります。
なので、素人ならではのコメントをひとつ・・・。(^^)

ライコネンは昨年まで、マクラーレン・メルセデスに所属して、シルバーグレーのレーシングスーツを着ていました。
いろいろなスポンサーのワッペンなんかがたくさんくっついているこのスーツですが、キミ・ライコネンのスーツの背中の上の方には、どのスポンサーロゴよりも大きく

「Kimi」

と自分の名前が、どーんと書いてありました。
なのでヘルメットをかぶったまま歩いていても、後姿ですぐ「キミちゃんだ~」とわかるのです。

彼がフェラーリに移籍となった今年。
てっきり、フェラーリ伝統の真っ赤なスーツの背中に、どーんと「Kimi」と入るものだと思って楽しみにしていた私でした。

しかし、今日見た限りでは、キミちゃんの背中には何やら斜めのバーコードみたいな模様がついているだけで、「Kimi」はなかったんですよ。
どうしたんだ、キミちゃん・・・?
なんか、クレームつけられちゃったとか?

あれれ~と思ったファンは私だけではないはず。
どなたか理由をご存知でしたら教えてください。気になる・・・。

最後に、トップ画像は、今年のF1にはまるっきり関係ありませんが、90年代半ばまでF1で活躍していたイギリス人ドライバー、「マンちゃん」ことナイジェル・マンセルです。(91年の写真)

このマリオみたいな風貌(大男ですが)と、単純明快で豪快なドライビングに日本でもファンが多く、ものすごく「キャラの立った」人でした。
こういうタイプのドライバーもいつかまた出てきて、「レースでは何が起こるかわからない!」と毎回ワクワクさせてもらえたらなー、と思いますね。

「自分に似合うクルマ」への愛:シトロエン C4 チョイ乗りインプレッション

2007-02-26 20:31:03 | 実はクルマ好きです

モンブランへご来店の皆様、こんばんは。
昨日日曜日、朝からBMW325i M-Sport の試乗を楽しんだ私たち。
帰宅して昼食をとった後、しゅんけいは友だちと遊びに行き、ぱぴりおと私は今度は電車で出かけました。

行き先は表参道、フランスの自動車メーカー・シトロエン青山ショウルーム。
ここで4ドアハッチバック「C4」の試乗をさせてもらうのです。
試乗のハシゴにぱぴりお氏ウキウキ。

「C4」は、2005年に日本発売されたのですが、紹介記事などで見てそのスタイリングがとても気に入り、いつか実車を見て試乗したいな~とずっと思っていたクルマです。
(C4のサイトはこちら)

シトロエンというと、往年の「DS」「CX」、80年代の「BX」など、後輪を半分くらい隠した、他にはない独特のロング・ハッチバックスタイルが非常に印象深いメーカーでした。
ハイドロニューマチック・サスペンションという、これまたオンリーワンの、エアとオイルを使ったサスペンションシステムをかつては売りにしていて、何というか雲の上を、ふんわかふんわかと走っているような乗り心地。

私の友人が80年代後半にエントリーモデルの「AX」という車種を持っていたのですが、それは普通のコイルのサスでしたが、典型的な欧州車の高回転型エンジンで、なかなか面白い走りをしてくれました。

おまけですが、アニメの宮崎駿さんの事務所「二馬力」というのは、たぶん昔のシトロエンの「2馬力」を意味する名の名車「2CV」(ほんとうは2馬力以上だそうですが)からとったんじゃないでしょうかね・・・。

さて、その後フランスのプジョーとの統合が進むにつれて、シトロエンのクルマはかつて持っていた強烈な個性を徐々に失い、スタイリングも平凡な感じになっていきました。

なのでしばらく、ここのクルマにはあまり興味がなかったのですが、フィアットから新しいデザイナーを迎えて発売した「Cシリーズ」は、現代のカーデザインの潮流に沿いつつも、かつてのシトロエンの独特のスタイリングを、そこかしこに思い出させてくれるような、十分に「キャラの立った」デザイン。

何と今年のWRCからは、シトロエンチームはバリバリにチューンしたC4で出場しているのですよー。






この、ころろん♪と丸いリアデザインがとにかく秀逸です。
フランス車は昔のルノー・サンクなど、リアにもアイキャッチになるデザインがしっかりされているクルマが結構ありますよね。

試乗車は紺のC4、1.6リッター(4ドア)。
ぱぴりおの運転で、青山を流させてもらいました。

午前中に乗ったBMW 325i と比較してはかわいそうというものですが、このC4は最高出力110馬力。
エンジンとしてははっきりいって非力です。
ただ、車重が1.3トンと軽めなので、さほどダルな感じはありません。
ウインドウのデザインと配置がうまいので、非常に視界がよく、室内が明るく感じます。
ボディ剛性も、ドイツ車ほどの頑丈さはないですが、欧州の安全基準を5つ星でクリアしているそうで、特に変なよじれなどは感じませんね。
ドライブモードでの運転でしたが、シフトアップはわりと早め。案外引っ張らないです。

シトロエンというとシートの快適さには「ソファのような」と昔から定評があります。
しかし、シートベルトが2点式から3点式になり、シートに体が密着するようになったので、ソファのようでは体が沈んでしまうため、この頃のシトロエン車のシートは、以前よりあえて硬めに作っているのだとか。
とはいえ、長年のシートへのこだわりはきっちりと継承されているようで、C4のシートもいい具合にフィットして大変快適でした。

ぱぴりお氏のような、走れる時にはガンガン走りたいドライバーには、C4のスペックは物足りないでしょう。高速での追い越しなんかつらそうですね。
街乗り95%以上・・・というユーザーさん向けだと思います。

けれど、"Stylish & Comfortable" という言葉がぴったりの、居住性に優れ、リビングにいるかのようにストレスを感じず乗れるこのクルマは、私には合っているんじゃないかと思いました。

ゴルフTSI のスペックは大変よくて素晴らしいクルマなのですが、「TSIから降りてくる自分」というのが想像できないんですよね。
「C4から降りてくる自分」は、わりとイメージできそうというか・・・。

ぱぴりお氏が何を選ぶかはともかく、自分専用のセカンドカーを買うなら、このC4などかなり上位候補になるんじゃないかな・・・と思った、青山のオシャレな午後でした。

シルキーシックスの余裕を味わう:BMW 325i M-Sport チョイ乗りインプレッション

2007-02-25 23:55:49 | 実はクルマ好きです

モンブランへご来店の皆様、こんばんは。
このところクルマネタが多くなっているヴィシア家です。

週末ぱぴりおといるとどうしてもイベントがそっちにシフト気味なので、あまりクルマにご興味ない方もいらっしゃるかもしれませんが、ま、個人がひっそり好きにやってるブログですので(^^;、いろんなカテゴリのものを書いていきたいと思います。

というわけで、うっかり朝の6時くらいまで(!)寝そびれてしまったほぼ徹夜状態の私。
すっかりお寝坊して軍曹殿に9時に起こしていただいた時には、「頼むからこのまま寝かしてぇ~」という最悪の気分でしたが、根性で覚醒し、しゅんけいを連れて皆で近所に新しくできたBMWのディーラーさんへ向かいました。


今日お願いした試乗車は、「325i M-Sport」。
2.5リッター、直列6気筒、最高出力218馬力のエンジンを積む4ドアセダンです。
このBMWの直列6気筒エンジンは、「シルキーシックス」という愛称でも呼ばれていて、滑らかなフィーリングが持ち味。
2006-10-09の記事でもご紹介しましたが、この同じエンジンは、一つ下のグレードの車種、「323i」にも積まれています。
しかし323iでは、エンジンの最高出力は177馬力に抑えられて(=デチューンされて:出力をあえて下げること)います。

これは、もともとあった直列4気筒エンジンのモデル320iと、その上の6気筒モデル325iでは、価格が120万円近く違うため格差が大きすぎるので、その中間の価格とパフォーマンスのものを作り、ユーザーをまんべんなく取り込もうとしたのでしょうね。

で、323iには以前試乗させていただきシルキーシックスを初体験して、非常に好印象を持ちましたが、高速走行などを想定すると323iではもう少しパワーに余裕が欲しいところです。
ですので、ボディは同じサイズ・重量ながらデチューンしていない218馬力を誇るエンジン搭載の325iを試してみることにしました。
幸い、サスペンションやタイヤなどがスポーティな味付けの「M-Sport」パッケージタイプを用意していただけたので、ぱぴりお氏ウキウキです。

チョイ乗りながら、走り出してみるとさすがの余裕。
323iも街乗りでの不足感はほとんど感じない快適なクルマでしたが、325iはさらに力の余裕を「グフフフ・・・」と感じさせてくれます。
それは発進、加速、坂道、カーブ、すべてのシーンで「私に任せなさい!」という信頼感となって伝わります。
スポーティな仕様なので、サスペンションもたぶんノーマルより一層堅めなのですが、がっしりとした強靭な乗り物を意のままに操る喜びが感じられます。

レスポンスはあくまで正確でクイック、シルキーシックスも素晴らしい滑らかさ。
あまりの余裕っぷりで、323iの時よりもいっそう「おいしいところ」まで回転数を上げる機会がほとんどなく、回しちゃってるぞーという快感をたっぷり味わうところまではいきませんでしたが、これなら街乗り、山道、高速、どこでもまったく不足はないだろうなーと思いましたね。

ぱぴりお氏、かなりのお気に入りのようでした。
いや、買えませんが・・・。
今のクルマ、たぶん夏の車検通しますが・・・。

おまけ画像をつけちゃいます。
展示されていた、Z4 Mクーペ。
ついに実車が見られて思わず心の中でガッツポーズでしたー。




黒の精悍そのもののボディのクーペ、もう、かっこよすぎです。
赤いレザーのドライバーズシートにも座っちゃいました~。ペーパーですが。(^^;
ぱぴりおも初めて実車を見て、そのスタイリングに一目ぼれの様子。
しかし2シーターなので、ゲットするとしてもしゅんけいが巣立ってからですねぇ・・・。

というわけで、BMW 325i M-Sport に試乗したヴィシア夫妻。
しかし、我々の日曜日は、それだけでは終わらなかったのです・・・。
午後にはどんなイベントがあったのか!?
明日の記事にご期待くださいねー。(^^)

敷居は低く、懐は深く:ゴルフGT TSI チョイ乗りインプレッション

2007-02-24 23:57:23 | 実はクルマ好きです

モンブランへご来店の皆様、こんばんは。
今週は雨模様の日が多かった東京ですが、今日土曜日はいい天気でした。

風が強かったものの、夫・ぱぴりおは、しゅんけいと一緒にお昼の築地市場目指してウキウキの旅立ち。
昨年9月17日の記事で書きましたが、この時に築地の寿司デビューを果たしたしゅんけいツインズ。
以来、「また連れてって~」と再三言われるはめとなり、お魚のおいしい冬が終わる前にもう一度・・・ということで出発したわけです。
私は昨今の寝不足がたたり、今日は家で休んでいたかったので、お留守番して昼寝をさせていただきました。(^^ゞ

さて、お寿司を食べて基本のおみやげ・玉子焼きなど買い、おやつ目がけて帰ってきた男3人。
一服したあと、私が朝より多少元気になっていたので、今度はしゅんけいにお留守番をしてもらって、親二人は近くのフォルクスワーゲンのディーラーさんに試乗に行きました。

先週はアルファ159とマツダCX-7に試乗したのですが、今日は今月6日に満を持して発売されたばかりの、「ゴルフGT TSI」を試してみようというわけです。

先日コメントをいただいて初めて知りましたが、tomoさんはゴルフ乗りだそうですね。
ゴルフというと歴史の長いクルマで、確立したブランドイメージもあり、「手堅い」という言葉が似合うかな、という印象です。

実はこのディーラーさんで、先月「Golf E」という、1.6リッターのゴルフのエントリーモデルに試乗してみたのですが、いかんせんパワーが不足気味(116PS)で、ぱぴりお軍曹には全然物足りないかな~・・・という印象でした。

その後ほどなくして、ゴルフにこの「TSI」という車種が新規に加わったことを知ったので、男3人が試乗に行き、印象がよかったので私にも体験してもらおうと、軍曹が連れていくことにした、というわけです。

TSIは直4の1.4リッターという小さなエンジンながら、ターボとスーパーチャージャーをつけて、最高出力は170馬力を達成。
スーパーチャージャーのおかげで、発進から小気味良い加速感を得ることができ、最大トルクを得られるレンジが1500~4750回転と、低速回転のところからパワーを発揮できるのが強みです。

さらに、トランスミッションはGTIにも使われている「DSG」というダブルクラッチのギアボックスで、シフトチェンジが非常にクイックで、燃費も良くなります。

と、説明はさておき、さっそく試乗。
ナビつきということもあり、営業さんが同乗することなく、二人だけで走らせていただけたので、ぱぴりお氏いつもより多めに踏んでおります(笑)。

TSIエンジンのフィーリングは驚きました。発進の小気味良さはいいですね。スーパーチャージャーの威力です。
回転数を上げてターボに切り替わったときも、いわゆるドッカン「ターボ感」はありますが、妙なタイムラグやショックはなくて、スムーズに切り替わります。
回頭性もきっちり。サスペンションはゴルフ全体に通じる、やや堅めの仕上げ。
ゴルフの伝統ともいえるボディのがっしりとした丈夫な感じ(剛性感)も相変わらずなので、サスの強さもあり、速めのカーブでもボディがよじれる感じはありません。
エンジン音は、アイドリングなどでは大変静か。
踏み込むと、BMWやアルファとは違うテイストの、「うんうん、ゴルフね(^^)」という、低音のしっかりした真面目で実直なメカっぽい音がします。

トランスミッションをドライブモードからスポーツモードにすると、より高回転型の仕様になり、シフトアップが遅くなって「引っ張る」感じになります。
最後にマニュアルモードでぱぴりお氏、腕を鳴らしてみました。レスポンスもよくいい感じでしたが、マニュアルでたくさん走らないうちにお帰りとなってしまいました。

私としてはこのクルマは、(ペーパーの身ですが)自分で運転したくなるクルマです。
十分なパワーを実現していながら、小さいエンジン特有の気軽さもあり、車体サイズが大きくないので、「手足の延長のような感じ」が楽しめそうです。
スポーティなホットハッチは欲しいけど、GTIまではね・・・という人にぴったりの、ニッチなところをきっちり突いてきた、マーケティングと技術力の結晶でしょうか。

TSI、市場の反響もいいようで、4月末まで納車予定は満杯の状態だとか。
私でも運転したくなる「敷居の低さ」と、ベテランドライバーのぱぴりおでもいろいろ楽しめる「懐の深さ」を兼ね備えているので、売れるのもわかりますねー。

さて、明日もまた試乗に出かける予定です。←好きですよねぇ~。
何のクルマに乗るかは、明日のお楽しみということで・・・。

マツダ・CX-7 チョイ乗りインプレッション:クルマフェロモンとは何か

2007-02-18 23:50:27 | 実はクルマ好きです

モンブランへご来店の皆様、こんばんは。
昨日のアルファロメオ・アルファ159のチョイ乗りインプレッション記事が、思いのほかご好評いただいて、ありがたい限りです。

温かいコメントの数々をいただいているとはつゆ知らず(^^;、
今日は東京マラソンがあったので都内に出るのはやめておこうと思い、それじゃー159の印象が残っているうちにもう1個行ってみますか!と、ぱぴりお氏と二人で本日もクルマの試乗に出かけてきました。

実は最初、今日の試乗は別のメーカーのクルマを考えていたのですが、結構近くにディーラーさんがあったので、マツダの新しいSUV「CX-7」の試乗に行ってきました。

このクルマは、北米で昨年4月に先行発売され、日本では昨年12月に販売開始。
「DISIターボ」という、直噴ターボにスーパーチャージャーがついた、低速トルクの優れたエンジンが売りです。

試乗したのは4駆の、「Cruising package」。CX-7の最上級グレードです。
税込み価格、約390万円。

フロンドウインドーがかなり傾斜していて、スポーティーな印象を与えます。北米・欧州での高速走行を考慮して、空力上こういう傾斜にしたのだとか。
視界が狭くないかと思いましたが、乗ってみるとSUVなりに車高が高いので、意外と視界は良好。
ちなみにフロントグリルの黒いハニカムは、やっぱり強化プラスチックです。(^^;

シートはセミバケット、レザーです。
インパネはすっきりあっさりシンプルで見やすく、標準装備のカーナビの画面も大きくクリアでいいですね。
内装の黒のプラスチック部分は、可もなく不可もなくといったところでしょうか。典型的日本車の作りですね。
フロントシートはやや天井が低い印象(私の座高が高いのか・・・)ですが、リアシートは頭上に余裕があります。
上でも書きましたがフロントウインドーがかなり傾斜しているので、前席の天井の高さが稼げないのかもしれません。

さて、それではいよいよチョイ乗りに・・・。
ぱぴりお氏の運転で、例によってお店の周りを3kmくらい走ります。

まず感じたのは、キャッチコピーの低速トルクの良さ。
昨日のアルファ159が、発進のたびに非力感を味わわされたのに比べると、スルスルーっと難なく出て行く感じ。
車高もありますから、力のある大きな動物に乗っているような余裕はありますね。
ATの変速ショックもないので、そういう意味では街乗りには159より明らかに向いているでしょう。

回頭性も問題ありません。
ただ、ボディはしっかりしているのですが、サスペンションが多少柔らかいのか、カーブではふわんふわんと沈みすぎる感じがしました。もっと硬くてもいいかな。

とはいうものの・・・。
全体に無難にまとまっており、アルファ159で不満だった低速トルクもばっちりなのですが、どうもインパクトがないんですよ。

このクルマでもっとどんどん走っても、この試乗以上の新しい面白さは、きっと見えてこないんじゃないかなーって思ったんです。
エンジン音もそのひとつですね。静かなんですが、少し回してみてもあまり「そそる」音がしませんでした。
大きな欠点はないのですが、降りてしばらくするとすっかり印象を忘れちゃうような、「また乗りたいな~」と思わないクルマというか・・・。
大変参考にはなりましたが、購入候補からは外れるタイプでした。

アルファ159、そしてマツダCX-7という2種類のクルマを乗り比べてみて思ったのは、「スポーティ」という言葉を宣伝に使っていても、その目指すところ、買って欲しいターゲットは全く違うということです。

アルファ159は性能面では不満も多いクルマですが、それを上回るかもしれない強烈なフェロモンが感じられます。
ある種のヒトをものすごく惹きつけるような・・・。
クルマフェロモンとでも言いましょうかねー。
CX-7では、私にはそのフェロモンが感じられませんでした。

マツダはずっと「ロータリーエンジン」という、結構強めのクルマフェロモンを持っていて根強いファンも多かったのですが、いったん姿を消し、今のRX-8で奇跡的に復活継承できているのみ。

水素エンジンなど、次世代のエンジンが出てくればもしかしたらロータリー技術も生きるかもしれませんが、ガソリンエンジンの時代が続けば、ロータリーはまたなくなるのではないかと思います。
そうするとマツダは、独自のフェロモンをなくしてしまうんじゃないでしょうか。

マツダブランドの新たなエッジを早く立てたい。
(旧ユーノス)ロードスターはさすがに年季が入ってしまったし・・・。
そんなマツダの苦悩が、このCX-7には隠されているようでした。

また来週、違うクルマに試乗してみようと思います~。

アルファロメオ・Alfa 159 2.2 JTS Selespeed チョイ乗りインプレッション

2007-02-17 23:13:25 | 実はクルマ好きです

モンブランへご来店の皆様、こんばんは。
今日は夕方小雨模様の東京でしたが、明日のマラソンは晴れるでしょうか。

さて、昨夜強烈なる飲み会に参加し、タクシーにて朝の4時ご帰宅となった、ぱぴりお軍曹。
仮眠を取って本日午前中の用事をなんとか済ませ、昼食・おやつの後、「このまま土曜日がまったりと終わってしまってはいかんっ!!」とばかりにすっくと立ち上がり、
私を伴ってクルマの試乗に出かけました。

お目当てはイタリア車・アルファロメオのスポーティセダン、
「Alfa 159」の2.2リッターです。


このクルマはもともとはマニュアルしかなかったのですが、昨年12月に「セレスピード」という、ATモード付き6速シーケンシャル・トランスミッションのついたバージョンが追加発売されたので、それに乗ってみました。

ジウジアーロによる、も~アドレナリンの出るフロントデザイン。(*^^*)
ヘッドライトが3つのクラスターになっていて、しかも一面にまとめてカバーをかけずにゴツゴツと3個出っ張っているのがまた、男っぽいといいますか。
後ろから「オラオラ」って迫られるとちょっと焦っちゃうような顔つきですね。

フロント下部の吸気のところの黒いハニカムは、残念ながら強化プラスチックなのですが、ゴルフGTiほどフロントの広範囲に使っていないので、「あ~プラスチックがこんなにねぇ・・・」というちょっと残念な感じは受けずに済みます。

リアはこんな感じです。

ヘッドライトとリンクするようにテールランプをクラスターにしたデザイン、
左右の2本マフラーがスポーティーさをかもし出しています。

インパネはこんな感じ。

ぱぴりお、一見して「丸が多すぎてうるさい感じのデザイン」と言っていましたが、運転しているうちに特に気にならなくなったそうです。慣れの問題ですね。

真っ赤な159のシートにおさまったぱぴりお氏。

操作方法がちょっと特殊で、説明のため助手席にディーラーの方が乗ったので、私はリアシートでの試乗となりました。(T_T)グヤジー

試乗といっても、まぁよくあるその辺をちょっと流すだけだったのですが、一応インプレッションをまとめて書きますと・・・。

・この車格で2.2リッター(直4)では正直言って力不足。
低速トルクがもっとほしい。街乗りで発進の時にいちいち力不足を感じるのは残念。
3月にV6エンジンの3.2リッターが出る予定なので、そちらに期待(でも価格がねぇ・・・)。

・セレスピードのATモードで運転したが、いまどきのATとは思えない変速時のショックが結構あって、ある意味懐かしいけれど(笑)、カラダ的にはできれば解消してほしいところ。
これならむしろマニュアルできちんと変速したほうが快適かも(私はできましぇんが・・・)。

(注:TKさんより、セレスピードはオートマではなく
>「ATモード付きの自動クラッチ機能付きマニュアル」ですね。構造的にはMTと一緒なので
>クラッチ繋ぐ際に「クンッ」と言うショックが出てしまいます。
とのご指摘をいただきました。「いまどきのAT」という表現は不適切でした、すみません。)

・低速走行時のエンジン音はとても静か。しかし、4000回転くらいまで上げると、非常に好ましいラテン系なエンジン音がし始める。
このへんの味付けはBMWもうまいけど、アルファはまた違う魅力。もっと回してみたかったなー。

・サスペンションは硬め。ボディの剛性も十分。

・インテリアはほどほどの質感。シートはファブリックでセミバケット。黒のプラスチックとアルミ部分の表面仕上げがもうちょっと高級感あるといいなぁ。

で、この159セレスピード、デビュー記念のエディションで価格は税込み437万円。

ぱぴりお氏の総評:
「スタイリングは非常に魅力的なので欲しくなるね。
でも、2.2リッターは性能面でいろいろと中途半端。
ウチのように街乗り中心だと、これでは楽しめない。
だから購入候補からは外れるかな。
これから出る、3.2リッターV6は性能が十分期待できそうだけれど、価格がもう高くなりすぎ。
それならBMW 323i M-sportを選ぶねー・・・。」

しかしBMWではなかなか選ぶ気になれない「真っ赤」なボディのが欲しくなるのが、アルファの魅力でしょうか。
この159に関しては、黒もかなりイケてます。このデザインで黒だなんて、もーチョイ不良そのもの(笑)。

帰りがけ、お店にあった「スパイダー」を見て、アルファといえばスパイダーだよなー、いいなぁ~と思ったワタクシでした・・・。

----------
追記(2007-2-19)
この記事の次の記事(マツダCX-7)のコメント欄に、159のオーナーさんでいらっしゃるTKさんが、159の魅力についてたくさん貴重なご意見を寄せてくださいました。
この記事でのセレスピードに関する記述について、不適切なところを指摘していただきましたので、うまく直せているかどうか自信がありませんが、該当箇所を修正しておきます。

TKさんのご指摘は大変勉強になりましたので、この159の記事にご興味を持たれた方は、ぜひ次の記事にあるTKさんのコメントも合わせてご覧になってみてくださいね!(^^)

BMW 323i チョイ乗りインプレッション:シルキーシックス初体験

2006-10-09 01:45:03 | 実はクルマ好きです

モンブランへご来店の皆様、こんばんは。
10/8(日)には鈴鹿で日本GP決勝が開かれました。
生中継をテレビ観戦しましたが、レースは何とも意外な結末に・・・。

詳細はきっとスポーツニュースや、F1関連サイトなどでどんどん書かれていることでしょうから、ここで改めて書くことはしませんが、「筋書きのないドラマ」というのはホントだな~、とつくづく思いましたね。
次回最終戦、ブラジルGPの行方やいかに!?

さて、午後にF1観戦を控えた日曜日のお昼前、私はぱぴりおと一緒に、よく行く近所のBMWディーラーさんに行ってきました。
ちょうどこの連休に、BMWの「3シリーズ」の試乗会が開かれていたのです。

BMWというと、ホンダのようにエンジンにこだわりを持つメーカーとして知られていますが、昔から有名なのが「直列6気筒エンジン」で、別名「シルキーシックス(Silky 6)」と呼ばれていて、エンジンから発生する振動が少なく、滑らかなフィーリングを持っているのが特徴です。

しかし、BMWの全てのクルマにこの6気筒エンジンが積まれているわけではありません。
私たちは以前、BMW320iを3日間借りてモニターしたことがあるのですが
2005-09-24の記事
2005-09-25の記事
2005-09-26の記事
この「320i」は、実は直列4気筒。
これはこれで、コストパフォーマンスのいい、楽しいクルマでしたが、内心は「やっぱり一度、6気筒を体験してみたいな~」と思っていました。

当時は320iの上位車種は、325i(6気筒)になっていましたが、その後その中間にあたる、2.5リッターの直列6気筒を積み、325iより少しパワーを落とした「323i」が発売されました。
今回の試乗会ではその323iの試乗ができるということで、行ってみたわけです。

試乗会といっても、そんなに延々と使わせてくれるわけではなく、ディーラー店舗の近所をちょっと流すだけなので、詳しくパフォーマンスを見ることはできないのですが、「ちょっと運転させてもらおうか・・・」と、ぱぴりおが運転し、私とお店の人が同乗しました。

というわけで、せっかくのエンジンも3200回転くらいまでしか回せなかったので、いわゆる「おいしいところ」の回転域の感触は味わえなかったのですが(^^;、
それでも公道に滑り出すやいなや、「シルキーシックス」の存在感は歴然と感じられました。
思わず、ぱぴりおも私も「これ、違う~!」と言ってしまいましたねー。

とにかく、滑らか。まさにシルクのようです。
320iで感じられた、ボディ前部の振動がはっきりと抑えられて、静粛になっています。
回転数が上がっていっても、非常にレスポンスがよく、音や感触の変化するポイントも感じられず、ひたすら忠実。
優秀で完璧な執事とでもいいましょうか・・・。
これはぜひ、高速走行などでもっとエンジンを回してみたいと思いました。
ぱぴりおはあまりの滑らかさに、普通の国道だったにもかかわらず、うっかり踏み込みすぎて80km/hほど、ムニャムニャ・・・(笑)。

回頭性は320iと同程度、サスペンションも同じなのですが、エンジンが違うとここまで性格が変わるものなのかと、ほんとにびっくりしました。

チョイ乗りで終わってしまった「シルキーシックス」初体験でしたが、インパクトは強かったですね。
BMWを買うなら、直列6気筒だなー、と思った次第です。買えないけど・・・。

明日は3連休最終日。
関東地方は天気もよさそうです。
皆さんも楽しい休日になりますように!


F1イタリアGP:皇帝・ミハエル・シューマッハ、引退へ

2006-09-12 01:06:58 | 実はクルマ好きです

モンブランへご来店の皆様、こんばんは。
昨夜はF1・イタリアGP決勝がありました。

去就が注目されていた、37歳の”皇帝”ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)。
ポール・ポジションはキミちゃん(キミ・ライコネン、マクラーレン・メルセデス)に奪われ、2番手からのスタートでしたが、最初のピット作戦が功を奏し、トップを奪取。
そのまま優勝を飾りました。
2位はキミちゃん、3位は新人のクビサ(BMWザウバー)。タレ目の何だか妙に優しそうな顔のポーランド人です。ホントにF1パイロット??

レースの詳細に興味のある方はF1専門サイトなどをご覧いただくとして、全体としては、ラスト10周での、まさかのアロンソ(ルノー)のリタイヤ以外、あまり番狂わせのないレースで、抜きどころも少なく、淡々と進んだレースだと思います。
最後のほうは順位もほぼ確定状態で、シューマッハもライコネンも、エンジンをいたわるややペースダウンした走りでした。

相変わらず、フジテレビのF1中継のアナウンサーは、的外れなことばかり言っていたので、シロウトの私でも少々ストレスがたまりましたね。
鈴鹿GPくらいまでには誰かもっとマトモなことを言える人に替えてほしいんですが、フジテレビは「オタクだけが見るF1」から裾野を広げたいのでしょうから、素人臭い中継スタッフ路線は変えないのでしょうね・・・。(^^;;

さて、チェッカーを受けたシューマッハ、マシンを降りてスタッフに駆け寄ります。
ジャン・トッドおじさん(フェラーリのジェネラル・ディレクター)が、珍しく目をうるうるさせながらミハエルに抱きついているのを見て、「あ~、やっぱり引退表明するんだな・・・」と思いました。

表彰式の後、恒例の、3位までのドライバーによる記者会見。
この場で、ミハエルは大方の予想通り、今季いっぱいでの引退を表明しました。
そのスピーチはいつもの優勝会見に比べてだいぶ長くなりましたが、ミハエルは自分の両親や家族、フェラーリのチームスタッフ、セカンドドライバーのマッサ、そしてフェラーリに移る前、長年彼が在籍していたベネトン・チームの人々にも、丁寧な謝辞を述べていました。

シューマッハは常に礼儀正しい、フェアなドライバーであったかというと、彼の長いF1人生の中では、結構ダーティーすれすれのことをやったり、とにかく「勝つ」ことに最優先してこだわっていたので、敵も多かったでしょうし、カリスマ的人気という点では(ひたすら強すぎましたし)、過去の伝説のドライバーたちに比べると少々見劣りしていたかもしれません。
文句のつけようのない成績を残した点は、誰からも評価されるものではないかと思いますが。

しかし、昨夜の引退会見では、37歳の知性も教養も十分にある、世界のトップに君臨したドライバーとして、素晴らしいコメントの内容だったと私は思っています。

ミハエル引退後は、アロンソ、ライコネン、バトンらや、ロズベルグなどの新人達により、また「戦国時代」が訪れることでしょう。
現在のところまだアロンソが頭一つリード、というところですが、まだ25歳のアロンソ、これから真のオトナのドライバーになって、重みのある素晴らしいコメントを残せるように、人間的にも成長していってほしいですね。

(古い話だけど、事故死したセナにも引退会見、させてあげたかったなぁ・・・。ブラジリアンだからきっと泣いちゃったかもね。

おめでとう、ホンダ! おめでとう、バトン!

2006-08-07 22:35:11 | 実はクルマ好きです

モンブランへご来店の皆様、こんばんは。
昨日の日曜深夜はF1「ハンガリーGP」の決勝でした。
翌日の朝がつらいので、決勝を見るかどうかはいつも迷うのですが、今回は見ないわけにはいきませんでしたね~。

ドライバーズポイントでトップを行くアロンソ(ルノー)と、11ポイント差まで詰め寄ってきた、2位のミハエル・シューマッハ(フェラーリ)。
F1が3週間の夏休みに入る直前のこのレースでの、両者のポイント獲得結果が、後半戦にとっても影響してきます。

しかし、両者とも予選でペナルティを受けたために、決勝でのスタート順位を下げられてしまい、結局ポール・ポジションを獲得したのは、キミちゃんことキミ・ライコネン(マクラーレン・メルセデス)。
今季まだ優勝のないキミちゃん、今日は久々にやってくれるか!?
と、わくわくしつつ夜更かしすることにしました。

レースの細かいレポートは、私のような素人が書くよりも、F1-Live.comなどの記事を読んでいただいた方がより正確だと思いますので、詳細は省きますが、決勝当日は雨模様で、路面は濡れており、しかも途中で雨が上がって路面が乾いてきたので、タイヤの選択とピットでの交換のタイミングが大きく影響する、作戦勝負のレースになりました。

・アロンソはピット作業の不調のせいで、途中リタイア。
・トップを飛ばしていたキミちゃんはコーナーで、遅く走っていたリウッツィ(トロ・ロッソ)と速度差がありすぎて追突、マシンはクラッシュしてリタイア。あ~、キミちゃん・・・
・何としてもポイントが欲しかったミハエル・シューマッハは、後半路面が乾いてきて、他のマシンが皆ドライタイヤ(乾いた路面用のタイヤ)に履き替える中、ピットに入らずウェットタイヤ(濡れた路面用)でがんばり続けたが、一時は最高2位までいったものの、惜しくも残り3周のところでタイヤがもたず、他車にどんどん抜かれてしまい、無念のリタイア。
ボロボロになったタイヤが、ミハエルの執念を表しているようでした。

さて、そんな波乱のレースを制したのは、なんと14番手からスタートした、ホンダのジェンソン・バトン!

ホンダはワークス(エンジンも車体も自社製)として実に39年ぶりの優勝。
エンジン供給メーカーとしても、1992年以来14年ぶりの優勝です。
バトンも、F1歴7年目にして、ようやくの初優勝。

ワタクシ、F1のテレビ観戦歴20年を超えますが、初めて表彰式で「君が代」を聴きました。
CDちゃんと用意してあったのね・・・。

トヨタが一大プロジェクトを組んでF1にワークス参戦し、数年のうちにコンストラクターズタイトルを獲るつもりで本気出してきている中、途中中断の時期はありましたが長年F1に関わってきた「先輩」のホンダとしては、トヨタに出し抜かれる前にワークスで優勝できて、さぞや嬉しかったことと思います。
表彰式でホンダのクルーのおじさんたちが、うるうるしていました。
苦節十何年・・・なんて方もいたんでしょうねー。

バトンも、ほんとに優勝には縁がなくて、長い間本人も苦しかったと思います。
イケメンのイギリス人ですが、ちょっとタカビーなところがあったり、契約更改の時に壮大なワガママを無理やり通してホンダに残留したりと、ネガティブなイメージも実はある彼ですが、昨日は優勝トロフィーをもらって、心の底から嬉しそうな笑顔でした。
だから彼にも、「よくがんばったね、バトン」と健闘を称えてあげたいです。
長年頑張っても、優勝できずにF1を去っていくドライバーも多いのですから・・・。

さて、夏休みの後、8月末には、トルコGPが待っています。
結局11ポイント差のまま終わったアロンソとシューマッハ、後半戦の火蓋は、どう切られるのか!?
ますます日曜の夜に、決勝を見るかどうかの悩みが深まりそうなヴィシア家です。
(結局見ちゃうと思いますが・・・。


BMW M6のシートについに座ってみる

2006-08-01 01:12:53 | 実はクルマ好きです

モンブランへご来店の皆様、こんばんは。

この週末は、ウチの近所のBMWディーラーさんが改装を行い、そのリニューアルオープンフェアとして、BMWの最高級車種であるM6、それからスペシャルおまけにアルピナB5・B7のスーパーチャージも展示されるというので、これは見に行こう・・・と、うなぎを食べて一休みしてから(笑)気力充実状態でディーラーさんに向かいました。(いつも買わないんですがね・・・)

展示のみなので試乗はできないんですが、以前六本木ヒルズで行われたBMWフェアと違い、商談を考えていない人でもM6のシートに座ったりできるという、嬉しい企画。
M6のページはこちらですが、5リッターV10(!)エンジン、最高出力507馬力、堂々たる風格です。
ドライバーズシートに収まってみると、とにかく中がでかい、広い。
お金がふんだんに使われていますねー。

個人的にはウッドパネルは趣味じゃないんですが。
でもこのメーター見てくださいよ。

ナニゲに330km/hまで切ってある・・・。(^^;

テールはこんな感じです。

4本マフラーが主張してますが、デザインとしてはあっさりめです。

ヴィシア夫妻、かわるがわる運転席に座り、記念に写真を撮りあいました。
でもM6にはちょっと似合うキャラではないので、その写真はお蔵入りにします・・・。(^^;

アルピナB5,510馬力も大いに興味をそそられましたが、ちょっとうまく写真が取れなかったのでパスしました。B7の方はちょっと車体が大きすぎでしたね。アルピナできびきび攻めるならB5でしょうか。なんちゃって。

さて、今回もワタクシの心をとらえたのが、323i M-Sport.


これは意外とお買い得感あると思いますよ。値段だけで行ったら、M3の6割弱の価格。(500万越えですが・・・)
もちろんスペックはM3とは比べ物にならないですけど、一応直列6気筒を楽しめるし、ノーマルの323iより、やっぱりルックスとか味付けがうまいし、バケットシートで、シートサイドの幅も電動で調節できるし、ステアリングもスポーティーだし、イケてます。
回転半径も5.3mなので、もしかしたら私でも取り回しができるかも・・・

ここのディーラーさんに地味に通って何回か見ているうちに、だんだん欲しくなってきました。(^^;
ほんとはエンジンは200馬力以上欲しい気もするので、325iのM-Sportがもっといいかな・・・とも思うんですが、価格がさらに70万アップではねぇ・・・。

造花作りの内職でも始めようかしら。(^~^;

さらば、中央フリーウェイ

2006-07-07 22:20:39 | 実はクルマ好きです

モンブランへご来店の皆様、こんばんは。
ぱぴりおがまだ金沢に出張中のヴィシア家です。

5/25の記事で、「ホンダ・インテグラ生産中止へ」というタイトルで、衰退していくスポーツカー市場について、ちょっと書きました。

その流れは止まることがないようで、昨日のYAHOO!ニュースで「スポーツカー生産中止相次ぐ」という記事を見ました。
トヨタが「セリカ」の生産を中止するようですね。
一世を風靡したセリカもお役御免ですか・・・。
トヨタのHPのカーラインナップを見ても、既にセリカは載っていません。

ホンダはスーパースポーツ「NSX」の生産をもう打ち切っているので、インテグラの生産中止によって、ホンダのスポーツカーは「S2000」だけになります。
トヨタも、セリカなき後は「MR-S」のみ。
他社も、日産の「フェアレディZ(ロードスター含む)」、「スカイラインクーペ」、
マツダの「RX-8」、「ロードスター」くらいでしょうか。

これだけ種類も数も豊富で、世界中で売られている日本車ですが、スポーツカーは片手で数えられるくらいしかなくなっちゃったんです。
国産スポーツカーは、いまやレッドデータブックに載った状態。
数年後には絶滅しているかも・・・。

代わって台頭しているのは、ちょっと道路を眺めていればおわかりのように、ミニバンとコンパクトカー。
YAHOO!の記事によると、今年上半期の販売ランキングでは、1位は相変わらずのカローラですが、ベスト10の残りはミニバンとコンパクトカーが占め、セダンすらカローラ以外はランクインしていないのです。

なんでこうなったかというと、20~50歳代の男女1000人を対象に行った調査では、自動車を「単なる移動手段」と答えた人が44%で最多だったそうなんですね。
「運転すること自体の楽しみ」は14%、「デートの必需品」はわずか1%。
移動手段というだけなら、人も荷物もがんがん積めるミニバンや、小回りの効くコンパクトカーが売れるのは当然でしょうね・・・。

クルマやドライブをテーマにした歌は、かつていろいろありましたが、有名なところでいうと、ユーミン(当時は荒井由実)の1976年の曲「中央フリーウェイ」でしょうか。(古すぎ?)(^^;
「中央フリーウェイ」の歌詞とカラオケはこちら。なんかすごく、ペナペナな音ですが・・・。)

この曲は全編、ドライブデートがテーマですね。
「『愛してる』って言っても聞こえない 風が強くて」と言っているので、クルマはロードスターかカブリオレで、幌を上げて走っているんでしょう。
中央道を東京から下っていき、日が暮れて行く様子です。
「二人して流星になったみたい・・・この道はまるで滑走路 夜空に続く」
うーん、正しいドライブデートですね。女の子、思い切りロマンチックな気分に浸っています。

もしユーミンがミニバンに乗っていたら、エアロパーツつけてても、こういう歌詞はできなかったんじゃないかと思いますねー。
今の女の子は、ミニバンで中央道や湾岸をかっ飛んでも、ロマンチックな気分に浸れるものなのでしょうか。(^^;タノシイ?

ワタクシはもうドライブデートに誘っていただける年齢ではありませんが、もし乗せてもらえるなら、やっぱりスポーツカーがいいですねぇ・・・。

輸入車のスポーツタイプは価格が高くて、なかなかワカモノには買えませんから、国産車のスポーツカーは、絶対残してあげてほしいなぁ・・・。

(画像はミニカーの「ポルシェ・ボクスター」です。これでドライブデートなんかできたら、そりゃ~嬉しいですよ。


恵比寿は外車パラダイス!

2006-06-17 22:13:31 | 実はクルマ好きです

モンブランへご来店の皆様、こんばんは。
今日は、通っているビジネス系セミナーの日だったので、恵比寿まで受講しに出かけてきました。

セミナーももう3回目なので、恵比寿の駅界隈も結構うろうろしたことになります。

このあたりは外車(欧州車)率がとても高いですね。
今日も、セミナーの後、一緒に受講している人たちと遅いランチを食べに、店に向かっててくてく歩いていると、その間に外車の通ること通ること。

BMWが一番多かったですね。3シリーズでも、320じゃなくて325iとか。高めのモデルが多かったです。
3分と間を置かずに2台もZ4(ロードスター)を見たのにはびっくり。
メルセデスもいましたが、断然BMWが多かったです。あと、アウディA4もちらほら。
ドイツ車はやっぱり安泰なのでしょうか。
ポルシェの911カレラ、それから、初めて実車を見ましたがカイエン(オフローダー)までいました。
ドイツ車ショーを見に行ったような感じでした。
そういえばフォルクスワーゲンはいなかったなー。
他の国の車はあまりなかったですね。ジャガー、レンジローバー、チェロキーを1台ずつ見たくらい。

ドイツ車に関しては、最新のモデルが多くて、古い車はあまりいなかったです。
しかしそんな中、ワタクシ的にものすごく嬉しい出会いが!(^◇^)
それが画像のクルマです。もう10年以上前のクルマなんですが、何だかわかります?

「ルノー・アルピーヌ A610ターボ」です。
これはですね~、昔から非常に好きなクルマなんで、嬉しかったですね。
3リッター、RR、250psの2+2クーペです。
このひとつ前のモデルにアルピーヌV6ターボというのがあったんですが、それより大幅にパワーアップしていて、あとライトがA610ではリトラクタブルになっています。V6ターボより、フロントのデザインは洗練されていると思います。

A610ターボのスタイリングで一番好きなのはテールのデザインなんですが、今日見たアルピーヌはすぐ後ろにトラックが止まっていたので、テールをうまく撮れませんでした。残念!
テールの真ん中に「Alpine」って書いてあって、かっこいいんですけどね~。
メタリックブルーというところがまた良かったなぁ・・・。
どんな人がオーナーなんでしょう。間違いなくクルマオタクだと思いますが。(^^;

セミナーに行くのはあと2回の予定なんですが、また好きなクルマがいるといいな~、とひそかに楽しみです。恵比寿は外車パラダイスですよ。
今日は携帯で撮ったのですが、今度からデジカメ持って行こうかな。
何しに行ってるんだ、セミナーだよ、セミナー。σ(^◇^;


F1:[モナコGP] モナコ・マイスター、執念の5位入賞

2006-05-29 06:15:03 | 実はクルマ好きです

モンブランへご来店の皆様、おはようございます。
この週末はずっと天気が悪かったので、しゅんけいの小学校の運動会は順延続きとなり、水曜日まで延期になってしまいました。

水曜日開催では、平日なのでお父さん・ぱぴりおは見に行けません。
しゅんしゅん、お父さんに「どうしてもお仕事休めないの?」「今度の金曜までずっと雨なら、土曜日に運動会見に来てもらえるのに」と食い下がっていて、ちょっとかわいそうでした。

さて、話題は変わって、昨夜F1・モナコGPが放映されました。
F1の中でも最も抜くのが難しいと言われているこのモナコ市街地コース、歴代の優勝回数1位は”音速の貴公子”故アイルトン・セナの6回ですが、5回優勝を遂げていてタイ記録を狙っていたのが、フェラーリの”皇帝”M.シューマッハ。

予選では1位だったのですが、最後のタイムアタックの時にスピンして?コース上で止まってしまい、すぐ後に走っていたタイム2位のアロンソ(ルノー)の走行を妨害したと判定されて、何とシューマッハの予選タイムは全て取り消し、最後尾からのスタートとなる、驚きの幕開けでした(シューマッハは結局ピットからのスタートを選びました)。

決勝レースは、繰り上がってポールポジションを獲得したアロンソを、0.5秒差でキミ・ライコネン(マクラーレン)が猛追。ライコネンはモナコでの優勝経験もありますから、これはどこかで絶対アロンソを抜くぞ・・・!と見守っていました。

しかし、3位をキープしていたウェーバー(ウィリアムズ)がエンジンから火を噴き止まってしまい、コース上にセーフティーカーが入って、全車スローダウンを余儀なくされると、それまで限界ぎりぎりで走っていたエンジンが不調になってしまったのか、ライコネンもマシントラブルを起こし、無念のリタイア。う~ん、キミちゃん、惜しかった!!

その後レースはアロンソ余裕の走りとなり、結局優勝へ。
前回のスペインGPでの母国優勝に続いて、モナコでも初優勝したことで、まさに名実共に「若き新王者」の名声確立、といったところでしょうか。

でも、私が今回のレースで最も「すごいな~」と思ったのは、最後尾からのスタートになったM.シューマッハ。
「モナコ・マイスター」とも言われる彼、ものすごい攻めを見せ、最後は何と5位で入賞し、執念でポイントゲットしたのです。
モナコでこんなに抜きまくったドライバーは、ほんとに珍しいんじゃないでしょうか。
やっぱりものすごいドライバーですねー。

あと、2位にはモントーヤ(マクラーレン)、3位にはなんと!下位チーム「レッドブル」のベテランドライバー、クルサードが入り、久々に表彰台で姿を見せてくれました。クルサード、よくがんばったな~。

さて、”オールジャパン”スーパーアグリですが、佐藤琢磨は残念ながら、後半電気系?トラブルでリタイア。
ライセンスを抹消されてしまった井出に代わって起用されているモンタニーが、16位ながら完走を果たしました。
半分くらいリタイアしてしまうのが当たり前のようなモナコGPで、完走できたというだけでも、新参チームとしては「グッジョブ!」と言えるでしょう。

琢磨、今度はちゃんと完走して結果出さないと、モンタニーにお株奪われちゃうかもよ・・・?


ホンダ・インテグラ生産中止へ:淘汰されるDNAのかなしみ

2006-05-25 21:09:53 | 実はクルマ好きです

モンブランへご来店の皆様、こんばんは。
しつこい風邪に困っているヴィシアです。

家でぐったりしていると、「ホンダ、インテグラ生産中止へ」とのニュースを聞きました。

昨年は生産台数がわずか3000台にまで落ち込んでいたというインテグラ、生産中止によって、ホンダのスポーツカーは「S2000」だけになってしまいます。

デビュー当初はマイケル・J・フォックスに「かっこインテグラ」と言わせてみたり、2代目のタイプRだったかな?、ブラッド・ピットに「インテグラ、ノッテグラ」と言わせてみたり・・・でしたね。
ダジャレはともかくとして、「スポーツカーはかっこいいのだ!まいったか!」という、ホンダの主張が感じられました。

ふと見回してみると、世の中から国産の「スポーツカー」はずいぶん減ってしまいました。
かつて必死にお金を貯めてインテグラやトレノ、RX-7を買ったりしていたオトコノコたちは、今やみんなミニバン、ワンボックスを買っています。
スポーツカーは「ドライバーの目線が低い(シート位置が低い)」ことが、走りの官能というか、スピード感を味わわせてくれましたが、シート位置の高いミニバンはそういう官能はあまりないんじゃないかと思っています。

世の中のオトコノコたちは、スポーツカーで味わえるそういう疾走感、孤独にギリギリを攻める感じ、低い目線でvanishing pointへ向かって駆けて行く時の擬似的なエクスタシー(*^^*)を、もう欲していないんでしょうか。

今、国産メーカーでわずかに残っている「スポーツカー」は、どうもコンセプトとして、もうワカモノをターゲットにしていないというか、「昔オレも結構走り屋だったんだぜ」と昔を懐かしむおじさんたちに、買ってもらおうとしているだけじゃないかな・・・という気がします。
内装とか妙におじさん向けにラグジュアリーだったりするし。

かつて(アコードでしたが)「Honda DNA」という素晴らしいコピーで、そのスピリットを表現したホンダ。
F1などモータースポーツでは、変わらずに活躍してがんばっていますが、そのスポーツカーを愛するDNAは、もうエンドユーザーにはほとんど供給されていないのです。(S2000はいいクルマですが、ターゲットが限定されすぎ。ちょっと高いし。)

なぜオトコノコたちは、スピードより「友達・荷物が積めること」「まったりラクに走れること」を選ぶようになってしまったのか。
湾岸やワインディングをぐいぐい攻めながら、わけもなくたぎってくるパッションを解き放つ・・・。
そんなオトコノコたちは、もう絶滅危惧種なのかもしれません。
なので長いお付き合いのお友達・船長には、あの美しいプレリュードはまだ手放さないでね~、と祈る思いのヴィシアでした。(^人^)


F1:スペインGP、アロンソ優勝に思う

2006-05-15 08:23:37 | 実はクルマ好きです

モンブランへご来店の皆様、おはようございます。
昨日はF1第6戦、スペイングランプリ決勝が開かれました。

昨年のドライバーズポイントで王者になったスペイン人ドライバー、アロンソ(ルノーチーム)が、見事母国での初優勝を飾り、スタンドを埋めたブルーの観衆(ルノーのチームカラー)は立ち上がって熱狂していました。
2位・M.シューマッハ(フェラーリ)に18秒以上の差をつけた、ポール・トゥ・ウィンでの圧倒的な勝利。ドライビングにも危なげなところはなかったです。
第4戦・5戦と、シューマッハに優勝をさらわれていたアロンソですが、この復調でシーズン中盤に向けて弾みがつきそうですね。
皇帝・シューマッハ、いよいよ限界が近づいているのか・・・!?

F1ドライバーにとって、母国での優勝はやはり一際うれしいことのようです。
昨夜のアロンソも、チェッカーフラッグを受ける前には、観衆に手を振り、車体を大きく左右に振って喜びを表現しながらのゴール。
ガッツポーズをしながらウィニングランを済ませてマシンを止めた後は、マシンの上に登って何やら不思議なダンス??を披露していました。

母国での優勝、というと、今でも思い出すのが、ブラジル人ドライバー”音速の貴公子”アイルトン・セナの、1991年ブラジルグランプリ、母国での初優勝のシーンです(もう15年も前なのね・・・)。

84年にF1デビューし、瞬く間に頭角を現して、88年には年間王者にも輝いたセナでしたが、どういうわけかずっと、母国ブラジルのレースでは優勝することができませんでした。
しかしついに91年のレースで、セナはギアボックスの一部が壊れ、最後は6速だけになりながらも(!)執念の走りでついに悲願のブラジルでの優勝を果たしました。

ゴールラインをくぐった時、セナのヘルメットにつけられていたマイクからは、感激のあまり言葉にならない叫び声を上げ続け、泣きじゃくるセナの声が延々と流れていました。
ウィニングランを済ませ、マシンを停めても、セナは大泣きしたまま動けず、マシンから降りようとしません。
真っ赤な目をして表彰台の一番上に登ったセナ。
表彰式が終わり、恒例のシャンパン・ファイトになると、感極まったのか大きなモエ・エ・シャンドンのボトルをぐっと頭上に持ち上げ、自らの頭から勝利の美酒をふんだんに浴びたのでした。

私もこの優勝シーンにはとても感動しましたねー。
本当に悲願がかなうと、人は泣いてしまうものなんだなぁ・・・とつくづく思いました。
31歳にして初めて悲願を達成したセナと、24歳で早くも栄光をつかんだアロンソ。
願わくば、アロンソはセナのような事故に遭うことなく、天才ドライバーとしてずっと活躍してほしいものですね。
(ライコネンももうちょっとがんばれ~