最終型でも生産終了から10年になりますので、それ以前の車両を含め、整備を行うと同時に作業箇所の周辺のゴム類を交換することが増えました。
車検と整備でお預かりです。2001年モデルになります。エンジンオイル、オイルフィルター、ギアオイル交換中です。クーラントを点検したら、エンジンオイルが混入し始めていて、ラジエターキャップに白濁したオイルが付き、リザーブタンクにもオイルが浮いていました。後ほど修理です。
エアクリーナーは、K&N製ですので洗浄です。ダイヤフラムは、回転も見られないので、平気そうです。スパークプラグは、NGK製JR8Cです。バッテリーが古いので、若干点火が弱いようです。点検清掃のみです。
キャリパーは、点検清掃のみですが、フロントは、ピストンが固着気味、リアはピストン固着がありましたので、調整済みです。フロントブレーキですが、ブレーキローターが摩耗しており、当然ですが、パッドも摩耗した形に減っています。キャリパーを外した際は、摩耗した形にキャリパーとパッドの位置をうまく合わせないと効きが悪くなったり、異音が出たりします。また、ピストンが固着または固着気味で軽く動かないと本来パッドを押す圧力がピストンを動かす部分に食われてしまい、ブレーキタッチが悪化します。キャリパーの掃除は重要です。
フルードは、フロント&リアブレーキ、クラッチとも交換です。クラッチは、エンジン側のレリーズ部からのフルードニジミが疑わしいのでフルードが減るようだと要修理です。リアブレーキの交換後の写真忘れました。フロントフォークオイル交換中です。
バッテリーは、ゲルバッテリー(駆)ですが、装着後丸4年になるので、負荷が掛かるとやはり性能が低下します。今回、新品に交換しました。
新品交換後、エンジン始動前と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧です。充電系は、平気そうです。
クーラントを全抜き後、エンジンオイル混入修理のため、セパレーター修理です。セパレーターを外す際に、硬化してヒビ割れもあったゴム類を交換しました。キャブレタージョイントを締めているバンド8本中1本が締めすぎでネジ山がダメになっていたので交換しました。
グリップも劣化していたので、オーナーの希望によりグリップとグリップエンドを交換しました。ハンドルは未交換ですが、グリップの位置が少し外側になるので、握りやすくなります。
車検は、多摩陸事に行きました。
最終チェックと試乗です。とりあえず問題はありませんが、クラッチレリーズのフルード滲みとケースカバーのエンジンオイル滲みは酷くなったら、修理が必要ですので、要注意です。本日納車になりました。
2017.12.01 作業担当 ヤダ(矢田)