2024年9月20日(金)に発売された「iPhone16」シリーズ(注:4機種、2024.9.9カリフォルニア州スティーブ・ジョブズ・シアターにて発表された※1)に導入されたアップル独自の”生成AI(※2)”です。現在は英語のみで利用可能(※3)で、日本語への対応は来年以降になるようです。
報道によると、この機能を利用することにより、以下のようなことができるようです。
・気になるレストランやイベントのポスターなどにカメラを向けると、検索結果としてそれらに関連する情報が瞬時に得られたり、
・受信した長文の電子メールの本文を要約したり、返信内容を作成したり、
・オリジナルな絵文字を作成したり、などなど
です。
生成AIについてはメリットだけでなく偽情報や著作権に関する問題も想定されており、課題への対応も含め世界的に注目された技術・サービスとなっています。MM総研の調査によると、認知度は高い(75.4%)ものの、実際に利用したことのある人はまだ少ない(12.5%)ようです(※4)。
今回のアップル・インテリジェンスの導入は、このような背景もひとつにはあるかと思いますが、スマートフォン等への導入については、「アップル」が最初ではなく「サムスン電子」や「グーグル」において既に対応済みのようです。即ち、前者は2023年4月より”Galaxy S23”シリーズに導入、また後者は2023年12月より生成AIの”Gemini”が利用可能となっているようです。AIの導入で遅れを取っているアップルですが、独自のAIやその他の機能等で巻き返しが図れるか、今後の利用動向が注目されます。
※1 報道の動画は、例えば、https://www.youtube.com/watch?v=ZfRdibksoaU&t=8s(テレ東BIZ、2024,9,10公開)です。
※2 生成AIについては、例えば、関連ブログ("生成AI"とは、2024.2.4)の以下のページを参照願います。https://blog.goo.ne.jp/blspruce/e/9e2c00c1de0aefa38294f3486089d103
※3 iPhone16の全4機種およびiPhone15の上位2機種(Pro、ProMax)において最新OSの搭載を条件に利用できるようです。
※4 MM総研のプレスリリース(2024.8.21)のサイトは、https://www.m2ri.jp/release/detail.html?id=639です。