対象物との間の距離を測定するセンサーです。
距離を割り出す方式として、赤外光を利用する方法、超音波を利用する方法、静電容量の変化を検知する方法などが知られています。
特に、赤外光を利用するものとして、(1)対象物に反射した光の量を距離に対応づける方法、(2)光の飛行時間(TOF:Time Of Flight、対象物に反射して戻ってくるまでの時間)から距離を算出する方法、の2種があるようです。
前者(1)の一般的な測距センサーは小型かつ安価な点が売りですが対象物に反射した光の量を距離に対応づけているため対象物の色や質に結果が影響を受けやすいなどの課題があります。これに対し、後者(2)は小型化が課題である反面、対象物の色や質にほとんど影響されず精度の高い測定が可能なようです。
後者の測距センサーの製品例として、STマイクロエレクトロにクス(注:スイスの半導体メーカー)が開発した「VL53L0X」が知られています。世界最小サイズ(2.4×4.4×1mm)を実現しているようです。
上記製品発表(2016.6.6)のサイトは、http://www.st.com/content/st_com/ja/about/media-center/press-item.html/n3827.htmlです。