気になるキーワードや製品のコレクション(IT編)

メルマガ、新聞、雑誌などに登場する(増田悦夫の)気になるキーワード、製品を取り上げ、ITの進展をフォローします。

”運輸デジタルビジネス協議会(TDBC)”とは

2022-08-03 23:11:42 | IoT・デバイス・プラットフォーム・変革

デジタル技術で(旅客、貨物の)運輸業界を変革することを狙いに、2016年8月9日、(ウイングアーク1st株式会社の小島薫氏らにより)設立され、2018年6月8日に一般社団法人化された協議会です(※1)。TDBCは”Transportation Digital Business Conference”の略です。事務局は東京都港区(ウイングアーク1st株式会社内)です。

※1 現在の代表理事小島薫氏の『TDBC Forum 2022』での挨拶の動画を参照。サイトは、https://www.youtube.com/watch?v=78uGxUA_vxEです。

運輸業界だけに閉じず様々な分野のサポート企業とも連携した上で、毎年度、テーマ毎に複数のWG(Working Group)を設定し活動を進めているようです。即ち、課題を持っている企業の他、解決策や関連技術に関連する企業も参加し、単に課題とそれに関する議論の結果の共有や共感で終わりということではなく、課題解決策の設定、社会実装に向けた実証実験の実施、さらにその検証を通してサービスinにつなげるまでを行うようにしているようです。

活動の実効性を高めるため、1年をサイクルとして、7月にForum(成果発表・活動方針)を開催、その後、10月、12月、3月に当該年度の全体会合を開催することにしているようです(※2)。2022年7月7日のForum2022においては、事務局長の鈴木正秀氏から『2022 TDBC最新報告とご案内』と題して最近の状況が報告されています。その動画のサイトはhttps://www.youtube.com/watch?v=rXQ0lptgOxkです。

※2 Forum(7月)→全体会合:ゴール発表(10月)→全体会合:活動共有(12月)→全体会合:活動共有(3月)→Forum(7月)→・・・といったスケジュール

ちなみに、2022年度に設定されているWGは以下の9つのようです。特に、WG05の動態管理プラットフォームについては、2022年1月に「株式会社traevo(トラエボ)」(https://traevo.jp/)が設立され、2022年4月13日よりトライアル運用を実施中であり、2022年9月1日からサービス提供予定で進められているようです。

WG01 事故撲滅と実現のための乗務員教育
WG02 健康経営の推進と健康課題解決
WG03 MaaSへの取り組み
WG04 運輸業界の人材、働き方改革
WG05 動態管理プラットフォームの社会実装と活用
WG06 運輸業界共通プラットフォームへのはじめの一歩からその先へ
WG07 遠隔操作・自動化で実現する安全・安心な作業現場と迅速な災害対応
WG08 無人AI点呼実現への挑戦
WG09 SDGsおよび環境、エコドライブ

なお、本協議会の2022年7月31日現在における会員数は166社(すなわち、事業者会員70社(業界団体9、事業者61)、サポート会員96社)となっており、さらに関連会社が1社(注:株式会社traevo)となっています。

広い分野からの多くの会員が参加し、年間スケジュールに基づいて実効的に運営されている本協議会の今後の成果が注目されます。


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