サイトサーベイ(site survey)とは実地調査を意味し、AP(アクセスポイント)の設置など無線LANインフラを導入するにあたって事前に行う現地調査のことです。
以下のような手順で行われるようです。但し、この手順を行う前処理として、無線LANの利用エリアや用途などを知っておく必要があります。
1.フロアのレイアウト、天井の高さ、壁の厚さなど現地の状況を目視で確認する。
→APの設置位置とそこからの電波到達範囲を推定する。
2.APを設置する前の現時点の電波の状況を電波測定ツールを使用して測定する。
→その結果から無線LANで利用可能なチャネルを推定する。
3.AP(実機)を仮設置し、AP1台あたりがカバーする範囲や壁などの遮蔽物による電波減衰状況を確認する。
→上記で推定した内容が正しいかどうかを検証する。
なお、このような調査の後に無線LAN環境を構築しても、その後同じ状況が続くとは限らないため、定期的な点検が必要となるようです。