BIKEBIND自転車日記ブログ2

BIKEBINDの自転車日記ブログの移転先。過去が消えるのも忍びないので…。

ゲイターブレーキ・でもバイク

2009-12-30 14:37:00 | 自転車


ふう、疲れまして……、撃沈……。

ゲイターを探していたら、こんなのが出てきました。

どこかのショーに出したデモバイクですね。

8ポットブレーキに、ローターにモーターサイクル用を使用しています。ごっついですねー。

こういうの大好きです。

サスペンションもこのクラウンのごつさを見ると、モーターサイクル用かもしれません。

しかしまあ、デモバイクにKHSを使用しているとは……、と思ったら。

ん? んんん??

KHS?

じゃ、ない?

なんだ?

なんでしょ?

むうー、どこかがこれの元を作っているみたいですね。

でも良いフレームですね。

シングルピボットでモトムリンク形式。ユニット位置を思いっきり下げて低重心化。取り付けも最も素直な斜め上がりの横置きです。

ピボット位置も良いです。一般にここら辺がシングルピボットの理想型と言われています。マルチリンクだとBB近辺になるのですが、シングルはエンド部分の動きをより直線軌道に近づけるために、前へ前へというのが良いようです。

前三角も考えられています。ユニットをまたぐ形のシートチューブですが、似た形式の初代フォーズ・フライがよくクラックが入ってしまったのを知ってか、パイプ状の構造材で応力を分散しています。

私は優れたバイクなら、何処で作られようが良いと思います。実際にアメリカンメイドやイタリーメイドに憧れても最上級ぐらいしかありませんし、そんなお金はありませんし(苦笑)。

でも隠すのはいただけません。

いいじゃないですか、そういう選択肢も。

意欲があるなら次のオリジナルプロダクトで反撃すればいいんです。

頼り切ってラインアップしているだけなら……、いずれなくなるでしょう。



あ、縦置きと横置き。論理的、性能的にはまったく変わらないという人いますね。確かに出てくるデータはそうでしょう。でも私は違うと思います。思い出してみて下さい。ディスクブレーキのマスターシリンダーを。縦置き、横置き。明らかにフィーリングが違いますね? 

シマノはまさにこの進化をしています。でもレバー比を変えたわけではなく、効率的に変わった訳でもありません。その証拠にシマノのマスターシリンダー側のブレーキレバーはファーストモデルから2010年モデルまで全てに互換性があります。でも握ったことがある人には違いが分かるでしょう。

レバーを介して力の向きが変わると、フィーリングが変化します。これは機械測定では出てこないのかもしれません。自転車は感覚の乗り物ですから、どのようなデータよりも人が感じる心地よさ、走りやすさが重んじられる傾向にあります。

もっとも全く同じフレームで、ユニットだけを縦置き、横置きにして試したことはないのですが(苦笑)。

フィーリング、結構大切ですよ。



8ポット! ゲイターディスクブレーキ

2009-12-08 03:15:00 | 自転車







4ポット









6ポット









8ポット


ついにMTBディスクブレーキもここまで来ました。

アリゲーター・
ゲイターブレーキ


です。なんともまあ、間違えそうな名前です(笑)。

6ポット仕様は数年前からありました。日本にも輸入されていましたね。あの時も「スゴイもんだ」と感心しましたが、まさか8ポット仕様を作っていたとは……(今モータースポーツ用では12ポットまであるようです)。

bikebindはここに宣言します!

サスペンションは長い方がえらい!

タイヤは太い方がえらい!

ディスクローターは大きい方がえらい!

ポットは多い方がえらい!

……(苦笑)。まあそう言うことにして置いて下さい。

自転車用ディスクブレーキを作るのは難しいと言われていたのは、どれほど前のことだったでしょうか? 壊れる、効かない、音はうるさい、重い、すぐフルードが上がってしまう、全然役に立ちませんでしたね。

そんな大変だったものがいつの間にか、どこでもある程度の製品を作れるようになりました。

ヘイズ、マグラ、フォーミュラ、ホープなどの先発メーカーはさておき、シマノ、エイヴィッド、スラム、IRD、FRM、グリメカ、ブレンボなど本当に多くの会社がディスクブレーキを世に送り出しています。

そして台湾勢も負けていません。ここに上げたアリゲーターのほかに、テクトロ、HYGIA(なんて読むんでしょうね?)といったブランドがなかなかのクオリティーで、従来ブランド達の地位を虎視眈々と狙っています。

いずれ他のブランドのことも書くと思いますが、ひとまずはアリゲーターです。

4ポットと6ポットはマスターシリンダーをいれば分かるように、かなりの部分を共有しています。それは悪いことではありませんが、両者の性能があくまで同一線上にあるということ。おそれくレバー比率も同じでしょう。スレーブシリンダーにはあくまで多ポット化のメリット(後半で書きます)だけが存在します。

しかし8ポットは違います。

全てがオリジナルで形成されていますね。特に
マスターシリンダーのリザーバータンクは圧巻です。これほど大きなタンクは自転車用では見たことがありません。しかもラジアル式に変更してありますから、タッチも期待できるかと(私はラジアル派です。グスタフもラジアルの時代の方が好きです)。そしてここまで来れば、熱だれともほぼ無縁でしょう。

使用されるパッドはおそらく4枚。モーターサイクルや車ならかなりの重量増に繋がりかねないですが、MTBくらいなら、そこまで問題にならないでしょう。バックプレートもステンレスで、かなりのハードブレーキングにも耐えてくれそうです。しかも前と後ろでポットの径を変えてあり、プログレッシブ効果を狙っています。もちろん用途はDHです。

4と6ポットが7075-T6アルミのおそらく鋳造2ピース構造だったのに対して、8ポットは
CNC削りだしの2ピース構造に成っています。

ホースはステンレスメッシュとケブラーの混合に成っています。

ちょいと蛇足ですが、ステンメッシュが最近使われなくなってきた理由がなんとなく分かってきました。シマノもマグラもエイヴィッドも基本的にプ樹脂ホース(中にはケブラーが入っている)がスタンダードです。

ホースをステンにした方が、効きがソリッドになるとか、いや樹脂の方がソリッドになるだとか色々な話をメーカー、ユーザーから聞きました。でも正直、人によって全くと言っていいほど異なるので、多分に好みの要素が入っているなと思っていました。

ステンが少なくなった本当の理由は、どうも安全性にあるようなのです。いえ、走っていて抜けるとか割れるとかの問題ではありません。クラッシュしたり、倒れたり、無理な取り回しで折れてしまったりすると、ステンは折れたままに成ってしまいます。金属なのだから当然ですけど。

しかし樹脂の場合はある程度まで復帰するのです。最低限フルードが通るくらいには戻ります。硬くて逃げがなければ折れたら戻らないのは当然。ある程度の柔軟性を確保しているなら、復元するのも当然です。

ですから絶対に転ばない自信があるならば、ステンが良いでしょう。短期決戦でも良いと思います。ですが里山ライドやメンテナンスに自信がない人たちは、通常のホースが良いと思います(私もこっち派ですなあ)。

アリゲーターはハイブリッドのホースを採用しています。悪くなさそうですね。しかしジャグワイヤで痛い眼を見たことのある私としては……、ねえ(苦笑)?


さらに多ポット化についても。

ポット数が多くなってもパッド面積が同じなら、本来はストッピングパワーそのものは変わりません。しかし多ポットブレーキはピストンの直径が小さくなり、より外側に配置されているのが特徴です。そう、多ポットブレーキはローター径が同じでも、より外周部をつかむことが出来るので効きが良くなるのです。ローター径が大きいブレーキとほぼイコールの意味合いを持つと言っていいでしょう。

もちろんこの8ポットのようにパッド面積をさらに大きく取ったならば、さらに巨大な力を手に入れていることでしょう。しかし通常のブレーキではあまり効果がありません。このブレーキのようにマスターシリンダー側からも多ポットに見合うだけのフルードが押し出されなければ、意味がないのです。ブレーキとはいわば熱変換装置です。スレーブ側のストッピングパワーが強ければ、それだけ動的エネルギーを熱に変換しているということでS。この大容量フルードはそれらの熱を放射するためにも必需品です。

ローターにも一工夫がされています。他のモデルはステンレスですが、8ポットだけチタンコートがされています。正直これは私には意味が分かりません。というのもローターというのは剛性も求められますが、表面の柔らかさも求められるからです。今はステンレスオンリーと言っていいですが、最初期、鋳鉄を使っていた時期がありました。すぐに錆びすぎて、あっという間に消えていきましたが……。

チタンコート、すなわち窒化チタンというのは他の金属にチタンを蒸着させ、表面硬度(ビッカーズ硬度)を上げるための記述です。それをわざわざ削られてしまう部分に施す意図は一体……? a2zのテッパンヤキにもたしかありましたね。

信頼性ではシマノなどには及ばないでしょうが、興味津々な製品です。

http://www.gatorbrake.com/

マディフォックス

2009-12-08 02:37:00 | 自転車






うん、うん、うん。

日本MTBのパイオニア、新家の
マディフォックスです。一応ここまで復活してきました。

一時は自転車界から撤退した新家(完成車、フレーム)は、確か3年くらい前に復活していました。トライアル車でしたね。

そしてMTBに至るのですが……。

これは売れませんね
(苦笑)。


ノスタルジーにしても高すぎます。
30万円オーバーですよ? 誰が買うんですか? カイセイとはいえ、フルリジッドでXT装備、ホイールはアラヤリムの手組ですよ? 何用にしたいのかわかりませんが、ダボも付いています。

ジオメトリーも昔のまま。

個人的にはフルクロモリ、2.5インチクラスのファットタイヤ、スーパーワイドバーあたりに高さ調整ポストをつけて、ちゃんとジオメトリーを現代風に煮詰めれば悪くないと思います。それでも20万円フラットくらいでしょう。

このバイクはちゃんとした開発ライダー存在したのか、疑問符がともります。

アラヤが20年以上前、リリースしたバイクはノスタルジーではなく、最先端のアメリカンカルチャーへの遊びに満ちた挑戦だったはずです。

このバイクには中途半端さが残ってしまいます。

別にカイセイのチューブでなくても、XTでなくてもいいんです。ちゃんと用途がぶれなければ。そして遊び方に即していれば。

かなり厳しい意見ですが、数少ない国産ブランド。

大切にしていって欲しいんです。



2010 クオータ・カルマ

2009-12-08 02:08:00 | 自転車






2009年、売れに売れた。

2010年、来年も売れに売れるだろう、


クオータ・カルマ

です。いやあ、デフレです。自転車界にもデフレの風が吹いています。

今年のカルマがシマノ・105装備で29万9800円。

ですが来年は! 何と! 同じ価格で! 
アルテグラ装備になります!

105装備車は! さらに! 
25万9800円になります!

うわあ、これはライバルキラーです。こんなのを出されたら、厳しいですよ。しかもですよ、今まで485~565ミリまでの4サイズだったのですが、今年はXXS(465)も加わります!

これはすごい!

こんなバイクが初めてのバイクだったら、楽しいに決まってるじゃないですか。

フルカーボンフレームに、エアロ形状ポスト。しかもパーツアッセンブルも妥当なラインですし。

昨年もすぐ売り切れた超人気バイク

欲しいならお早めに。

KODEX ハンドル&バー

2009-12-07 01:19:00 | 自転車
んんんんーーーー!!!!!!!!

素敵ボンバー!!!!!!

といった感じです。かっこいいです! 

そう、かっこよさは正義です!!

もちろん伴うモノも必要ですが。

KODEX

ドイツのブランドらしいです。日本に輸入が始まります。

AFDテクノロジーという高度なシミュレート技術が売りらしく、とても精緻に作られている感じです。




STRUT BAR

今流行りのワイドバーです。7075-T6アルミ製。750ミリで330グラム。フリーライド用として妥当なラインでしょう。

31.8ミリクランプのみ。アップスイープ4度、バックスイープ11度。比率としてあまりアップしているように見えませんが、20ミリほどのアップバーになります。

テーパー技術も高いレベルで纏められているようで、700ミリ以下にカットすることを禁じています。







STRATA STEM

レンサルでも採用している上下分割形式のステムです。面白い構造ですね。

そして軽量です。6061-T6アルミで188グラムです。もちろんDH/FR対応です。このカテゴリーとしては秀逸な重量です。

これは力を受け止める部分がボルトではなく、ステム本体だからだと思われます。よく考えられています。

コラムはオーバーサイズとワンポイントファイブ用があります。しかし突き出しが40ミリしかないことですね。ここは素直に残念です。

本国では上下どころかキャップも自由に色を組み合わせられるらしいのですが、日本ではどうでしょう?

価格は1万円をちょいと超すくらいですので、厳しくはないですね。

http://www.kodex-racing.com/de/