いやまあ、ちょっと極論な気もしますが(苦笑)、でも興味深い事を述べています。
以下引用
■メッシとマラドーナの共通点
メッシにも、ロナウドにも、ロッベンにも、ネイマールにも、レバンドフスキにも、イブラヒモヴィッチにも、共通していえることがある。
骨盤がおきている、ということだ。
骨盤? なんだ? と思われた方も多いだろう。骨盤とは、上半身と下半身をつなぐ重要な骨のこと。その骨盤がおきている、というのはどういうことか。骨盤がおきていると何かメリットがあるのだろうか。
『DVDでレッスン!骨盤おこしエクササイズ(カンゼン)』『「骨盤おこし」でからだの不調は消える(PHP文庫)』の著書で、えにし治療院院長の中村考宏氏は、かつてマラドーナがプレーする姿をみてまざまざと感じたという。
「あのコロンコロンとした上半身が常に、前へ、前へ、と出ている、つまり重心が前へつんのめるようなドリブルをしていた。骨盤がおきていると重心が前へ出る。その状態だと、骨盤に接続している両脚の股関節もスムーズに回転するようになるんです。
マラドーナの骨盤はおきていて、非常にスムーズな股関節の回転が、前へ、前へ、という爆発的なエネルギーを生んでいるように感じました。今でいえば、同じようなことをメッシにも感じますね」
骨盤おこしとは、写真のように「骨盤後傾」の状態から、「骨盤立位」にすることをいう。骨盤がおきていないと、サッカーではどういう悪影響を及ぼすのだろうか。
■「骨盤がおきている」と何がいいのか?
「骨盤が寝ている状態(骨盤後傾)は、骨盤の上に上半身が乗っていて、これでは骨盤と連動する股関節もロックされ、自由に動かせません。このような状況では、ボールを蹴ろうとするときの脚のふり幅にも制限がかかってしまいます。
また、股関節が思うように動かないときは、体が本能的に脚のふり幅を確保しようとするので、太ももの筋肉(大腿四頭筋)を無理やりにでも使って補おうとします。すると、太ももに負担が生じて、やがて疲労するので、ケガにつながる可能性が高まってしまうのです。
このように、どこかの箇所に負担がかかれば、人間の体は他の関節や筋肉でその負担を補おうとするため、ケガがおきやすくなるのです」
冒頭でメッシらを例にあげたが、中村氏によれば、ほとんどの外国人の骨盤はおきているという。黒人のアスリートが典型例だ。胸が前へ出て、お尻が突き出ている姿が想像できるだろうか。あの姿勢こそ、骨盤がおきている証拠。たとえば、世界最速王のウサイン・ボルト選手の骨盤もおきていて、爆発的な股関節の回転があれだけのスピードを生む原動力となっている。
対して、日本人はどうか。
姿勢の悪さ、たとえば、猫背を自覚している人は少なくないのではないだろうか。猫背というのは日本人独特の特徴だ。これは欧米人に対して、アジア人の骨格が云々、という話ではない。中国人や韓国人の姿勢はいい。欧米人から見て「歩いているときの姿勢が格好悪い」と感じるのは日本人だけだという。中村氏が続ける。
「日本人の大半は、骨盤が後ろに傾いてしまっているんです。昔のお侍さんはどっしりと構えて立つことができていて骨盤もおきていました。でも、現在の日本人は急激な生活様式の変化にいまだに対応できていないためか、椅子に座るときの姿勢などもとても悪く、骨盤が寝てしまっています」
■日々の生活を劇的に変える可能性も
ところで、骨盤がおきているのか、寝ているのか、自分で簡単に確認できる。
たとえば、椅子に座って座面とお尻の間に手を差し込んだとき、とがった骨に触れることができるだろうか。これは坐骨結節という骨なのだが、坐骨結節が座面との間で確認できるときは、骨盤がおきておらず、寝てしまっている証拠。
そのまま胸を前へ出していったときに、坐骨結節が後ろへ移動していくのが感覚としてわかるだろう。そのときの姿勢が、骨盤がおきている状態だ。かなり胸を前へ突き出し、重心が前へ移動していることが感覚としてわかると思う。そして、かなり無理をしないと重心が前へ移動しないことにも気づくはずだ。
骨盤のポジションは、生まれてから長年の生活スタイルによって形成されたものであり、元に戻すためにはそれなりの時間がかかる。ただし、寝ている骨盤をおこすことは誰にでもできるし、それによって体腰痛や、膝痛、ケガ予防、パフォーマンスアップといった期待が見込める。
かつて日本代表でも活躍し、昨季限りで引退した吉原宏太氏は、先日あるサッカー番組内で「外国人選手はゴール前でクッと骨盤を活かして、くの字になりながら強いシュートを打てるんです。だから、僕もゴール前で無理な態勢からでもシュートが打てるように骨盤の傾きを意識していました」というようなことを話されていた。
プレーを続ける中で感覚的に身につけたものなのかもしれないが、体の使い方を工夫することでパフォーマンスの向上に役立てていた好例と言える。
骨盤がおきれば、スポーツのパフォーマンスが確実に上がる。無理に筋力に頼らずに済むので、ケガもおきづらくなるだろう。恩恵を得られるのは何もアスリートだけではない。腰痛や肩こりなど、日々、体の不調に悩まされてきた人たちにも必ず光明が見えるはずだ。
骨格が本来備えている力を呼び覚まし、これまでの日常を劇的に変える――骨盤の重要性に注目すべきだろう。
鈴木康浩
引用終わり
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130501-00000004-footballc-socc
この話で真っ先に思い出したのは陸上の末續慎吾です。
日本人、いやアジア人離れした記録を叩き出した選手です。彼の走りを語る上で外すことが出来ないのは『ナンバ走り』です。古流武術からヒントを得たというこの走りは、昔に日本人の走りのように半身の腕と脚を同時に出してそれを交互に前方に出すことによって前進する技法です。そう、昔の日本人は今とは異なる方法で走っていたのです。ちなみに走るという行為はとても特殊な技法で、一般人には出来ず、訓練を受けた人間だけができたそうです。末續は腕の振りこそ普通なんですが、肩を脚と同時に出すことで自らの走りに組み込んでいました。
さらにもう一つ、お尻をきゅっと上に上げることを重要視していました。これは特に速い黒人選手達の模倣だったようですが、これを意識することでバックストリングスを効率的に使用できたとか。
お尻の筋肉を上げると言うことは骨盤を前にプッシュすることにもつながります。それに伴って上半身も前に押し出されていくでしょうから、まさにこの記事の骨盤を起こす理論を実践していたと考えても良いのではないでしょうか。
そして自転車のポジションも骨盤の起こし(かぶせ)と立てもしきりに討論が交わされることです。私は全然速くなかったので、聞いたことに過ぎませんが、これは人と状況によって変わるのでどちらが優れているというのはナンセンスみたいです。確かに集団走行での力の入れ方、単独での逃げでの力の入れ方、登坂での力の入れ方、すべて異なります。ハンドルポジションによっても、手首の返し方の依っても使用される筋肉も異なってきますから。
股関節(骨盤部)はすべてのパワーの源です。ボクサーのパンチもここの強さで決まってきます。ここをどうしようと考えるのは自転車にとってもとても有意義でしょう。
以下引用
■メッシとマラドーナの共通点
メッシにも、ロナウドにも、ロッベンにも、ネイマールにも、レバンドフスキにも、イブラヒモヴィッチにも、共通していえることがある。
骨盤がおきている、ということだ。
骨盤? なんだ? と思われた方も多いだろう。骨盤とは、上半身と下半身をつなぐ重要な骨のこと。その骨盤がおきている、というのはどういうことか。骨盤がおきていると何かメリットがあるのだろうか。
『DVDでレッスン!骨盤おこしエクササイズ(カンゼン)』『「骨盤おこし」でからだの不調は消える(PHP文庫)』の著書で、えにし治療院院長の中村考宏氏は、かつてマラドーナがプレーする姿をみてまざまざと感じたという。
「あのコロンコロンとした上半身が常に、前へ、前へ、と出ている、つまり重心が前へつんのめるようなドリブルをしていた。骨盤がおきていると重心が前へ出る。その状態だと、骨盤に接続している両脚の股関節もスムーズに回転するようになるんです。
マラドーナの骨盤はおきていて、非常にスムーズな股関節の回転が、前へ、前へ、という爆発的なエネルギーを生んでいるように感じました。今でいえば、同じようなことをメッシにも感じますね」
骨盤おこしとは、写真のように「骨盤後傾」の状態から、「骨盤立位」にすることをいう。骨盤がおきていないと、サッカーではどういう悪影響を及ぼすのだろうか。
■「骨盤がおきている」と何がいいのか?
「骨盤が寝ている状態(骨盤後傾)は、骨盤の上に上半身が乗っていて、これでは骨盤と連動する股関節もロックされ、自由に動かせません。このような状況では、ボールを蹴ろうとするときの脚のふり幅にも制限がかかってしまいます。
また、股関節が思うように動かないときは、体が本能的に脚のふり幅を確保しようとするので、太ももの筋肉(大腿四頭筋)を無理やりにでも使って補おうとします。すると、太ももに負担が生じて、やがて疲労するので、ケガにつながる可能性が高まってしまうのです。
このように、どこかの箇所に負担がかかれば、人間の体は他の関節や筋肉でその負担を補おうとするため、ケガがおきやすくなるのです」
冒頭でメッシらを例にあげたが、中村氏によれば、ほとんどの外国人の骨盤はおきているという。黒人のアスリートが典型例だ。胸が前へ出て、お尻が突き出ている姿が想像できるだろうか。あの姿勢こそ、骨盤がおきている証拠。たとえば、世界最速王のウサイン・ボルト選手の骨盤もおきていて、爆発的な股関節の回転があれだけのスピードを生む原動力となっている。
対して、日本人はどうか。
姿勢の悪さ、たとえば、猫背を自覚している人は少なくないのではないだろうか。猫背というのは日本人独特の特徴だ。これは欧米人に対して、アジア人の骨格が云々、という話ではない。中国人や韓国人の姿勢はいい。欧米人から見て「歩いているときの姿勢が格好悪い」と感じるのは日本人だけだという。中村氏が続ける。
「日本人の大半は、骨盤が後ろに傾いてしまっているんです。昔のお侍さんはどっしりと構えて立つことができていて骨盤もおきていました。でも、現在の日本人は急激な生活様式の変化にいまだに対応できていないためか、椅子に座るときの姿勢などもとても悪く、骨盤が寝てしまっています」
■日々の生活を劇的に変える可能性も
ところで、骨盤がおきているのか、寝ているのか、自分で簡単に確認できる。
たとえば、椅子に座って座面とお尻の間に手を差し込んだとき、とがった骨に触れることができるだろうか。これは坐骨結節という骨なのだが、坐骨結節が座面との間で確認できるときは、骨盤がおきておらず、寝てしまっている証拠。
そのまま胸を前へ出していったときに、坐骨結節が後ろへ移動していくのが感覚としてわかるだろう。そのときの姿勢が、骨盤がおきている状態だ。かなり胸を前へ突き出し、重心が前へ移動していることが感覚としてわかると思う。そして、かなり無理をしないと重心が前へ移動しないことにも気づくはずだ。
骨盤のポジションは、生まれてから長年の生活スタイルによって形成されたものであり、元に戻すためにはそれなりの時間がかかる。ただし、寝ている骨盤をおこすことは誰にでもできるし、それによって体腰痛や、膝痛、ケガ予防、パフォーマンスアップといった期待が見込める。
かつて日本代表でも活躍し、昨季限りで引退した吉原宏太氏は、先日あるサッカー番組内で「外国人選手はゴール前でクッと骨盤を活かして、くの字になりながら強いシュートを打てるんです。だから、僕もゴール前で無理な態勢からでもシュートが打てるように骨盤の傾きを意識していました」というようなことを話されていた。
プレーを続ける中で感覚的に身につけたものなのかもしれないが、体の使い方を工夫することでパフォーマンスの向上に役立てていた好例と言える。
骨盤がおきれば、スポーツのパフォーマンスが確実に上がる。無理に筋力に頼らずに済むので、ケガもおきづらくなるだろう。恩恵を得られるのは何もアスリートだけではない。腰痛や肩こりなど、日々、体の不調に悩まされてきた人たちにも必ず光明が見えるはずだ。
骨格が本来備えている力を呼び覚まし、これまでの日常を劇的に変える――骨盤の重要性に注目すべきだろう。
鈴木康浩
引用終わり
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130501-00000004-footballc-socc
この話で真っ先に思い出したのは陸上の末續慎吾です。
日本人、いやアジア人離れした記録を叩き出した選手です。彼の走りを語る上で外すことが出来ないのは『ナンバ走り』です。古流武術からヒントを得たというこの走りは、昔に日本人の走りのように半身の腕と脚を同時に出してそれを交互に前方に出すことによって前進する技法です。そう、昔の日本人は今とは異なる方法で走っていたのです。ちなみに走るという行為はとても特殊な技法で、一般人には出来ず、訓練を受けた人間だけができたそうです。末續は腕の振りこそ普通なんですが、肩を脚と同時に出すことで自らの走りに組み込んでいました。
さらにもう一つ、お尻をきゅっと上に上げることを重要視していました。これは特に速い黒人選手達の模倣だったようですが、これを意識することでバックストリングスを効率的に使用できたとか。
お尻の筋肉を上げると言うことは骨盤を前にプッシュすることにもつながります。それに伴って上半身も前に押し出されていくでしょうから、まさにこの記事の骨盤を起こす理論を実践していたと考えても良いのではないでしょうか。
そして自転車のポジションも骨盤の起こし(かぶせ)と立てもしきりに討論が交わされることです。私は全然速くなかったので、聞いたことに過ぎませんが、これは人と状況によって変わるのでどちらが優れているというのはナンセンスみたいです。確かに集団走行での力の入れ方、単独での逃げでの力の入れ方、登坂での力の入れ方、すべて異なります。ハンドルポジションによっても、手首の返し方の依っても使用される筋肉も異なってきますから。
股関節(骨盤部)はすべてのパワーの源です。ボクサーのパンチもここの強さで決まってきます。ここをどうしようと考えるのは自転車にとってもとても有意義でしょう。