大手トラックメーカーが大型トラックに導入した、自動運転支援技術を応用した安全対策機能で、ドライバーの体調不良などを自動検知して車両を緊急停止させるものです。
三菱ふそうトラック・バスが2021年6月に発売した大型トラック「スーパーグレート」の新型モデルには以下のような機能が追加されています。即ち、トラックが高速道路を走行中に、15秒間ハンドル操作がなかった場合はコントロールパネルに警告表示し、さらに15秒間もそのままの場合には警告音が、さらに60秒までそのままであった場合には自動で減速し走行中の車線内に緊急停止するというものです。「エマージェンシー・ストップ・アシスト」と呼ばれています。
また、いすゞ自動車でも、2021年5月に発売した大型トラック「ギガ」に、ドライバーの異常を検知して自動停止させる新機能(EDSS:Emergency Driving Stop System)が搭載されているようです。即ち、社内のカメラでドライバーの姿勢の崩れなどを検知した場合には車両を緊急停止させるとともに登録済の宛先へメール通知を行うようです。システムが自動停止させる以外に、ドライバー自身が押すスイッチも用意されており押された場合も停止できるようです。
人手不足、高齢化を背景にトラックドライバーの負担軽減や重大事故回避の観点からの自動運転技術応用の取り組みが進んでいます。
三菱ふそうトラック・バスのプレスリリース(2021.6.4)のサイトは、https://www.mitsubishi-fuso.com › news › 2021/06/04 です。
いすゞのプレスリリース(2021.5.14)のサイトは、https://www.isuzu.co.jp/press/2021/5_14.htmlです。