モンブランへご来店の皆様、こんばんは。
昨日日曜日、朝からBMW325i M-Sport の試乗を楽しんだ私たち。
帰宅して昼食をとった後、しゅんけいは友だちと遊びに行き、ぱぴりおと私は今度は電車で出かけました。
行き先は表参道、フランスの自動車メーカー・シトロエン青山ショウルーム。
ここで4ドアハッチバック「C4」の試乗をさせてもらうのです。
試乗のハシゴにぱぴりお氏ウキウキ。
「C4」は、2005年に日本発売されたのですが、紹介記事などで見てそのスタイリングがとても気に入り、いつか実車を見て試乗したいな~とずっと思っていたクルマです。
(C4のサイトはこちら)
シトロエンというと、往年の「DS」「CX」、80年代の「BX」など、後輪を半分くらい隠した、他にはない独特のロング・ハッチバックスタイルが非常に印象深いメーカーでした。
ハイドロニューマチック・サスペンションという、これまたオンリーワンの、エアとオイルを使ったサスペンションシステムをかつては売りにしていて、何というか雲の上を、ふんわかふんわかと走っているような乗り心地。
私の友人が80年代後半にエントリーモデルの「AX」という車種を持っていたのですが、それは普通のコイルのサスでしたが、典型的な欧州車の高回転型エンジンで、なかなか面白い走りをしてくれました。
おまけですが、アニメの宮崎駿さんの事務所「二馬力」というのは、たぶん昔のシトロエンの「2馬力」を意味する名の名車「2CV」(ほんとうは2馬力以上だそうですが)からとったんじゃないでしょうかね・・・。
さて、その後フランスのプジョーとの統合が進むにつれて、シトロエンのクルマはかつて持っていた強烈な個性を徐々に失い、スタイリングも平凡な感じになっていきました。
なのでしばらく、ここのクルマにはあまり興味がなかったのですが、フィアットから新しいデザイナーを迎えて発売した「Cシリーズ」は、現代のカーデザインの潮流に沿いつつも、かつてのシトロエンの独特のスタイリングを、そこかしこに思い出させてくれるような、十分に「キャラの立った」デザイン。
何と今年のWRCからは、シトロエンチームはバリバリにチューンしたC4で出場しているのですよー。
この、ころろん♪と丸いリアデザインがとにかく秀逸です。
フランス車は昔のルノー・サンクなど、リアにもアイキャッチになるデザインがしっかりされているクルマが結構ありますよね。
試乗車は紺のC4、1.6リッター(4ドア)。
ぱぴりおの運転で、青山を流させてもらいました。
午前中に乗ったBMW 325i と比較してはかわいそうというものですが、このC4は最高出力110馬力。
エンジンとしてははっきりいって非力です。
ただ、車重が1.3トンと軽めなので、さほどダルな感じはありません。
ウインドウのデザインと配置がうまいので、非常に視界がよく、室内が明るく感じます。
ボディ剛性も、ドイツ車ほどの頑丈さはないですが、欧州の安全基準を5つ星でクリアしているそうで、特に変なよじれなどは感じませんね。
ドライブモードでの運転でしたが、シフトアップはわりと早め。案外引っ張らないです。
シトロエンというとシートの快適さには「ソファのような」と昔から定評があります。
しかし、シートベルトが2点式から3点式になり、シートに体が密着するようになったので、ソファのようでは体が沈んでしまうため、この頃のシトロエン車のシートは、以前よりあえて硬めに作っているのだとか。
とはいえ、長年のシートへのこだわりはきっちりと継承されているようで、C4のシートもいい具合にフィットして大変快適でした。
ぱぴりお氏のような、走れる時にはガンガン走りたいドライバーには、C4のスペックは物足りないでしょう。高速での追い越しなんかつらそうですね。
街乗り95%以上・・・というユーザーさん向けだと思います。
けれど、"Stylish & Comfortable" という言葉がぴったりの、居住性に優れ、リビングにいるかのようにストレスを感じず乗れるこのクルマは、私には合っているんじゃないかと思いました。
ゴルフTSI のスペックは大変よくて素晴らしいクルマなのですが、「TSIから降りてくる自分」というのが想像できないんですよね。
「C4から降りてくる自分」は、わりとイメージできそうというか・・・。
ぱぴりお氏が何を選ぶかはともかく、自分専用のセカンドカーを買うなら、このC4などかなり上位候補になるんじゃないかな・・・と思った、青山のオシャレな午後でした。
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